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CRxのブログ一覧

2021年11月21日 イイね!

14.番外編:旅のお供のスマホとアプリの巻

現代の車旅には、スマホとアプリはなくてならない。今回2台のスマホを持参したことは既に書いたとおりだが、その使い方を紹介してみる。

[Yahooカーナビ]

2台中1台はナビ専門。常時Yahooカーナビを立ち上げておく。知らない場所へ行くのにこれほどの武器はない。さらに自分の場合は、音声コマンドをオンにしてある。運転中のスマホ操作はあまりやりたくないものだが、これなら気兼ねがない。自分がよく使うコマンドは:

「ねえヤフー、○○○○へのルート」
「ねえヤフー、ここどこ」
「ねえヤフー、到着時間」
「ねえヤフー、地図を拡大」「地図を縮小」
「ねえヤフー、音量上げて」「音量下げて」
「ねえヤフー、コンビニ」
「ねえヤフー、ガソリンスタンド」
「ねえヤフー、渋滞情報」

これくらいだが、使えるコマンドは随時追加されるようなので、いろいろ試してみてください。ナビ中にコンビニやガソリンスタンドを選ぶと、目的地をリセットしなくても、経由地として追加できます。


もう一台のスマホは、普通の通話や他のアプリ用。当然ながら、2台のスマホはディザリングでつないで使う。

まずは、ルート関係で、

[自転車NAVITIME]

本来自転車用のナビアプリだが、細い道を通ってでも高低差の少ないルートを出してくれるので、小さくて坂が苦手なコムスにも便利に使える。高低差MAPあり。「坂の少ないルート」は有料機能となるが、なぜか、PC版をブラウザーで表示すると「坂の少ないルート」も無料で使える。

このアプリのルートとYahooカーナビのルートを比べてみると、いろいろ見えてくる。

(またPC版だが、FLATTEST ROUTEも使える)
ttps://www.flattestroute.com/

[Google Maps]

行ったことのない道を調べるのに、ストリートビューが便利。片側一車線か2車線か、センターラインは黄色か白か、坂はどの程度か、登坂車線があるか、など事前に情報を収集できる。

また、コンビニ、ホテル、レストラン、など知らない土地で走りながらいろいろ探すのにも便利。

[ウェザーニュース]

こちらは、天気予報のアプリ。行きたい所の天気がわかるほか、雨雲レーダーで雨雲の様子が見えるのが特に役に立つ。

[渋滞情報MAP]

リアルタイムの渋滞情報を表示する。

[MAPS.ME]

地図アプリだが、特徴はオフラインでも使えること(あらかじめ地図を、県単位でダウンロードする)。単純にパケットを使いたくない場合だけでなく、電波が届かないような山奥に行く場合や、携帯の電波トラブルが発生したときのバックアップとして、用意しておけば安心。

[トリップアドバイザー]

近所の観光地、レストラン、などを探してくれる。口コミも。

[NaviCom]

GPSで居場所を家族と共有するために使用(このアプリは、天下のデンソー製でいろいろな機能がある。以前からメイン車のナビとBluetoothで連動でき、目的地入力が超便利になるので愛用していたが、今回はGPS機能をオンにして友達マップで使用した。このほかにもGPSアプリは多数あるが、バックグラウンドでバッテリーをガンガン消費するものが多く、本アプリのように、バッテリー消費が少ないアプリは好感が持てる)

そして、音声コマンドや、映画?音楽系、などで、

[Amazon Alexa]

こちらも音声コマンドだが、
よく使うのは以下のようなコマンド

「アレクサ、○○の天気は」
「アレクサ、○○○○をかけて」
「アレクサ、Radikoをかけて」
「アレクサ、おなかすいた」
「アレクサ、ひま!」

なかなかいうことを聞いてくれないこともあるが、特に退屈した時には効果絶大。
「アレクサ、ひま」というと本当に遊び相手になってくれるので、眠気も吹っ飛ぶ。

[Amazon Prime Video,Amazon Music]

これらは有料だが、映画や音楽が聞き放題。アレクサとの相性もばっちり

[Youtube, Youtube Music]

いうまでもなく、無料動画や音楽

[Radiko]

インターネットで聞くラジオ

[快活CLUB]

今回、何度か利用した快活CLUBのアプリ。場所の確認や個室の空状況のチェックができる。ここは基本予約なしで利用でき、料金は3時間単位。仮眠+早朝出発にはもってこいであった(鍵付完全個室がおすすめ)。

さいごに
アプリは種類も多いし好みもあるので、これ以外でも、自分に合うものを探し出すのが良いでしょう。
Posted at 2021/11/21 18:23:49 | コメント(0) | トラックバック(0) | COMS | 日記
2021年11月21日 イイね!

13.番外編:593Km走ってわかった、トレーラーのメリットとデメリットの巻

593(もしかして、ご苦労さんということ?)Kmトレーラーを引いてみて、いろいろ気づいたことがあるのでまとめてみた。
まずはトレーラーのデメリット。

1.バックができない
バックが難しいというか、現実的にはできない。トレーラーのホイールベースが短すぎて、すぐにくにゃ、と曲がってしまい、修正不可能におちいるのである。まあ、これにはがあって、既にデニーズ編で書いたとおり。

2.ドリフトの恐怖
トレーラーはコムスのフル加速にはついてくるし、パニックブレーキにもバランスを崩さない。しかし、横方向のGには弱い。今回の旅だと、254号の下りでヘアピンのよううなカーブを曲がるとき、トレーラーが外にふくらむんじゃないかと気が気じゃなかった。トレーラーがドリフトしたら止めようがない。雨や雪が降ろうものなら、さらに条件は悪くなる。

3.やたらと目立つ
パトカーから「そこの(妙な)クルマ、止まりなさい」とお声がかかることはなかったが、目立つためその可能性はあった。

そういえば、帰り道にこんなことがあった。254号を調子よく下っているとき、白いベンツが後ろからやってきたので、ちょっと路肩に寄って先に行ってもらった。するとそのベンツ君、通り過ぎた後、ハザードを出して緊急停車。こちらはそのまま走る抜けると、また後ろからやってきて、ぴたっとついてくる。そしてしばらくすると、追い越しざましばらく真横に併走して、そして去っていった。よっぽど珍しかったに違いない。

4.走行抵抗が増える
山岳ステージを考えると、トレーラーの重さは1gでも軽いほうがいい。製作するにあたって徹底した軽量化を行ったが、それでも重量は15Kg(ヒッチコネクタがむちゃくちゃ重い)。さらにタイヤ2本で走行抵抗が増える。

5.タイヤで困る
一輪車のタイヤは入手性はいいが、バイアスタイヤなのでパンクに弱い。パンクした場合は、チューブを引っ張り出して、パッチで修理する必要がある。加えて英式バルブなので、ガソリンスタンドで空気を入れられないのもデメリット。

では、メリットは。

1.とにかく楽しい♪♪
説明不要

2.静かで振動がほとんどない
発電機が縦置きなので、振動はほとんどサスペンションとタイヤで吸収され、牽引車であるコムスには伝わらない。さらに、発電機まで十分距離があり、排気口が後ろなので、運転席からは音も気にならない。

発電機の音については、何か対策しないとまずいんじゃないかと心配していたが、普通に道路を走る限りは全く問題なかった。よりうるさいトラックやバイクが走っており、そこは全く目立たない(但し、駐車中だとかなり気を使います)

3.コムス本体に普通に荷物が積める
コムスの荷室に何も影響を与えない、荷物が普通に積めます。

4.必要がない時は、切り離しできる
必要がない時は切り離して、コムスだけで行動できる。

5.大きな買い物が出来る
発電機を下ろして、普通にトレーラーとして使うと、大きな買い物をしてもコムスで運ぶことが出来る。(以下は物置を買って帰るの図)
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6.トレーラーの所有欲を満たせる(これは自分だけか)
なかなか個人でトレーラーを持つのは大変だが、このトレーラーは自分はトレーラーを持っている、という満足感が得られる。しかも、コンパクトで置き場所もとらず、車検、ナンバープレート、税金、保険、いりません。

7.ジェットエンジンの所有欲を満たせる(かもしれない)

発電機を着せ替えられること、もメリット!?

何を間違えたか日産が、発電機を販売していたことがある。その名も「DYNAJET 2.6DX」。IHIとの共同開発のようだが、正真正銘のガスタービンエンジンを使った発電機だ。燃料は軽油だがなんと灯油もOK。出力2.6Kva.重さ65Kg。特徴はなんといってもDOHCが裸足で逃げ出す10万回転まで回るエンジンとその音である。(興味ある方は、以下の動画で聞いてみてください)


残念ながら、自分がこれを知ったときには既に市場になく、一部の発電機マニアの秘蔵品になっていると思われる。もしかなうことなら、一度でいいからこの発電機をトレーラに載せ、ジェットエンジンの甲高い音を響かせながら、コムスで爆走してみたい。しかし、軽油で走る爆音コムス、って想像しただだけで笑いが止まらない。灯油だったら、ガソリン販売拒否関係ないし。それより水素エンジンの発電機はいつだろうか、ロータリーの発電機は?出たら今度は見逃さない。
Posted at 2021/11/21 05:17:41 | コメント(1) | トラックバック(0) | COMS | 日記
2021年11月15日 イイね!

12.復路編:第5ステージ 富岡から海老名帰還までの巻

第5ステージ
日付2021年10月25日(月)
スタート快活クラブ富岡店
ゴール海老名
距離138Km
高低差(累積)820m
特徴254号から、寄居、小川、飯能を経由して、瑞穂で16号へ入る。福生、八王子、橋本を経由して海老名まで。基本的にフラットだが、寄居から瑞穂までちょっとしたアップダウンがあるコース。
ゴール目標日没まで
攻略法第1ステージの逆ルートをたどる。長野と比べれば十分フラットな道だが、平日だし月末の五十日だしで交通量がかなり多いはず。いかに朝晩のラッシュに出会わないように走るかが重要。16号八王子バイパスを通過するのが、最後の関門である。

06:30出発

夕方の八王子の渋滞を避けるため、逆算して04:30には出ようと思っていたが、結局起きられたのが06:00だった。快活クラブをチェックアウトして外に出ると、白み始めた東の空が、朝焼けに輝いていた。うん、最終日を飾るにふさわしい、絶好のドライブ日和になりそうだ。


さすがに今日は帰ることができるだろう。快活倶楽部前の254号はまだかすかな下りのため、発電機はかけないまま、コムスは静かに走り出す。残りあと138Km

06:53
しばらくほど走ったところで、発電機オン。運転席から発電機が始動、停止できるといいのだが、なかなか無いのがセル付発電機。

07:30~08:30 早くも休憩
途中、小林交差点で、ひどい朝のラッシュにつかまる。ちょっと早いがコンビニへ。店員さんに尋ねてみると、渋滞はいつものことで1時間ほどで解消するという。先を急いでもしょうがないので、休憩にする。きっちり一時間後に出発。あっという間に群馬を抜け、埼玉県に突入。渋滞をぬけた254号をすいすい走る。残りあと130Km

09:30~11:00 またもや休憩
往路で立ち寄った、ホンダ寄居工場近くのセブンイレブンで2度目の休憩。

何故だか、来るときに立ち寄った同じ場所に、帰りも立ち寄るケースが多い。なんとなく安心できる、ということだろうか。人間にも渡り鳥みたいな習性(帰巣本能?)が残っているのかもしれない。

寄居からまたアップダウンがはじまるが、長野で鍛えたコムスの前ではたいした問題ではない。残りあと89Km

13:00~13:30 ちょっとお仕事
さらに、順調に距離をかせぎ、飯能へ。鍛冶橋近くのガソリンスタンドで3度目の休憩。3L給油。メールをチェックするために、休憩所を借りて30分ほど滞在する。残りあと56Km

14:00~15:45 最後の休憩
瑞穂モールに到着。ちょっと遅い昼食と、本日最後の充電をする。停止中の充電は、なるべく多く押し込みたいところだが、量に比例して時間がかかる。そのバランスを取るのが難しい。特に、一日の後半になると、目的地に着くまでに、どれくらいバッテリーを残して到達するか、考えるようになる。瑞穂では、これを本日最後の充電にして、海老名到着時に残量ゼロぎりぎりの線をねらう。4度目の休憩で、残りあと47Km

東京を中心にコンパスで、30Kmの円を描いたような16号線は、首都圏の大動脈だ。道も広いが、クルマも多い。そこそこペースも速い。おまけに今日は平日、月末、五十日と混雑する条件が揃っている。流れに乗らないと危険なので、コムスにとっては、走りにくい。ペース上げるとバッテリーにはきびしいが、安全には替えられない。ちなみにEVでエコランを優先なら、「アクセル踏んだら負け」である。

ちょっとしたスリルを味わうことになるのが、八王子バイパス。さすがにここの上りはペースに乗れないので(みなさん、法定速度+20Km以上)路肩に寄って、そろそろ走る。あと残り30Km

八王子を抜けると、いよいよ神奈川県に帰ってきた。目についたガソリンスダンドに立ち寄ったが、ここでこの旅で2度目の携行缶給油拒否。その次のスタンドで3L給油できたので、事なきを得たが、給油もいろいろあって大変だ。そしてそろそろ暗くなってきた。

コムスよあれが海老名の灯だ

18号から129号に入り、相模川を渡るころ、海老名の夜の街並みが見え始める。もう大丈夫、コムスよあれが海老名の灯だ。残りあと15Km。

そろそろバッテリーが危なくなってきたので、慎重に走る。もうあまり坂も上れないので、大きく迂回しながら、ゆっくりと進む。いつもの見慣れた風景が、フロントガラスに新鮮に写る。

18:30 着いた!

ぴったり12時間で、自宅に無事に到着。めでたし、めでたし。

こうして、多くの人に驚きと興奮を提供し、一部の人をあきれさせ、身の回りの人をとばっちりの渦に巻き込んだ、「2021年白馬への旅」が終わった。4泊5日、全行程593.5Kmの長旅だった。

あとがき

数回で終わるかと思った「2021年白馬への旅」が思いのほか長く続きました。これも飽きずに読んでくださった方の読者のおかげだと思っています。この旅行記が、ほんの少し誰かのお役に立ったり、誰かの背中を押したりしたとすれば、当事者としては、喜びに堪えません。

おそらく、普通に高速を使えば、海老名から白馬までは約4時間。朝6時に出ればイベント開始の10:30に余裕で白馬に着けたことでしょう。峠を越えるにも、ほんの数センチアクセルを踏むだけで済んだはず。

しかし、旅というものが日常とは違うこと、さらに言えば日常からかけ離れた経験、を求めるのであれば、コムスのような旅こそが、本当の旅ではないでしょうか。

お世話になった方々には、既に「2.謝辞」で触れていますが、改めてお礼します。また、快く家から送り出し、GPSで逐一見守ってくれた家族に感謝します。また、帰投遅延のためご迷惑をかけた、関係者の方々には改めてお詫び申し上げます。

本旅行記はいったんこれで終了します。今後は、まだまだ書き残したことがあるので、番外編として不定期に更新する予定です。

どうもありがとうございました。

第五ステージリザルト
走行距離138.2Km
時間12時間00分
走行時間7時間15分
停車時間4時間45分
充電時間(停車中)4時間30分
給油量3+3L
到着後充電量(フル充電まで)おおよそ5時間(データ不足)
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Posted at 2021/11/15 23:22:27 | コメント(5) | トラックバック(0) | COMS | 日記
2021年11月14日 イイね!

11.復路編:第4ステージ 犬戻トンネルから峠越えまでの巻

第4ステージ
日付2021年10月24日(日)
スタート犬戻トンネル
ゴールとにかく峠を越えること
距離
高低差(累積)
特徴オリンピック道路から18号を上田までは、ほぼ下り。その先は、最大の難所の峠越え。
ゴール目標日没まで
攻略法 なし

本日が文字通り最後の山場。長い長い一日になりそうだ。

03:30 マイナストライバーとモンキーレンチ
一番鳥の鳴き声で目が覚める。なんの鳥かは分からないが、とにかく鳥の声であることは確かだ。しかし、その後、「グゴゴワグワグワー」ちょっと文字で表現できない鳴き声がして飛び起きた。何かの動物のうなり声であることは間違いないが、いままで一度も聞いたことのない声であることは確かだ。なんだなんだ?野犬だと面倒だが、いや絶対犬ではない。(後日Kさんより、熊じゃなかったの?というコメントを頂いた。しかし、真実はわからない)

とっさに道具箱から、マイナスドライバーとモンキーレンチを取り出し手元に置いた。別に戦いたくはないが、いざとなったら自衛しなくてはなるまい。とにかく長野新聞のヘッドラインに載ることだけは避けたい。発電機の音で敵が逃げるかもしれない、と思い、あわてて発電機を回す。こんな人里近い場所で人間が襲われた、というニュースは聞いたことがなく、それほど心配は要らない、とは思ったが、明るくなるまではまんじりともできなかった。幸いにその鳴き声は1回きりで、それ以降2度と聞こえることはなかった。

05:30 一番トラック
一番列車ならぬ、一番トラックが目の前をブーンと通行止めがけて走り去った。あれ、30分早いがもう通れるのかな?プロドライバーがポカするはずないので、早めに開通するのかもしれない。そそくさと出かける準備を始めると、続いて2番トラックが同じように走って行った。しかし、長野側からくるはずのクルマが全くやってこない。どうなってるの?トラックも戻って来ないし、まさか全員ブラックホールに吸い込まれているのかも。

06:15 出発
開通時間の06:00を過ぎ、しばらく様子を眺めていると、来ました、来ました、やって来た。対向車線のクルマの行列が。総勢100台以上いただろうか、とにかく長い長い車列が連なって、白馬方面に走り去っていった。あ、6時前から皆並んでて、今やっと開通したということか。納得。

状況が飲み込めたので、さっそくコムスで走り出す。案の定、日曜の早朝、道路はかなりすいている。すぐに18号に到達する。天気は快晴で、順調に距離を伸ばす。山がきれいだ。右手に千曲川が見えてくる。川中島ってこのへんだろうか。合戦の跡見たかったな~。次第におなかが空いてきたので、開いてたデニーズにすべり込む。よし、ここで朝食だ。

08:00~11:00 開いててよかった、デニーズ
まずは、家族にメールする。内容は「無事であること。いろいろとあって、どこかでもう一泊するかもしれないこと」。返事は意外なものだった。「あれ、いま上田のデニーズにいるの?朝食中?今日帰れないんじゃない?」いやはや、全てお見通しである。

実は、今回旅に出るにあたって、家族からひとつだけ出された条件があった。それは、GPSをオンにして、いつでも移動している様子がわかるようにすること、という条件である。アプリの設定をしたのは自分だが、これで行動を逐次監視、いや、いつも見守られること、となった。家族はこのアプリを使用して、メールする前から、自分の状況を正確に掴んでいたのである。おそるべしハイテクの世界。

ちょっと脱線、駐車法

コムスの全長は、トレーラーを加えても3.8m。ヤリスより少し短い(!)ので、一台分の駐車場に難なく収まる。しかし、駐車場でバックするのは、ちょっと大変、というより、不可能だ。
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では、どうやって入れるのかというと、方法は2つある。

①まっすぐ後退法
止めたい駐車場(この図では8番)の前方に、トレーラーを後ろ向きにしてコムスを止める(この図では4)。
コムスから降りる(赤が人)。
トレーラーの角度を微調節する。
右手でハンドルを持ち、左手でコムスを後ろ方向に押す。
これを繰り返す。
いや、笑ってはいけない。やってみるとわかるが、コムスは軽く手で動く。
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②トレーラー分割法
どこでもいいので、止めたい場所以外にコムスを止める。
コムスから降りる
トレーラーを分割する
トレーラーを押し、止めたい場所に移動する。
コムスをバックさせ、トレーラーの直前で止める。
トレーラーを結合する。
どちらも、決め手は、である。ちなみにこのデニーズでは、②の方法でバック駐車を行った。
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さて、朝食で英気を養った後は、そろそろ先送りしていた「帰れないかも宣言」問題に決着をつけなくてならない。

闘いの準備
フリードリンクを何杯もおかわりしながら、この後のルートを検討した。

18号をこのまま走って碓氷峠か、254号に迂回して内山峠か、どちらかでも県境を越えないと、家には帰れない。このほか、18号新道というかバイパスもあるが、大型車が多い。嬬恋村から草津温泉(温泉、入りたいなあ)を通り、渋川に抜けるルートもあるが、こちらもかなりの山道だ。

標高は、碓氷峠は956m、中山峠は1066m、ほとんど違いはない。上りの傾斜は18号の方がきつい。254号の方が若干ゆるやかだが、ただ最後の最後で急坂となる。

考えること5秒…えい、254号ルートで行ってみて、上れなかったら引き返そう。ということで、最終的に254号ルートに決定。

上田で3L給油し、18号に別れを告げ、小諸に向かってハンドルを切る。中込まで直進し、左折するとそこは254号だ。
(11:45-13:30 来たとき寄った西原交差点わきのブックオフで充電休憩)

14:00 中込通過
254号の道路は割と広く、交通量も少ないので思いのほか走りやすかった。普通車、バイク、トラック、後続車がバックミラーに出現すると、ハザードを出して、全員先に行ってもらった。

Google Mapで見つけた長野県の最後のガソリンスタンドで給油しようと思ったが、行き過ぎたのか見つからない。はじめての給油ミス。ガス欠の恐れはあるが、しようがない。そのままつき進む。

頑張れ、コムス!

ゆっくりとだが、じりじりと標高を上げていく。次第に気温が下がって寒さを感じてきた。もう少しだ。

そして、目の前に出現した滑走路のような長い直線。ここから傾斜はさらに激しさを増す。登坂車線に入り、最後の力を振り絞るコムス。しかし、保護回路が落ちるので、思いっきりアクセルが踏めない。しだいに速度が落ちてくる。がんばれコムス!負けるなコムス!!我々の勝利は目前だ!!!

とうとう時速10Kmまで速度は落ちた。亀のようにのろのろ進む。碓氷峠の1/2のスピードだ。速度計も気になるが、それ以上に目の前のアナログメーターに視線が釘付けになる。モーターの電流は20Aを前後している。発電機はきっちり16Aとなるようにアクセルを微調整する。バッテリーはほとんど空なので電圧は下限のぎりぎりだ。つまりほとんど発電機の力のみで登っていった。しかも、燃料が残り少ない。給油をミスっているので、これでガス欠したら、全く動けなくなる。絶対絶命の大ピンチ。コムスが止まったら、携行缶をかかえて何キロ先にあるかわからないガソリンスタンドまで歩かなければならないのだろうか。いやそれより、夜になったらどうしよう。頭の中を2度目の野宿の文字がよぎる。

14:50 ついに本当の「勝利宣言」
最悪の事態を頭から追い出しながらとにかく走り続けると、永遠に続くと思った上り坂もついに終わり、峠の頂上へ。やった。これで家に帰れるぞ。えらいぞ、コムス、よくやった。コムスを道路のわきに止め、しばしの感慨にふける。振り返ると、コムスのはるか後方で、誰もいない上り坂が、「負けました」とつぶやいたような気がした。
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15:15 また来ます、長野県

県境の内山トンネルを抜けると、長野県に別れを告げ、群馬県に入る。白馬と長野にさようなら。いいところでした(峠以外は)。また来ます。

そこからは、ずっと長い下りがはじまる。ほとんど空になったバッテリーを回復するため、回生電力最優先で、スピードをあまり上げないように走る。しかし、やっと下りになったのに、今度は時折バックミラーに写る長距離トラックが気になってしかたがない。

皆さん、法定速度+20Kmくらいで快調に下っていくので、コムスをちょっと左に寄せて先に行ってもらうのだけれど、しかし、「あのトラック、何キロでてるだろう」「あのトラック、何トン積んでるだろう」「あのトラック、まさか居眠りしてないよね」。とにかく別な心配が頭を支配して、気が休まる暇がない。「どうか追突されませんように」と祈りながら慎重に下る。結構スピードは出ていたが、トレーラーは安定してついてきてくれた。

15:45 やったー、温泉だー
途中で、荒船の湯、を発見。やった温泉だ。勝利を祝うと共に疲れた体を休ませるのにちょうどいい。寄っていこう。かくしてこの旅初めての温泉へ。
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のんびりとお湯につかり、やっとリラックスできた後で、今後のことに頭をめぐらせる。調べてみると、ここから24Kmのところに快活クラブがある。なんとラッキー。よし、今夜はそこに泊まろう。もう到着は一日遅れの月曜日だ。

17:35
温泉を出ると、もう薄暗くなっていた。254号をひたすら下り、最初のガソリンスタンドで、給油3L。ふう、これでガス欠の心配も解消した。実は下りはずっと発電機オフだった。その後、快活クラブ富岡店に無事到着。チェックインして個室に入ると、やっと余裕が出てきて、ひたすら月曜日の言い訳メールを送信する。「ちょっと都合が悪くなって…すみません」(コムスで長野まで行き、遊ばれているうちに帰れなくなった、なんて、死んでも言えない)。とばっちりを受けた方、申し訳ない。

24:52
またポカをして、フル充電になったのが、深夜を過ぎてしまった。発電機を止める。明日こそ我が家に着けるだろう。長い長い闘いの一日が終わった。


第4ステージリザルト
走行距離115.6Km
時間12時間30分
走行時間6時間00分
停車時間6時間30分
充電時間(停車中)6時間00分
給油量3+3L
到着後充電量(フル充電まで)およそ3時間(データ不足)

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Posted at 2021/11/14 15:10:45 | コメント(0) | トラックバック(0) | COMS | 日記
2021年11月13日 イイね!

10.復路編:第3ステージ後半 白馬から行けるとこまでの巻

第3ステージ後半
日付2021年10月23日(土)午後
スタートエイブル白馬五竜(Japan EV Ralley 2021会場)
ゴール行けるとこまで
距離60Km?
高低差(累積)マイナス673m?
特徴オリンピック道路から18号を上田までは、ほぼ下り
ゴール目標眠くなるまで
攻略法 夜なので、慎重に。(Kさんによると、ただでさえ見慣れないコムスがさらに見慣れないトレーラーを引いているので、後続車には目立つように。夜間走行はくれぐれも注意したほうが良い。とのことだった)

20:00
帰りのステージが始まった。のっけからあまり気が進まないが、今回唯一のナイトランで白馬を後にする。ここで距離を稼がないと、日曜日中に自宅にたどり着けない。目標行けるところまで。上田あたりにまでたどりつけるといいのだが。

気温は5度。走り始めて、まずい、と思った。フロントガラスが結露して、前が見えないのである。

早速トラブル発生

熱風のデフロスターがないのはコムスの欠点で、おいおい追加したいと考えていたが、こちらも、見切り発車となっていた。幌を全開にして、走行風を当てれば、少しはマシになるだろうが、拭いても拭いても、なかなか曇りはとれない。山の夜特有で湿度が100%近いのであろう。

いったん停止して、一計を案じた。あれをやってみるか。実は、曇り止めに関して、試したいことがあったが、実際やってみたことはなかった。それをここで試してみようというわけだ。

カセットボンベとバーナーを取り出し、お湯を沸かす。お湯が沸いたら、それをコムスのウインドウオッシャー液のリザーバータンクに注ぎ込む。ただそれだけである。(注意:温度50度くらいにしておかないと、タンクが溶けたり、ガラスが割れたりする恐れがあるそうです)

コムスお湯ウオッシャー

結露はフロントガラスを暖めれば改善する。フロントガラスを暖めるのは、温風でも、お湯でもいいはずだ。リザーバータンクにお湯が入れば、あとはワイパースイッチを入れるだけですむ。「コウスお湯ウオッシャー」の完成である。噴射して試してみると、うーむ、少しは曇りが取れていく。ウオッシャー液をぴゅーぴゅーかけならが、慎重に走る。これでOKだ。これから長野市に向けて、高度を下げていくわけで、高度が下がれば、気温が上がり、湿度はさがる。湿度がさがれば曇りも晴れる。なんとかなるだろう。とにかく走って高度を下げよう。

発電機、おまえもか

美麻トンネルへ続く上りにさしかかり、発電機を始動する。しかし、ここでまた。問題発生。リコイルをいくら引いても、発電機がかからない。10回くらい引いてもだめ。燃料は問題ない。急に不安に襲われる。「もしかしてこんなところで動けなくなる?」「いまからでも会場に戻ったほうがよくないか?」

呆然としていると、あれれ、発電機の運転スイッチが「停止」になっているのに気がついた。やはり人間余裕をなくすと何かポカをする。真っ暗の夜は特に危険である。懐中電灯を持ちながら、スイッチを「運転」にして、リコイルを引くと、一発で発電機は動き出した。危なかった、あのままリコイルを引き続けていたら、プラグがかぶって、始動できなくなっていたかもしれない。(この後は、「燃料キャップ」「オン」、「チョーク」「オン」、「運転スイッチ」「運転」、「エコスイッチ」「オフ」、「コンセント」「接続」、「マスタースイッチ」「オフ」、「ブレーカー」「オフ」と大声でやるようにした。まるで気分はA320のパイロットである)

つけて良かった、ハイビーム

しかし、このあたりの夜の道は暗い。ここは自作のハイビームライトが役に立った。ほとんど対向車も来ないので、つけっぱなしにして走る走る。しかし、21時を過ぎたころから、段々眠気が襲ってきた。急に気持ちもなえて来て、「やっぱり夜は無理はしないほうがよい。今朝出てきた快活クラブでもう一泊しよう」と目標を急に快活クラブ長野南バイパス店に変更し、ナビに向かって話しかける。「ねえヤフー、あと何キロ?」「目的地までの距離はあと8Kmです」。よしよし、このまま走ればもうすぐ暖かいねぐらにたどり着ける、はず、であった。し・か・し、ここでまた予期せぬ大問題が発生する。犬戻トンネルの直前でまさかの通行止め。21時から6時まで9時間も、夜間工事で、クルマは全く通れないという。そんな話は聞いてないぞ。目の前がまっくら。

21:30 まさかの通行止め?なら、強行突破だ!

「たった30分遅いだけじゃないですか。なんとかなりませんか」「この車小さいので、路肩だけで通れますからなんとか」「急いでいるんです」いろいろ交渉しても、答は一切「ダメです。通れません」
それなら強行突破しようかと思ったが、敵はヘビー級のダンプやブルドーザー、とてもかなう相手ではない。
さすがに、気の毒に思ったのか、「少し戻って、信号を左に曲がると、山道がありますから、そこを通れば篠ノ井までは出られます」と教えてくれた。しかし、山道と聞いて完全に戦意を喪失。どれくらい上らなくてはならないのかわからないし、もう時間も遅い、だんだん眠くもなってきた、たとえ篠ノ井まで行ってから快活クラブまで向かうにしても、そこは完全逆ルートで、帰宅方向からは遠ざかることになる。

苦肉の策の、車外泊

いまから夜知らない山道をうろうろするよりも、明日は日曜日、この最短ルートを早朝6時から気持ちよく走り出せたほうが良い。そう判断して、ここで野営を決意した。幸いにも、テント一式積んでいる。いまから設営すれば6時間以上は軽く寝られるだろう。

車両通行止め中なので、クルマが通らなくて、静かなのも好都合だ。そうと決まったら、すこし路肩が広くなった平らな場所に移動し、テントを引っ張り出す。もう早く寝たいし、朝は夜明けから出発したい。テントをちゃんと組み立てると、設置も撤収も時間がかかる。横着して、コムスの左面にロープとガムテープでテントをそのまま吊り下げる。できた。
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睡眠を最優先、発電機は早朝回すことにして、そそくさとテントに潜り込む。一人がやっと横になれるスペースだが、なにより良いのは、これなら車道から見ても、クルマが止まっているようにしか見えず、人が寝ているとは気づかれまい。コムス車泊の誕生だ。

ところで、コムスの車泊については、いろいろ考えてみたが、リアボックスとシートをはずしてシェルを架装しない限り無理だろうと考えていた。それよりは、発電トレーラーの次に一人用のキャンピングトレーラー、でもつくろうか、とひそかに妄想を膨らましたりしていた。

しかし、その必要はなくなった。後日近所で「コムス車外泊」を実践してみたが、持ち物も少なく(つまり軽く済む)、設置、撤収が簡単で(つまり逃げ足が速い)、そしてなにより、普通自動車一台分の駐車スペースさえあれば全て収まってしまう手軽さがいい(コムスの横幅はたったの1.1m)。道の駅での仮眠も可能(かもしれない)。コムスの幌を外し、テントの入り口側と結合すれば、広大な二部屋スペースが出現するだろう(どこから出入りするというと、反対側の幌から入ればいい)。

心配しているKさんからメールが入る。「野宿ですか。寒いですから、十分暖かくして寝てください」。とんでもなくいいかげんな今夜の宿だが、思いのほか快適だった。しかし、この思わぬアクシデントにより、日曜日中に家に着くのは絶望的に。まあいい、明日は明日の風が吹くだろう。

第3ステージ後半リザルト
走行距離33.8Km
時間1時間30分
走行時間1時間00分
停車時間0時間30分
充電時間(停車中)0時間00分
給油量0L
到着後充電量(フル充電まで)1.0KWh(2時間、但し10/24早朝)

Posted at 2021/11/13 14:49:06 | コメント(1) | トラックバック(0) | COMS | 日記

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