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2021年11月12日 イイね!

9.往路編:第3ステージ前半 長野市から白馬ゴールまでの巻

第2ステージのアクシデントにより変更となった第3ステージ前半。これを完走すれば、いよいよ目的地の白馬にゴールインだ。

第3ステージ前半 
日付2021年10月23日(土)午前
スタート快活クラブ長野南バイパス店
ゴールエイブル白馬五竜(Japan EV Ralley 2021会場)
距離38Km
高低差(累積)671m
特徴途中の長野オリンピック道路は基本的にゆるいのぼり。道幅は広く、センターラインはほとんど白。途中の美麻トンネルで小さな峠を越える。
ゴール目標イベント開始時間の10:30
攻略法通常であれば、何も問題なく到達できる距離だし、時間。しかし、問題は天気。天候だけはなんとかできるものではなく、ぶっつけ本番で進むしかない。Kさんが後からついてきてくれるので、勇気は100倍である。

07:40
朝起きて、祈るような気持ちで外に出ると、夜は雨が降ったようだが、雲の切れ間に晴れ間も見え、気持ちのよい朝だった。気になる白馬も雨の予報に変わっている。山の天気は変わりやすい。そっと胸をなでおろす。

快活クラブをチェックアウトし2台で出発。途中市内でセブンイレブンとガソリンスタンドに寄っていく。が、ここで早くも小トラブル発生。昨日は携行缶に2.6L入れてくれたスタンドさん、今日は9時にならないと販売できない、という。今回の旅ではじめての、携行缶給油拒否事件発生である。詳しく聞くと、担当者がいないので、9~19時以外は対応できないとのこと。なんだそれは!

この後、携行缶販売には、いくつかのパターンがあることを知った。①販売しない。②販売するが、記名必要。③販売する、記名不要。④販売時間に制限あり。⑤一店舗の一日の総携行缶販売量に上限あり。⑥発電機ダメ(いったん敷地の外に出て、自分で携行缶から発電機に移し、また来てくれればOKというところもあった)。⑦発電機OK。⑧制限全くなし。千差万別だが、従うしかない。常時カメラが回っており、抜き打ちで消防署がくるらしい。概して、首都圏から離れれば離れるほど、制限はゆるくなる。

08:30
心配した雨はあまり降らず、路面は濡れていたが、即席性のフェンダーは十分機能を果たしていた。

途中、唯一の有料道路、白馬長野有料道路を通る。料金所のおじさんに、このクルマ何ですか?と聞かれた。どの料金体系にするか迷ったらしい。あたりまえだが、ミニカー料金なんて存在しない。「原付です!」と答えようと思ったが、さすがに「うーん、この中だと軽自動車ですかね」と答え、済まなそうに150円受け取るおじさんに手を振り、有料道路に突入した。

道がすいているので、思う存分マイペースで上っていく。後ろをついてくるKさん、MT車なので、速度合わせるの大変だったのではないかな。

9:45~10:15
道の駅を見つけたので、小休止。道の駅ぽかぽかランド美麻である。10:00開店とのことで、開店を待って中に入る。ここは温泉もあるらしい。温泉、入りたいなあ。でも先があるので、トイレだけ済ませて出発する。

この後が、本ステージのハイライト、美麻峠というか美麻トンネル。トンネル直前にちょっとした上り坂。これが最後だ。がんばれコムス。

トンネルを抜けしばらくすると、白馬が見えてきた。もちろん来るのは初めてだが、一瞬ちょっとヨセミテに似ているなあと思った。人里に下りたところで見つけたガソリンスタンドに寄っていく。ここは、携行缶3Lに加え、発電機に1.5Lも給油してくれた。う~ん。白馬はいいところだ。

第2ステージから長野県に入って感じたことは、ドライバーがのんびりしていて、運転がやさしい。いたずらに、割り込まれたり、後ろから煽ることなく、車間距離も十分。道を譲ると静かに抜いていってくれる。長野県のドライバーにも感謝。

神城駅わきの踏切をわたると、会場まであとわずか。しかし、ゴール直前のコムスの前に、本当に最後の急坂が出現した。さすがスキー場のことはある。ここに雪が積もったら、コムスは滑って上れないのではないだろうか。止まらない程度の速度で上る。

10:30
ついに目的地である、エイブル白馬五竜にゴールイン。時間も制限時間内ぴったり。あれほど心配していた雪にも出会わなかった。幸運に感謝して、コムスを止める。

「ほんとうにこれで来たの?」驚きと好奇心で、不思議な物体(なんといっても参加車唯一の6輪だ!)を見つめる熱い視線を感じる。まーいいか。
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事前にお願いしてあったので、AC100コンセントが用意してあった。遠慮なく充電開始させていただく。帰りの時間までには、フル充電を終えているだろう。エイブル白馬五竜さん、ありがとうございます。

さて、到着と同時に、楽しい試乗タイム。EVフェスティバルだけあって、いろいろEV車の試乗車が並べてあって、よりどりみどりで試乗ができる。自分は、BMW530e,HONDAe、アウトランダーPHEVの3台に試乗できた。

試乗コースは、一般道だが、長い長いフラットな直線コースが組まれていた。どう見てもこれは、思いっきり○○踏みしてください。と言われているようにしか思えない。おそるおそる「ベタ○○してもいいですか?」と聞くと、あっさりOKとのことで、遠慮なく○○○○させていただいた。やはり一番楽しいのはHONDAe。動きが機敏で自分は小さいクルマが好きなんだと改めて感じる。他の2台はゆったりと走るには最高かな。

それにしても、3台ともEVであることを感じさせない、普通のクルマである。違うのはエンジン音がしないこと(あー、BMWとアウトランダーは一応エンジン積んでます)。パワーをかけても、ホイールスピンも何もおきず、平然としていること。これはこれでありだと思うが、世の中EV車以外の選択肢が無くなる事はどうかと思う。

11:30
おなかすいたので、Kさんと近くのお蕎麦屋さんへ。お蕎麦おいしかった。ごちそうさまです。その後、エスカルプラザ前で記念撮影。

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15:00
日がだんだん傾いてきて、そろそろKさん、帰るとのこと。「ああ、いざというときの牽引車が行ってしまう」一瞬そんな不埒な思いが頭をよぎる、が、そんなことは口が裂けても言えない。「Kさんどうもありがとう。上りのうっぷんを下りで晴らして、無事に帰ってください。ご安全に。」(結局それは杞憂に終わったが、トレーラーを引いたコムスを牽引する軽自動車、という編隊走行も一度やってみたかった)

17:30
セミナーが終わり、懇親会がはじまる。キャンドルナイトの後、表彰式へ。特賞は一番遠くの山口からきたTさんへ。白馬まで16時間かかったそうだ。次に、特別賞は「神奈川県海老名市から来た…」とアナウンスされたときには、へー誰か他に海老名から来た人いるんだ。後で話してみよう。と思ったのだが、その次に来たのは自分の名前だった。

白馬村観光局賞「…参加者の中で最もチャレンジングな旅に挑み、無事ゴールを果たしました…」とのこと。確かに、丸2日間かけ、コムスで白馬まで走ってくる物好きは、そうはいないに違いない。

今回会場で、EVジムニーの鈴木さんとお話ができた。あの伝説のEVコンバート版ジムニーの製作者である。残念ながら実車は見られなかったが、「昔はね、EV車もつくるしかなかったんだよ」という言葉が妙に心に残った。残念ながらもう一人お会いできるかと期待していた、OZの社長の古川さんにはお会いできなかった。

そのほか、「EV放浪記」のライターのSさん、やらいろいろな人と交流でき、実に有意義なJapen EV Ralley 2021でした。20:00に予定通り解散。

夜までには充電は終わっており、充電量は2.5KWh。

第3ステージ前半は、あれだけ心配した雪という事態にはならず、無事クリアできた。いくつもの問題を抱えながら、白馬の会場に時間通りゴールできた。そして何よりも、思いがけない素敵な賞をいただく、というオマケまでついた。さて、Japen EV Ralley 2021を十分堪能した後は、いよいよ帰り道だ。頼むぞ相棒!


第3ステージ前半リザルト
走行距離38.7Km
時間2時間00分
走行時間1時間30分
停車時間0時間30分
充電時間(停車中)0時間30分
給油量4.5L
到着後充電量(フル充電まで)2.5KWh(時間不明)
Posted at 2021/11/12 17:51:04 | コメント(2) | トラックバック(0) | COMS | 日記
2021年11月11日 イイね!

8.往路編:第2ステージ 高崎から青木湖までの巻

第2ステージ
日付2021年10月22日(金)
スタート高崎
ゴール青木湖キャンプ場
距離155Km
高低差(累積)2632m
特徴とうとう難所の碓氷峠を越える。軽井沢を越え、長野市から青木湖まではゆるい上り
ゴール目標日没まで
攻略法早朝に出発し、横川まではひたすら進む。横川駅で休憩。山上りに備えて、ほぼフル充電まで充電する。時間があるなら、釜飯で有名なおぎのやに寄ったり、鉄道文化むらに寄ってみるか。そこから一気に頂上アタック。途中のめがね橋で休憩。184個あるカーブに番号が書いてあるはずなのでそれを数えながらゆっくりゆっくり上るべし。途中の発電機のオーバーロードや充電器のオーバーヒートに注意。「16A(アンペア)まできっちり流せ。C=121のカーブの出口には注意しろ」。(あれ、それって上りでなく下りの話では…)
軽井沢の先は、中軽井沢を過ぎ、18号をひたすら走って、上田を通過、長野市内に入ったら、左折してオリンピック道路に入れれば、あとはまっすぐ青木湖までいける(はず)。

03:00
長い一日がはじまった。早起きしたのには訳がある。どうも長野の天気が下り坂らしい。予報は雨である。今回、見切り発車したものも多かったが、その中のひとつにトレーラーのフェンダー(泥除け)がある。そう、まだフェンダーを付けていないのだ。試走で一度雨の中は走ったが、見事に泥の二本のラインがリアボックスに引かれてしまった。今回もしやと思って、フェンダーの材料は積んである。これをなんとか完成させて装着しないといけない。

徹底した軽量化のため、フェンダーの材料はベニア板とプラダンである。はさみでちょきちょき切り、ガムテープでぺたぺた貼る。幼稚園児の工作並の精度だが、旅の終わりまではもつだろう。なんとか夜明けまでには間に合った。


06:00
夜明けを待って出発する。道はすいており、横川目指してすいすい走る。発電機は快調に回っている。

07:15~8:45
横川まであと4Kmのところで、眺めがよいセブンイレブンを発見。吸い込まれるように駐車場へ。1回目の休憩。妙義山を間近に見ると迫力満点である。それにしてもなんであんな格好しているんだろう。

駐車場の脇を信越本線が走る。高崎から横川へ向かう列車だ。残念ながら横川から先は廃線となってしまったが、いまや鉄道マニアの聖地であるらしい。幸運なことにかつて自分はこの線路に乗って軽井沢まで往復したことがある。トンネルばっかりだったような記憶があるが、あのときは貴重な経験をしていたのだった。(FE63の写真を撮っておけばよかった)1時間半充電して、充電が、橙LEDに切り替わるのを待って、出発。

09:00~09:10
横川駅に到着。2回目の休憩。駅前のおぎのやに行って見たが、店舗もおぎのや博物館もまだ開いていない。それならと横川鉄道文化むらに行くと、かろうじて9時に開いたばかりで入れそうだったが、先を急ぐので外から眺めるだけにする。そうだ、それより、峠越えだ。

横川駅を出て、18号の旧道への分岐を間違えないように、そろそろ進む。旧道に入ると、しだいに上りの傾斜となり、右へ左へのカーブがはじまる。ここまでくると、自分のペースで走れるので、ゆっくりと慎重に上っていく。スピードは時速20Kmくらい。モーターの消費電力30A,発電機16Aを保って上る。

9:40~10:20
めがね橋到着。ここで3回目の休憩。旧道はカーブばかりだが、道幅は広く傾斜はゆるやかで、トレーラーを引いたコムスでも、走りやすい。時折、後ろから速い車やバイクがやってくるが、ハザードを出して左に寄せると、すいすいと抜いていく。バイクのライダーは、ピースサインを送ってくる。皆それぞれのスピードで旧道ドライブを楽しんでいる。自分も記念撮影。
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ついでなので、めがね橋に登って散策してみる。この橋は全部レンガで作られているが、さらにトンネルもレンガでつくられていた。いったいいくつレンガを積み重ねたのだろう。気の遠くなる作業だったに違いない。

C=121のカーブも自転車のようなスピードで難なくクリア(あたりまえ)、頂上までもう少しといったところで、突然発電機が停止してしまった。めがね橋から40分は走り続けたので、オーバーヒートだったのかもしれない。残りはバッテリーだけで上れそうだったので、発電機が止まったまま、頂上まで走る。

11:05~12:40
184個のカーブをクリアし、とうとう碓氷峠頂上に到着。長野県へ。やった、やった。上った、上った。道路わきのチェーン脱着所にコムスを止める。さすがに、標高を上げたせいか、寒さを感じる。たくさん着こんで、4回目の休憩。ついでなので、ここで昼食にする。このときは、12時前に碓氷峠に到達したということで、もう後は怖いものはないだろう、ガッツポーズの「勝利宣言」状態だった。1時間35分充電して、橙LED点灯までまでのんびりとすごし、出発。休憩した発電機も順調に始動した。

13:30
中軽井沢で1回目の給油。3L。中軽井沢までは順調だったが、その後、勝利宣言をくつがえす大事件が発生した。18号を追分を越えて走りつづけると、下り坂となった。それもかなりの下りである。ところどころにオーバースピード警告看板が出現する。

「え?ええ??えええ???なにこの下り!!!」。

本来コムスの下りはとっても楽しいのだが、このときは頭がパニックになりかけていて、楽しむなんてものではなかった。

「もしかして、帰りはこれを上るの?」「こんなに交通量が多くて、それなりのペースで流れているのに??」「帰れないかもしれない…」

峠は上りがあれば下りがあることを忘れていた、というより、長野に入ればそこは平らだ、という完全に間違った認識をしていた。実は、自分は今まで、中軽井沢より長野側は行ったことがない。なので、全くノーマークというか、全くもって長野をナメていた。

下りきらないうちに引き返そうか、と思っても、クルマは急に止まれない。それよりも恐怖だったのは、なかなか終わらないこの下りが、永遠に続くように思われたことだ。コムスは決して坂が上れないわけではないが、50Km制限の国道で、5%以上の坂を、普通自動車と同じようなペースで、上るのは不可能である。ましてや、今回はトレーラーを引いている。

14:00~14:55
流れに逆らわず、18号をひたすら下っていくと、やっと下り坂がゆるやかになり、平地のようなところに出た。ちょうど見つけたブックオフの駐車場にコムスを入れ、まずは充電。そして、混乱した頭をなんとか落ち着かせようと努力した。5回目の休憩。

しかし、悪いことは重なるもので、このころ、二つ目の大問題が発生していた。

(スマホに向かって)
「アレクサ、白馬の天気は?」
(一時間後)
「アレクサ、白馬の天気は?」
(さらに一時間後、祈るような気持ちで)
「アレクサー、おねがいー、白馬の天気はーーー?」

一時間おきに白馬の天気予報が変わるはずも無く、アレクサの返事は非情にも、今夜の天気は[雨、雨、雨]、そして明日(イベントの当日だ)の天気は[雪、雪、雪]である。
18号下り坂事件でショックを受けた身に、さらに難題がおそいかかった。

これから青木湖キャンプ場にたどり着いたとして、もう暗くなっているはず。そしての中でテント設営しなければならない?さらに翌朝はの中で撤収するということ??そしてさらに雪道を走って会場入り???どんどん気持ちが落ち込んでくる。キャンプが目的ならそれでもいいが、今回はその先に、行かねばならぬ場所がある。

回らない頭で必死に考える。思いあぐねて手前の長野市内の天気予報を聞いてみると、今夜「曇り」で明日は「少雨」。「なんで同じ長野県なのにこんなに天気が違うんだろう?」と思いながら、「そうだ!今日は、手前の長野市内に泊まろう。そして明日の朝行けそうなら、そろそろと走って会場入りすればよい。たとえ雪が降っても昼間のほうが気温が高いし他車も通るので、行けないことはないだろう、そもそも通行止めになるような雪なら、他の参加者のEV車も到着できるはずがない

青木湖のボート遊びは残念だったが、急きょ行先を変更。青木湖キャンプ場にはキャンセルの電話を入れ(キャンセル料はお支払いしますと言ったが、大丈夫必要ありません。と言っていただきました。ありがとうございます)、アプリで見つけた快活CLUB長野南バイパス店へ向けてハンドルを切った。

16:40
途中、強力な助っ人、Kさんから連絡が入る。「仕事が終わったので、これからそちらに行きます」とのこと。ありがたい。Kさんは、某社のエンジニアで、いろいろ相談に乗ってくれて、今回心配して長野まで来てくれる、という。本当にありがたい。宿泊場所の変更を伝えて、一足先に快活倶楽部にチェックイン。走行距離は予定より減ったが121.9Km。Kさんを待っている間に、ガソリンスタンドへ行って2回目の給油。携行缶慣れていないので、ということで2.6Lしか入れてもらえなかった。そして、発電機を回してフル充電までひたすら待つ。充電時間は長めの4時間50分だった。

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23:00
Kさん到着。高速をかなり飛ばして来たらしく、あっという間の到着である。ここまでの顛末を話すと、大笑いされた。とにかく、今日はもう休みましょうと話し合って、早めに個室に引き上げる。

23:30
とはいっても、帰りが心配でなかなか眠つかれない。ネットカフェの大画面PCで、地図をひろげてにらめっこ。Kさんは帰りは18号ルートでなく254号ルートを通ったらどうか、と言う。碓氷峠でなく内山峠を越えるわけだ。

確かに、上りの傾斜は似たようなものだが、内山峠の方が道は広くゆったりしている。がしかし問題は、頂上を越える直前に出現する急な長い坂。果たしてコムスでトレーラー引いて上れるのか?

ストリートビューで調べてみると、坂はきつそうだが、直線で登坂車線がずっと続いている。確かにここをゆっくり上れば無事に帰れるかもしれない。そんなことを考えながら眠りについた。長い一日が終わった。

第2ステージは、峠越えがあったので、第1ステージより休憩&充電時間の割合が多かった。基本的に早め早めの休憩。そして充電も橙LEDが点灯するまで十分行った。そのためか、休憩のリズムは取りやすく、時間の長さはあまり気にならなかった。精神的にはともかく、肉体的にはあまり疲れを感じない一日であった。しかし、第2ステージは完走できず、「勝利宣言」の後の「帰れないかも宣言」が、身にこたえた一日だった。




第2ステージリザルト

走行距離121.9Km
時間10時間40分
走行時間6時間20分
停車時間4時間20分
充電時間(停車中)4時間00分
給油量3+2.6L
到着後充電量(フル充電まで)4.05KWh(4時間50分)



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Posted at 2021/11/11 23:29:51 | コメント(1) | トラックバック(0) | COMS | 日記
2021年11月10日 イイね!

7.往路編:第1ステージ 海老名から高崎までの巻

第1ステージ   
日付2021年10月21日(木)
スタート海老名
ゴール高崎
距離140Km
高低差(累積)1049m
特徴基本的にゆるーいのぼりだが、途中山道アップダウンあり。2桁国道は流れが速い場所が多い
ゴール目標日没まで
攻略法16号は幹線道路であり、交通量が多く年中渋滞する。朝のラッシュがはじまる前に八王子を抜ける。途中八王子バイパスにはハイペースの上りがある。ここまで50Km。その後寄居までアップダウンが続くので走行注意、ここまで95Km。254号に入ってからは、ほぼ平らで、交通量も落ちてくるので、難しいところはないはず。運転手が疲れを感じるか、バッテリ残量が2目盛りまで減ったら休憩し、運転手とバッテリが回復するまで充電する。群馬県内に入ったら寄りたいところがあるのだが、いけるかな。ここまで120Km。新町から17号をひた走るが、倉賀野あたりからの流れのペースは速く、特に陸橋の上りがネックになりそう。


05:30
とうとう出発の日がやってきた。夜明けを待って出発する。朝のラッシュが始まる前に混雑する八王子を抜けたいので、16号をどんどん走る。出発時から発電機を回して、流す電流は16Aが目安。それでもアップダウンがあるので、電流計は上がったり下がったりしている。

最初の7Kmでバッテリの8セグメントの残量計がひとつ消え、7セグメントとなる。あれれ、減るのが早い!
コムスは気温が20度あれば1セグメントで10Kmくらい走れるのだが、7Kmというのはちょっと少ない。思ったより、冷え込みがきつく、気温が低いようだ。すると、バッテリーの消費ペースは早いかも。これから標高を上げていくことを思うとちょっと厳しい気分になる。

コムスは走り続けると、次第に電圧がさがってくるのでややこしいが、おおよそモーターの消費電流と発電機からの電流の関係は以下のとおり。大雑把に言って、この自作レンジエクステンダーは1/3は発電機が分担しており、通常の2/3の電力量で走れます、と言えるのだろうか。ということはレンジエクステンダー効果は1.5倍?(これはまた後で検証します)

モーターの消費電流  発電機からの電流
      20A         5A
      30A        12A
      40A~      15A

07:00~7:45
1時間30分 35Km走行したが、バッテリーの消費のペースが以外に早く、八王子バイパスと16号の交差する左入町交差点直前で4目盛りとなってしまい、最初の小休憩に入る。発電機を車載充電器に切り替え。45分充電したところで、切り上げて出発。ここまでで神奈川から東京都に入っている。

08:00
予定より遅れ気味のため、福生で渋滞に巻き込まれる。いつもは、横田基地の飛行機を眺めながらのんびりと走る道だが、ちょっとその余裕はない。瑞穂モールで左折して16号とはさよなら。これから先は交通量も減り片側一車線の道を八高線と平行して走ることになる。

08:45~10:35
埼玉県に突入。ゴルフ練習場の広い駐車場を見つけて、2度目の休憩。ここまでで52Kmだが、かなりバッテリを消費している。残り2目盛り。ゆっくりと朝食をとりながら休憩。1:45経過したところで、休憩にも飽きて、充電打ち切り。5目盛りまで復活。

11:30~12:00
バッテリ残り2目盛りになったので、コンビにで止めようとしたが行き過ぎ、道路わきで3度目の休憩。ベンチがあってゆっくり休めた。30分だけ充電。72.6Km。第一ステージの半分は達成。

12:30~13:30
途中発電機にガソリンを移し、3L缶が空になったので、ガソリンスタンドで3L給油。無事携行缶に給油できた。バッテリ残り2目盛りになったので、ときがわ町のナカバヤシ関東物流センター脇で4度目の休憩。ちょうどいい時間なので、昼食にする。イスを出して、のんびりしながら1時間充電。4目盛りに復活。

13:50
アップダウンを繰り返し、ホンダ寄居工場脇を通過したとき、突然発電機が停止。セブンイレブンに緊急停車。リコイルを引いてみると簡単に再始動したが、原因は何だったのか。よくわからない。その後は快調に走る。

15:30~16:45
神流川を渡って、群馬県に突入。そしてガトーフェスタハラダ本社工場着。ここは、今回ぜひ訪れると決めていた。工場見学のためである。以前、訪れたときは日曜日で見学ができなかった。到着してから充電を仕掛け、工場に直行。食べる物とはいえ、工場で自動生産されているのを見るのは楽しい。見学中、突然ラインが止まった。ブザーが鳴り、赤のパトライトがくるくる回ると、操作員がやってきた。慣れた手つきでロボットが掴みそこなった箱を元に戻す。ボタンを押すと、何も無かったかのようにラインは再びリズムを刻みだした。やはり最後は人なんだなあ。

ひととおり見学が終わって、駐車場に戻ると、人懐こそうなおじさんに声をかけられた。
「変わったクルマだね」「電気自動車なんです。一人乗りの」
「海老名から来たの?」「そうなんですよ」 (原付ナンバープレートに海老名と書いてあるのでバレバレである)
「途中、越生から寄居のところ、山道でアップダウンがあって大変でしょ」「そーなんです!」たちまちに意気投合した。

このパターンは本当に多い。コムスは小さな男の子には絶大な人気を誇るし、暇そうな(失礼!)おじさんからはしょっちゅう声をかけられる。また、それが楽しいのだ。(女子高校生にはクスクスと笑われたことは内緒にしておこう)

18:15
高崎が近づくと、右手に赤城山、左手に榛名山が見えてくる。そして、榛名山が夕日に染まっていく。この景色はすばらしい。
日は暮れてしまったが、高崎に無事到着した。到着前に、もう一回給油。群馬のガソリンスタンドはやさしい。旅の目的を話すと、笑いながら、携行缶に加えて発電機も満タンにしてくれた。給油4L。友人に再会し、遠慮なく泊めて貰う。AC100コンセントも借用して、フル充電する(意外と充電量は少なかった)。

こうして、第一ステージは無事クリアした。もっと早く着けるのではないかと淡い期待もあったが、現実はかなりののんびりペースだ。一日目特に感じたことは、休憩のタイミングが難しいということ。あまりバッテリーの低レベルのところまで走ってしまうと、アクセルが踏めないし、休憩が長すぎることになる。明日は、残量半分になったら充電、という作戦で行ってみよう。さて、早く寝ないと。明日はとうとう最難関、山岳ステージが控えている。


第1ステージリザルト
走行距離145.3Km
時間12時間45分
走行時間7時間55分
停車時間4時間50分
充電時間(停車中)4時間30分
給油量3+4L
到着後充電量(フル充電まで)2.95KWh(3時間30分)

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Posted at 2021/11/10 23:46:59 | コメント(0) | トラックバック(0) | COMS | 日記
2021年11月09日 イイね!

6.準備編:出発前日の巻

いざ、出発を間近にすると、ものすごい勢いで時間が過ぎていき、あっという間に前日になってしまった。あれもこれもと、やりたいことには事欠かないが、見切り発車の部分も数多い。でもなんとかなるだろう。

リセットボタン

それでも出発直前に追加したのが、充電回路のリセットボタン。発電機の保護回路がオンになることは数えるほどしかなかったが、充電回路は過電流でしょっちゅう落ちていた。そのたびに車を降りてリアボックスを開け、リセットしていたが、手元のスイッチで運転しながらリセットできるようにした。

空気圧チェック

白馬の気温は、神奈川より10度は低い。気温が下がれば空気圧も下がる。空気圧が下がり燃費も下がる。ということで燃費のことも考慮して、空気圧を1.8Kg/cm2に上げる(普段は1.7Kg、指定は1.6Kg)

燃料チェック

ガソリンは発電機に3L、携行缶に3Lの計6L。一日目の目的地の高崎までは、最悪無給油でもいけるはずだが、やってみないと分からない。(ガソリン携行缶販売規制反対!!)

トレーラーチェック…あれ?

最終確認でトレーラーのチェックをしていたとき、かすかな異常に気がついた。なんか引きが重い。あれ、と思って、タイヤを回してみると、ゴロゴロしていて回転が悪い。外してみると、なんとベアリングが割れている!
実は、2年間遊んだタイヤ(一輪車のタイヤ、通称ネコタイヤである)がひび割れていたので、念のため新品に交換していた。それから100Kmも走っていない。しかし、右側だけだがベアリングが割れてしまっていた。

ハズレを引いたかと思ったが、本来の使い方ではないので、誰にも文句は言えない。幸い前のタイヤのホイールがあるので、急いで組み替える。本気でスペアタイヤを持とうかとも思ったが、荷物いっぱいでもう載せるところが無い。まあ道中で壊れたらホームセンターに駆け込もう(但し、そのまま使うのはNG)。でも危ないところだった。

それにしても計器類はちゃんと固定したほうが…

追加しまくった計器類もなんとかしないといけない。まだ一部仮置きの状態で、運転するたびにごろごろ動くので、アルミ金具とガムテープで固定しておく。ついでなので解説すると、メーターは、目盛りを無視して(笑)左より、バッテリーの電流(-100A~+100A)、発電機からの電流(0~+20A)、バッテリーの電圧(0~75V)。運転中はこれらが頼り。3つのバランスを取りながら走ることになる。帰ったらちゃんとメーターパネルをつくってあげないと。

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Posted at 2021/11/09 22:37:15 | コメント(0) | トラックバック(0) | COMS | 日記
2021年11月08日 イイね!

5.準備編:旅の装備は万全にの巻

今回の旅行に準備したものは以下のとおり。旅の荷物は最小限にするのが吉らしいが、備えあれば憂いなしという言葉もある。結局、結構な荷物となった。幸い自分のコムスは大きなリアボックスがついているので、全てを詰め込んだ。

帽子
コムスは、ガラスエリアが広く、バイザーが付けにくいので、つばのついた帽子があると便利。特に、朝日や夕日に向かって走るとき、まぶしさ防止に重宝する

サングラス
こちらも視界確保のため。日中用のグレイのものと、夜用のイエローグラスのふたつ。

クッション
ノーマルシートは長時間の運転でお尻が痛くなるので、ニトリの低反発クッションを座布団として使用。これ快適。

バックモニター
大きいリアボックスがついているため後方視界が悪いのと、トレーラーを上から監視するために使用(トレーラーがついてこなかったら大変)

前照灯LED H8バルブ
標準の35Wハロゲンバルブはあまりにも暗く運転にも危ないので、LEDバルブに交換。

ハイビーム兼パッシングライト
コムス初期型は、ハイビームライトが無い。これだと山の闇夜が危ないし、昼間でもパッシングで合図が送れないのでハイビームライトを追加。

オーディオ+ハンドルリモコン
やはり音楽も聴きたい。が、コムスはラジオが全く使えないので、Logicool Pure-Fi AnywareというiPod用のスピーカを、半分に切って使用。電圧も12Vでぴったり。音楽ソースは使わなくなったiPod。

ソーラーパネル
コムス屋根上に60Wパネルで主に前照灯用、トレーラー上に100Wパネルで駆動用バッテリーを充電。

発電機
HONDAのEU18i。今回の主役。発電機から取り出せる電流はMAX18Aくらい。コムスのモーターの消費電流は平地巡航30A、緩い加速50A、フル加速で90Aくらい。18A程度では足りないのは明白だが、全て賄えないにせよ、航続距離を伸ばす効果はあるだろう。このへんは長距離を走って最適値をみつけたいところ。

携行缶
新たに5Lか10Lの携行缶を調達しようと考えていたが、迷っているうちに買いに行く時間がなくなり、手持ちの3L缶ひとつで出かける事になった。3Lの理由はEU18iのタンクが3.6Lなので、空になったら全量給油、しゅぽしゅぽポンプ必要なし。という単純な理由から。
燃費は事前のリサーチから15~20Km/Lと予想。1日150Kmの120Km分をガソリン、30Km分をバッテリーで走るとすると、必要なガソリン量は1日6~8L。3Lの携行缶だと1日2~3回の給油ということになる。結果的にはこれで間に合った。

ストップウオッチ
発電機の稼働時間の計測用で1個、バッテリー充電時間計測用で1個の計2個。発電機はガソリンの残量が外から見えないので、給油のタイミングが難しい。3Lでおよそ4.5時間の運転ができるので、4時間過ぎたら給油の準備をする。途中休憩で停車中に充電する場合、満充電を待たずに出発するが、何時間で充電を打ち切るかが難しい。基本的には橙LED点灯で消費電力が900Wから300Wに落ちたときまでとするが、ストップウオッチも併用する。

パンクキットと空気入れ
これも最後まで悩んだが、トレーラータイヤのパンク対策に、自転車用のパンクセット一式(チューブ式なので)。コムス本体はラジアルタイヤなので、特に追加対策なし。

キャンプ道具
オートキャンプ場に宿泊予定のため、テント、シェラフなどキャンプ道具一式

スマホ
ナビ専用に一台。通話やアプリ用にもう一台。

モバイルバッテリー
2個あったので2個携帯。走行中にソーラーパネルの余力で充電する。

書類
自賠責保険、任意保険(バイク特約)、レッカーの番号。これは基本かと。
道路交通法、道路運送車両法、通過する各都道府県の道路交通規則のコピー(これらは万が一法令違反を問われた時に反論するための資料。もちろん無罪を主張する)

牽引ロープ
いざとなったら他車に引っ張ってもらうため。最後の手段?

その他
  10m AC充電ケーブル
  予備ヒューズ
  LEDライト
  工具類、ロープ、ガムテープ
  着替え、お風呂セット
  傘、カイロ、非常食

Posted at 2021/11/08 23:36:36 | コメント(0) | トラックバック(0) | COMS | 日記

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何シテル?   12/30 13:16
CRx=(コムス・レンジエクステンダー)です。よろしくお願いします。 小さなクルマが大好きで、一人で出かける時は、ほぼコムスばかり乗っています。 コムスを最...
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