
良く乗る家族の車で衝突軽減・自動ブレーキ機能の搭載されている国産車が2台ありますが、どちらかというと最小限の介入に徹しているように感じます。というのは2台とも長い期間乗っていますが、今まで自動ブレーキが発動したことが無いためです。いざという時には発動するのだろうと信じてはいますが、その機能を運転中に積極的に感じることはありません。
一方でボルボ車は、とても積極的に介入をしてきます。特に信号で前方車両が減速をしている時に、「こちらの接近に先んじて前方車両が動くだろう・・・」と先読みして減速をしないと、自動ブレーキが介入してきます。
積極的な介入に対して個人的な好みもあるかと思いますが、ボルボ車では「事故を起こさせない」という熱意、極端に言えば「執念」を感じます。
私はドライブが趣味で、自動運転がいかに発達したとしても、自動車を単なる移動手段として使うつもりはなく、運転を楽しみたいタイプですが、それでもこのような介入を「うるさい」と思ったことはありません。ボルボの周到な予防策、早めの介入が運転の楽しさをスポイルしていると思ったことはありません。
テクノロジーで防げるものはできるだけ完璧に予防した上でも、運転の自由度はいくらでもあります。実際、ボルボ車で流れの良い郊外の道や山道などで、運転の自由度を妨げられたことはありません。事故無く帰宅できることが楽しいドライブの基本とするならば、車線逸脱監視や飛び出しに早めに対処して、安全をサポートしてくれるのはありがたいと思っています。
考えてみれば現代の自動車は、こと衝突軽減機能だけに限らず、横滑り防止やアンチロック、オーバー・アンダーステアへの介入、ロールやダイブの制御など知らぬ間にあらゆる技術により支援されています。「運転が上手くなったな」と感じる理由の大半が、実は技術によるサポートのおかげかも知れません。
それでもなおドライブは楽しいので、この先更に介入が進んでも楽しさはスポイルされないのではないかと思います。自分で自由に自動車をコントロールしていると思える限り楽しさはあるのだと思います。
次はどこにドライブに行こうか・・・
Posted at 2022/06/22 01:15:09 | |
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ボルボ V90 | クルマ