※ 本エントリーはフィクション扱いでお願いします(笑)
カタログを見ると、最大トルクの値が上がり、発生回転数が下がったC型Spec-C。
ハード的にはそんな大きな飛び道具となる変更はなさそうなのに、いったいどうやってこの性能Upを実現したのか? 先日のOFF会でもその話題で盛り上がりました。
そんな中で出てきたのはやはり「ECUの差」。多数のOpen Portersを抱えるGR/GV Owner's hokkaidoとしては、これを見ないわけにはいきません(笑)
GR/GV Owner's hokkaidoにいらっしゃるオーナーさん(
この方と
この方)の協力の下、ECUの面からB型とC型を比較してみました。
比較はいつも通りRomRaiderとExcelで。定義ファイルは自作(B型Spec-Cは、AZ1G500F相当の項目を網羅したものを用意済み。C型Spec-Cは、補正系を除き、大きなテーブルは一通り見られるようにした状態)で、大きなテーブルだけを比較してみました。
※ 自作なので、定義自体が間違っている可能性は否めません。
本エントリをフィクションとしたのもそれが理由で、以降の記述は「ソースは2ch」並みに
信憑性を低く見積もってください(笑)
有名どころのテーブルで変化があったのは、
・Target Boost
・Wastegate Duty Cycle(Initial/Max)
・Knock Correction Advance(Cruise/Non-Cruise)
・Primary Openloop Fueling
の4種類。逆に変化がなかったのは、
・DBW 各種Requested Torque
・Requested Torque Base
・Target Throttle Plate Posision
・Ignition Base Timing
・AVCS(Intake/Exhaust)
でした。Base TimingやAVCSが変わっていなかったのはちょっと意外。解析はたまたま変化がなかったテーブルから始めたので、トルクアップとかどうやってんだろう?と思いました。この辺は燃費に直結するところですから、大きく変えるのも大変なのかな?と思います。
差分を詳細にみていくと、以下のような感じです。(図はすべて差分値)
Target Boost
Wastegate Duty Cycle Max
ともに、RequestedTorque=428の列が追加されています。(B型は420まで)
そして変更はその列だけで、その他の部分は変化なし。
・Target Boostは2800-4400rpmでブーストアップ。(3200rpm時がピークで0.2bar(≒0.2039 kgf/cm2)アップ)
・WasteGateは2800-5200rpm時でBよりもブーストかかる方向(2800rpmがピーク値)
という変更でした。
Primary Openloop Fueling
高負荷(EngineLoad 2.95以上)に変更あり。
2800rpm時、ちょっと燃料薄める
4400rpm時、ちょっと燃料濃くする
みたいな感じ。2800時は少しパワー出す方向の調整。4400rpmのところはもとの山の形を比較すると少し飛び出ていたのを均した感じです。山のてっぺんを少し低回転域に持ってきているイメージですね。
Knock Correction Advance
2800-4400rpmに変更あり。すべてEngine Load 2.95以上の高負荷域。
・2800rpm、3200rpmは0.71進角。
・3600-4400は0.71~最大2.82の遅角。
と、まとめてみるとこんな感じでしょうか。
さて、どうでしょう?
全体を見ると、
・2800~3200rpmは、ブーストUpと燃調、点火タイミング調整でカタログ値通りのトルク特性を実現。
・3600~4400rpmは、燃調/点火ともに少し抑えて、その分ブーストに振ってる感じ。
と言ったところでしょうか。
もちろんこれに、細かな部品のチューニング(ハードウェアの変更)はあると思いますが、ハードウェア的な差が少ない、またはないのであれば、カタログ上の性能向上の秘密はこんなところにあるの
かもしれませんね。
Posted at 2011/04/15 19:41:24 | |
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