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2021年11月17日

スタッドレスタイヤの性能比較(氷上制動距離の試験結果をランキングにしてみる)2021.11

スタッドレスタイヤの性能比較(氷上制動距離の試験結果をランキングにしてみる)2021.11 1 はじめに
 スタッドレスタイヤを購入するにあたって、どのメーカーのタイヤにするか迷ってしまいましたので、自分なりに検証してみた記録です。
 結論から言うと、お財布に余裕のある方は、ブリヂストンのBLIZZAKの最新モデルを選んで、製造年の新しい個体を購入すれば間違いないです。
 しかし、自分のように年に数回しか雪が降らず、通勤で2万キロ/年くらい走る方にとっては、柔らかくてちびるのが早いBLIZZAKは高価でもったいない気がしますよね!?そういう方に参考にしていただければ幸いです。

2 タイヤ公正取引協議会
 今のところスタッドレスタイヤを試験して評価している公的機関はないようです。タイヤ公正取引協議会というところがスタッドレスタイヤの性能試験データを公表していますが、これは各メーカーから提供されたデータなので試験条件がそろっていません。
 協議会のホームページには
メーカー、タイヤの種類などによって、試験に用いたタイヤサイズ、試験車輌、又は試験路面などの試験条件が異なることがございます。したがいまして、異なるメーカー、タイヤ同士で、試験結果を単純比較することが出来ませんのでご了承ください。
と記載されています。

  ブリヂストン BLIZZAK VRX3 の氷上制動が13.18m
  グッドイヤー ICE NAVI8 の氷上制動が9.97m
 とされており、単純比較ではグッドイヤーの方がずいぶん優秀な訳ですが・・・自分の肌感覚とはあきらかに違う・・・なぜこうなるのか?試験条件をそろえたらどうなるのか?

3 試験車両による補正
 2つのデータあります。ひとつは、ダンロップのWINTER MAXX 02です。このタイヤは2016年の試験で氷上制動が12.0mだったのですが、2020年の試験(WM03の従来品として)では17.6mに制動距離が伸びています。
 これは試験車両による差が大きいと思われます。
  2016年 ゴルフ(1200cc)205/55R16
  2020年 プリウス(1800cc)195/65R15 
 車が大きくなったことで制動距離が12m→17.6mに、つまり1.467倍になりました。

 同様にグッドイヤーのICE NAVI 7をみると、試験車両の違い(プリウス→ゴルフ)によって、制動距離が14.09m→10.78mになっており、1.307倍の差があります。
 (試験年次 プリウス=2017年 ゴルフ=2021年 ICE NAVI8の従来品として)

 同じタイヤでも試験車両によってこれだけの差がある。この2つのデータの平均をとって、ゴルフとプリウスの試験数値を比較する際には、ゴルフの数値を1.387倍する車両補正を実施することにします。

4 試験路面による補正
 次にブリヂストン BLIZZAK VRX2のデータを検証します。
  2017年 氷上制動10.35m 試験温度-2.3℃ 慣らし走行後
  2021年 氷上制動16.11m 試験温度-0.2℃(VRX3の従来品として)
 車両はともにプリウスを用いていますが、試験路面と慣らし走行の違いにより成績に1.5倍以上の差がついています。

 路面の氷の表面が溶けて、氷のうえに薄い水の膜を張った状態になると、非常に滑りやすくなるそうです。VRX2のデータはそのことを示していると考えられますが、慣らし走行の差もあるので、試験路面そのものによる差はどれほどあるのでしょうか?

 YouTubeに雪道太郎さんという方があげておられるスタッドレスタイヤの検証動画があるのですが、その中で氷の表面が溶ける・溶けないにより、VRX2の制動距離が平均で35.4mから47.0mに伸びたと報告されています。

 この35.4m→47.0mの、1.328倍という数値を、路面補正とすることとします。

5 ランキング
 以上の結果をもとに補正した氷上制動距離によりランキングを作成しました。価格はヤフオクで2021年製造のタイヤ4本セット(ホイールなし)送料込みで調べてみたもので参考値です(サイズは205/60R16)。

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   ※表のメーカーは時速20kmでの試験ですが、トーヨータイヤは時速40kmで
    試験を実施されているので比較不能につき対象外です。

6 まとめ
 スタッドレスタイヤの性能は、制動力だけではないですが、ミシュランの最新モデルか、ヨコハマの旧モデルくらいが自分向きかなという結論になりました。

◆追伸(2021.11.27) ヨコハマ ice GUARD6 を購入
 タイヤサイズは205/60R16で2021年製造の新品4本送料込み52,000円でした。
 やや乱暴な計算方法も含めて、上記ランキング結果をどう捉えるかは人それぞれだと思いますが、自分としては

(1)上位1~3位(VRX3、WM03、iG70)の間にそれほど大きな性能差はない
(2)その旧モデル(VRX2、WM02、iG60)の間にもそれほど大きな性能差はない
(3)上位3社の最新モデルグループ(VRX3、WM03、iG70)は旧モデルグループ(VRX2、WM02、iG60)より優秀だがいかんせん高価

と感じたので、旧モデルグループの中から冬タイヤではまだ使ったことのないヨコハマにしました。過去に使ったブリジストンやダンロップが悪かったわけじゃないのですが、ネットではヨコハマiG60をおすすめする意見がけっこう多く、試してみたいという興味がわきましたので。

 今後の評判が気になるのはミシュランX-ICE SNOWです。いまはタイヤ公正取引協議会のホームページにはデータがありませんが、X-ICE XI3+と同様の試験条件なら8m台の試験成績をたたき出すかもしれません。

 以上、あくまで個人的記録ですが、皆様のご参考までに。根拠不明の口コミにはご注意を。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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Posted at 2021/11/17 17:29:28

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