
滋賀県長浜市余呉町にある椿坂峠を歩いてきました。
椿坂峠は国道365号線の旧道で現在は峠道では無く、椿坂トンネルという新トンネルで山を貫いています。

椿坂トンネルの供用開始が2014年11月でそれまでは椿坂峠が現役だった訳なので旧道落ちしてからまだ10年程の比較的新しい旧道です。
現在は通行止めのゲートがあり椿坂峠を車で通ることはできませんが、大黒山への登山ルートになっているようで歩いての通行はできるそうです。
看板にも立入禁止とは書いて無いので大丈夫でしょう。

北側の通行止めゲートから旧国道を歩きます。
普通に向こうから車が走ってきそうな雰囲気です。

この辺りは豪雪地帯なので所々に雪が残っています。
気温は10度位でとても涼しく歩きやすいです。

ゲートから10分程歩いた所に目を引く物がありました。

椿坂峠名物? のムーミンの家ですね。

ムーミンってあの有名なムーミンですよね?
私も知ってはいますがあまりアニメを見たことが無いので、似ているかどうかはわかりませんが目を引く不思議な建造物だなとは思います。

ムーミンの家を超えた先に看板がありますが字が薄れてしまってぱっと見でなんと書いてあるかわかりません。こういう遺構が残っているのは良いですね。

看板を超えたら古い別荘地があります。ちょうどこの辺りが椿坂峠(頂上)です。
大黒山への登山口もこの辺りのはずですが私にはわかりませんでした…
ピンク色のすずらんテープはあったのですが登山道に見えなかったんですよね。

峠から見た南側の景色。なんだか穏やかで落ち着きます。

振り返るとこんな感じ。
ここまで歩いてきて思ったのは道幅が広く路面状態も悪くないということです。

ここから椿坂峠を下ります。

ここからは歩く人が少ないのか、かなり荒れた雰囲気があります。

恐らく雪の重みで潰れたガードレール。
融雪剤が撒かれないからかあまり錆びていないですね。

北側では気づかなかったですがこの景色を見ると結構高い所に居るのがわかります。

土砂崩れ防止のコンクリート壁。

この廃れた感じが凄く良いですね。

廃道にしては珍しくカーブミラーがとても綺麗です。私の姿もくっきり映っています。

北側と違い南側の道はつづら折りになっていて峠道らしい道路です。

雪国でよく見るスノーシェッド型のトンネル。屋根に雑草が生い茂っています。

凍結注意となだれ注意の看板。

スノーシェッド。扁額らしき物はありません。

スノーシェッドの中もとても広いです。

落石多数。

アスファルトの浮き上がりも多く見られます。

反対側にも扁額らしき物はありません。

土砂崩れがあったのか大型土のうが積まれています。この時も小さい石が落ちてきていたので日常的に崩れていそうです(-_-;)

現道のバイパスが見える位まで下ってきました。

2つ目のスノーシェッドが現れました。

こっちのスノーシェッドも少し荒れています。

スノーシェッドの隙間から見える景色がなんか好きです。笑

扁額らしき物は見当たりません。

2つ目のスノーシェッドの少し下までつづら折りの道でしたがそこから先は急なカーブは無さそうです。道幅も広くなりました。

関ヶ原まで53km、木之本まで17km

カルバートで現道の下をくぐります。

先程の看板の反対側。
越前市まで41km、南越前まで22km

峠の頂上にあった看板と同じ物だと思いますが、こちらは文字が鮮明に読み取れます。

高瀬橋という小さい橋を渡ります。

再び現道の下をくぐります。

そこから少し歩くと現道に合流します。
ここまででちょうど1時間掛かりました。

南側の通行止めゲート。

帰りは現国道を歩いて車に戻ります。

椿坂トンネル。

歩道があるので安全に通過することができます。ただ、長さが2km弱あるので通過するのに20分程掛かりました。

無事トンネルを抜けて、北側の通行止めゲートまで帰ってきました。長い旅でした。
椿坂峠の探索終了です。使われていない分道路に落石や堆積物は多く散乱していますが、道幅は広く立派なスノーシェッドが2つもあり現代でも通用する道路で廃道にするには勿体無いと思いました。まあ冬場は難所のはずなのでトンネルで抜けてしまうのが正解だと思いますが残っている建造物を見て寂しい気持ちになりました。
おまけ。

車に乗り込んで休憩していると軽トラックに乗ったおじいさんがやって来てゲートの鎖の鍵を外して軽トラックで旧道に入って行きました。笑
業者には見えませんでしたが、鍵を持っているということは車での通行を許可されている人物なのでしょうね。
まさかの出来事でした(^_^;)
Posted at 2025/05/03 06:42:37 | |
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廃道・旧道探索 | 日記