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12月2日(火) のブログ

映画 「Ryuichi Sakamoto: Diaries」
を観て来ました。



https://happinet-phantom.com/ryuichisakamoto-diaries/



癌の診断を受けてお亡くなりになるまでの
３年半のドキュメンタリーです。

タイトルにあるとうり
メモ書きのように書いた
日記を元に闘病中の映像を
重ねあわせています。

坂本龍一氏はYMOを通してのファンで
それもそこまで深く知ろうとしなかったので、
映画を通じて知った事も多々ありました。

日記は最初手帳に鉛筆書きで
食事内容や食べたい物等が。
ショートケーキ食べたい、みかん食べたい等
普通の人と同じように。

その後スマホにテキストメモ書きに。

大相撲が好きだったのが意外で
入院中もテレビで観ていたようで
推しの力士もいて
親近感がわいた。

このまま死ぬか
（抗がん剤治療で）苦しんで余命を長くするかの
葛藤。

夜空、月、空、雲の写真を多く撮影している。
『新潮』2022年7月号より
「ぼくはあと何回、満月を見るだろう」の連載を開始しているので
それと関係していたのかも。

治療中でも
まだ死ぬ実感がない（死ぬ感じがしない程の体力・気力があった?)、
と綴る日もあれば
言霊を信じる事にした、と
書く日もあった。

映像の最後は死の1時間前まで映されていた。
既に意識が無い中で
手先だけが映っていて
それはあたかもピアノを弾いているかの様に
動き続けていた。

おそらくは息を引き取るまで
カメラは回っていたのだろう。

TVでもこの映画でも流れていたが
晩年は自然の音を録る行為を
沢山行っていた。

映画の始まりはアメリカの自宅の庭で
地面の金属突起にお皿を落として
割れる音。

TVでは北極圏の氷の下を流れる
水の音。

小皿の上に何か落とした音とか。


そういう音をどうしたのか。
楽曲の中に落とし込んだのか、
その音を聴くだけだったのか、
あとの人に使う事を託したのか、
気になった。

田中泯氏の淡々とした
ナレーションが良かった。

今年は自分も心不全の診断を受けたりして
明らかに死へ近づいている事を
感じつつも
身辺整理が中々出来ないでいるので、
今まで以上に断捨離に力を入れて、
残された家族に迷惑かけない様にしよう、
と思うのが今の自分の精一杯かなと思いました。