概要
機械式 LSD に興味があるって話.
動機
LSD をつけるとそれはそれはシャープに曲がり,走りの違いを実感できるそうな.
純正のオープンデフは車輪が浮いたりするとトラクションが逃げまくりでスポーティな車には非常に残念な仕様,後輪駆動車なら良いデフ入れようや!みたいな気分です.
選択肢
F36 用に調べたら主に次の3つが見つかりました.自分にとっては最初の2つが有力な候補です.
ポイントは BMW の F シャーシ車両以降はリングギヤに加工をしないと社外のデフの取り付けが困難なようで,それができるショップも限られているため選択肢が限られてしまいます.
1. M performance LSD
純正です.AT 用のパーツ番号は 33108659989 だと思います.細かい理屈は分かりませんが,本製品はリングギヤ加工をせずに付け替えることができるようです.
ディーラー等でも取り扱いはありますが工賃込みで60万円程度になりそうなものの,海外通販から本体を購入して持ち込みで取り付けしてくれるショップが見つかれば30万円代で交換できそうかなと思います.
LSD としてのスペックは 1.5way で加速時 30% / 減速時 9% のマイルドめに効く製品とのことです.従って,LSD としての仕事はしつつも低速時や街中での扱いにくさも抑えられているのかなと思います.中身は DREXLER 製のようです.
メンテも少々手間がかかり,オイル交換間隔は 5,000 km ほどが推奨で小さい穴からオイルを吸い出して交換する必要があるようです.
2. OS-技研 スーパーロック LSD
性能に定評のある国産メーカー品です.取付作業は
京都ASSIST で可能です.先日とった見積もりではディーラーで純正LSDを入れるよりは安いという価格でした.リングギヤ加工に費用と時間がかかるようで,1ヶ月程度車を預かるかもしれないとのことでした.
LSD としてのスペックは
メーカーHP で書かれている通り,高ロック率と普段遣いを両立したもののようです.用法などのヒアリングを通じてカム角などのセッティングもしてくださるとのことでした.
メンテとしては,小さい穴からオイル吸い出しという点は純正 LSD と変わらないものの,通常使用の場合は 10,000 km の間隔で OS-技研オイルを入れると良いようです.このオイルだとチャタリング音も出ず,機械式 LSD のデメリットを抑えながら運用可能とのことでした.
3. Quaife製品
イギリス製のデフです.上記2つは機械式に属しますが,こちらはヘリカル式 LSD とのことです.一般にはロック率は機械式には劣るものの,扱いやすい点がメリットとして位置づけられるようです.
こちらの製品の取付もおそらくリングギヤ加工が必要なようですが,外した部品をイギリスに送って加工して返してもらうといった手順がいるようで,国内で本製品を扱うショップがあるのかまでは調べていません.
自分にとって意味があるのか
さて,「走りが変わる」との評を自分でも体感したいために興味を持っている状態なのですが,そもそもタイヤを滑らせて LSD の恩恵を受けるような走り方を自分はしていませんでした.正直,数十万円をペイするような実際のメリットはないんじゃないのと思いつつ,払えない金額でもないので付けないと将来「スポーティな車だったのに LSD を体感しなかったのはもったいない」と後悔するのもアレかなと思った次第です.
まずは現在の車両でコーナーの踏み込みでトラクションロスを起こして,before/after を体感する準備をするのも良いかもしれません.ちなみに,1速で踏み込むと直線でもタイヤが滑るのですが,一応このスリップも左右どちらかのタイヤが先に滑り始めているのであれば LSD の恩恵はあるかと思います.
まぁそんな加速をしたい場面はほとんどないけども... 過去に
こんなエントリにて「スポーツ触媒はいらんやろ」とか書きつつも「良いガソリンエンジン乗ってるから思い出作りに...」みたいな心変わりをして
結局は入れたので LSD もしれっと入れるかもしれません.
Posted at 2023/04/01 09:48:07 | |
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