2012年02月12日
福島原発の事故以来、連日原発のいろいろなニュースが流れていますね。
自分は原発のある町には住んでいませんが原発の事故が起きれば間違いなく避難対象になる場所に住んでいるのでニュースが流れるとつい見てしまいます。
原発の近くに住んでいるためやはりツレや知り合いには原発にかかわって仕事をしている人も大勢います。
幸い俺は原発には全く無関係な会社で仕事をしているのでよかったですが、事故以来原発関連の仕事をしている人は大変そうです。
この間、原発の再稼働について検討会議しているところでデモをしているニュースが流れていました。
そのデモに参加している女性の一言に少し不快感を覚えたのでちょっと書いてみようと思います。
その女性は再稼働する事について、
「子どもの未来を国は守らなくてもいいのか?」
と叫んでいました。
この言葉、ちょっとまってくれ。
おそらく東京に住んでいるであろう女性が原発の立っている町の状況や経済体制をしらずに、原発事故が起きたから危ないという非常に短絡的な考えで言った発言なんだとは思いますが、原発をこのまま動かさないという事は、原発の立っている市町村に住んでいる人たちの多くに路頭に迷えと言っていることとほとんど変わりないんです。
自分の近隣にある原発がある町は人口1万人程、10年ほど前までは電車ではなく汽車が走っていたような田舎町です。
電車は早くても1時間に1本。昼間は2時間以上走りません。バスに至っては日に5本しか走らないようなところです。
そんな町は原発でもっているといっても過言ではないんです。
まず、原発が立っているために払われる関電の固定資産税や国の補助金で町の予算を保っています。
次に、原発に働きに行く人や地元の中小零細企業がいます。
さらに、県外から呼ばれた作業員の宿泊などで飲食店、旅館などが経営していっています。
こんな町の原発がなくなったらどうでしょう?
まず、町への収入が大幅に減ります。半分以下になる町だって少なくないでしょう。
次に、原発の社員は転勤となります。必然的に人口が減ります。
さらに、原発に出入りしている地元の中小零細企業は大量に倒産するでしょう。
また、県外から人が来る事が無くなるので飲食店、旅館もまたつぶれてしまうでしょう。
ここで初めに言った女性の
「子どもの未来を国は守らなくてもいいのか?」
と言う言葉に戻りますが、人口が減り、会社が潰れ、職をなくした人が増える町に住んでいる子どもは?
親が職を失った子どもは守らなくてもいい?
それとも誰かが面倒見てくれるから言ってんのか?
原発事故以来、原発反対とオウムのように繰り返し言っている方たちや政治家がいますがその取り巻く環境を考えていっているのか非常に疑問です。
大勢を守るためなら少数は犠牲になれと言う事なんだろうか?
大都市圏が多くの電力を消費するために原発を受け入れた市町村は大都市圏で反対が起きたから生活を右往左往しているのはどうなんだろうか?
現に今でも再稼働しない原発のおかげで定修も無く今後も予定が無い状況で倒産しかかっている会社やもしかしたらもう倒産した会社もあるかもという事はわかっていて今原発を動かすなと言っているのだろうか?
原発事故がおこったが為に原発に興味を持つのはいいことだと思うし、原発は危ないから減らそうというのも悪い事ではないと思う。
ただ今の状況は極端過ぎじゃないか?
現在40%を超える電力を供給していた原発を無くすとすれば代替のエネルギー(これは太陽光や風力といった不安定なものではなく火力など今ある技術を使いながら)を万全な状態で準備し、原発がある市町村が原発依存の状態からゆっくりと抜け出すだけの時間が必要じゃないかと思う。
ただ火力を使うという事は間違いなく大幅なコストアップ、合わせて原発の解体費でのコストアップで電力料金アップにつながるのは間違いないが・・・・。
また世界トップクラスの原発プラント建設技術を手放すことになるのは資源のない日本に大きな損失にはならないのだろうか?
いろいろと話がそれたが最後に自分は原発肯定派でも否定派でもないが、マスコミや政治家に踊らされ原発反対と叫ぶのはどうかと思う。
これを読んで気分を害したひとゴメンね^_^;
Posted at 2012/02/12 03:10:39 | |
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