
「四十にして惑わず」とありますが正直なところまだまだ地固まっているとは思えないまま今に至っています。
さて月日は早いもので義母の一周忌のため石川から東京の杉並にある義親の家まで車で移動してきました。飛行機も検討したもののやはり1歳の息子のベビーカーだのオムツだの親の荷物だの考慮するとそこは車に軍配が上がりました。
そしてどうせなら楽しい旅にしたいと考え途中長野は安曇野で一泊する旅程を組みました。富山から北陸道にのり糸魚川で降りた後は北アルプス沿い148号線を南下しました。
対向車線と隣り合わせで気を抜けないルートでしたが渓谷やその先の木崎湖が美しくこの道も一理ありだと思いました。

安曇野で宿泊した一棟貸しの家
無事に安曇野までいた次の日はワサビ農場へ寄りお昼は信州そばを食べたりとざっくりですが長野を堪能、半日でしたがその観光資源やブランド力の高さを実感しました。
中央道は混雑することなく3時間半で高井戸まで来ることができました。家に着いて驚いたのは義父さんの車がCLAからGLE450dに替わっていてびっくり。カタログプライス一千五百万に嫁さんもそんなお金どこにあるんだろうねと梅雨知らず。(後日談ですが会社役員になられたそうです。)

V60が小さく感じられます
翌日は義妹も交えてお墓のある八王子までそのクルマで向かいました。ドアの重たさ、エンジンの音、助手席からの眺め、なんか凄いですね。3L/直6のディーゼルはエンジン始動も静かで、2tオーバーの車重にも関わらず走り出しもとてもスムーズでした。高速で追い越し車線に入ってみるやいなや750Nmものトルクにより数秒でメーターは既に140kmを表示していました。(アクセルを踏み込んだのはこの一瞬だけで概ね紳士的な運転でしたので悪しからず)にも関わらず後席の人と難なく会話できるあたりは高級車の貫禄ですね。V60だと結構なロードノイズなどで難しいと思います。
275/21インチタイヤは路面のインプットをつぶさに拾いますが、エアサスもあってV60より振動は少なくとてもいい乗り心地でした。
義父さんのこれらショーオフを見て新しいトミカを手にした1歳の我が息子の喜ぶ姿と重なってしまい、男はいくつになっても変わらないんだなあなんて男性脳の本質を垣間見たようでいい経験でしたね。

霊園にて
実践的な意味で良かった点をあげると2つ。1つ目は音声認識を含めたMBUXの精度の高さです。この辺りはインフィテインメントのデジタル化にいち早く取り組んできたメルセデスの強みだと思います。自然言語での発話からのルート案内は100%でした。例えば「履歴から検索」と言うと目的地の検索履歴を時系列に表示してくれたりします。Googleは分かりませんがSensusのボルボは二周遅れぐらいかもしれません。

走行中にテレビゲームで使われるような矢印とフロントカメラからの実写映像を重ね合わせて直感的に案内してくれるナビ。(写真は異なる画面です)

2つ目はナンバープレートの土台です。地味なんですがよく見ると日本仕様専用の部材です。もしかすると昔からで私が気づいてなかっただけかも知れません。収まりが良いのでボルボもぜひ導入してもらいたいです。(V60はバンパーにただ穴を直接開けているだけなので)
以上、GLEのレビューみたいになってしまいましたが仮に金銭的に余裕があったとしても私は我が家のV60がいいなと思いました。長距離(今回は片道500km)を家族と荷物を載せて問題なく安全に走れる快適さ、疲れないシート、華美過ぎない内装など持ってる素質が良い一方で、リクライニングできない後席、イマイチなナビなど細かな詰めが甘く優等生になりきれない北欧の二枚目みたいなキャラがやっぱり愛嬌なんですね。スペックと好きは比例しないのがクルマ。
クルマと男の関係みたいなものを感じられた有意義な一周忌でした。
Posted at 2024/06/08 17:40:17 | |
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