興味のある方は少ないかも知れませんが、もしも興味ある方はA123バッテリーセルのデータシートを少しだけ一緒に見てみましょう。
まず、先日からのメガライフバッテリーMV-072分解検証で.どうも発熱問題がありそうだという事が分かってきましたので、参考としてアメリカ大手バッテリーセルメーカーA123バッテリーセルの熱耐性について見て行きましょう。
保管温度は-40℃から60℃
使用時温度は-30℃から55℃
とあります。近傍に、或いは接した状態の高温のケーブルワイヤーなどがあると不味そうです。
うぐぐ。
製品デザインにおいては、Cooling the Cellsすることを推奨だそうです。今後更に分解してメガライフバッテリーに冷却機構が備わっていることに期待したいですね。
そしてこちらが、温度域ごとの充電サイクル寿命のデータです。メガライフバッテリーは1500回のDoDサイクル寿命を謳ってますから、バッテリーセルの温度が47℃くらいの場合を想定しているものと考えられます。
ただ、このデータの通りになるのは上の写真のようなセルに部分絶縁不良などの障害が生じていない、健全なバッテリーセルの場合です。
また、これは私が使用していたメガライフバッテリーMV-072についてですが、バッテリー内部の温度を推測する為にターミナル端子から内部温度を見る車両側充電監視モジュールの機能を用いてみましたが、エンジンルーム設置で真夏などは直ぐに推測内部温度が79℃とかになってしまい、流石にメーカーさんに報告しましたら、そうですかとのことでした。
バッテリーターミナルは手で触れられない程の温度でした。バッテリーケースはそれほど熱くはなくケースからの放熱は期待出来そうにありませんでした。ターミナルだけがエンジンルーム内の熱風で熱せられているとも考え、ブロアで冷却して直ぐに温度が下がるかも試しましたが灼熱のままでした。
電池反応熱、エンジンルーム内の高温、バッテリー内部電子部品の発熱、内部配線の発熱、これらを更に上手にコントロールすることが必要なのかも知れません。
メガライフレーシングバッテリーMR-30は夏場でもボンネットを開けると、あまり時間をおかずにバッテリーターミナルも速やかに冷めます。バッテリーケースは温かさが暫く残るので放熱してそうです。
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メガライフバッテリー | クルマ
Posted at
2022/12/08 23:35:36