中に詰められている発泡ウレタンはよく燃えます。
メガライフバッテリーは、既存の鉛バッテリーとは特性の異なるリン酸鉄リチウムイオンバッテリーの電圧を細やかに制御する電子回路のIBMSを搭載しており、自動車側に鉛バッテリーだと錯覚させることで、過充電や充電不足などの誤作動を完全に封じ込めたものだ。との説明が公式ブログに掲載されています。
様々なテストを繰り返したものだとの表記もあるので、少なくとも実施したテストケースでは不具合の封じ込めに成功していたのでしょう。ならば想定外のケースとは一体どんなものが考えられるのでしょうか。
以前から気になっていたのが、みんともさんがメーカーCSから貰ったコメントとして、車両側充電システムが14.8V以上となって過充電が起きているのではないかというもの。
これはメガライフバッテリーの設計上の想定電圧が14.8V未満までで、それ以上の電圧には電圧拮抗の充電抑止の為の電圧制御が破綻するというように受け取れます。
電気はよく水に例えられますが、水は高い所から低いところに流れます。電気も同じように電圧の高いところから電圧が低い所に流れる為に、バッテリー側を昇圧することで車輌側充電システムからの電流を抑えたいという考え方でしょうか。
これは車輌電装設計の基礎中の基礎、基本ですが、12V車輌において車載のすべての回路には、9V~16Vの範囲で確実に動作することが求められますから、この時点で想定不足、設計に不足がありますので、これは重大なミスです。
もしも、9V~16Vの範囲で確実に動作することが保証されないのだとしたら、そのバッテリーの使用を継続することは大変な危険を伴いますので注意が必要です。
Posted at 2022/12/01 20:12:47 | |
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