バルブクリアランス調整ほか諸々整備
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
  中級 |
作業時間 |
1時間以内 |
1
サンバーの持病、遮熱板近くにオイルが付着するようになってきたので、重い腰を上げて交換作業をしました。
以下、事前に準備した交換部品です。
〇タペットカバーガスケットセット
(大野ゴムSP-0001)
〇ディストリビューター用Oリング
(大野ゴムYH-0526)
〇液体ガスケット(耐熱タイプ)
〇シクネスゲージ
2
〇事前準備
まずはエンジンの下を通っている丸パイプのメンバーをジャッキアップします。次に右リアショックを外します。下側がフリーになれば大丈夫ですが、上下外した方が作業がやりやすくなります。
3
ショックがフリーになったらエンジン右側のカバーを外します。
カバー10mmのボルトナット数個で留まっています。
4
〇ディストリビューターOリング交換
デスビを外す前に、プラグコードを全て外し(気筒番号をコードにメモすると良いです)、点火時期がずれないようデスビとステーにも数箇所マーキングしておきます。
5
マーキングしたら上下の10mmナットを緩め、デスビ本体を外します。固着している場合もあるので上下左右に揺すりながら左側へ引っ張ります。
6
デスビが外れました。
オイル漏れの跡がくっきり残ってます。
Oリングが溝に嵌っているので外します。
7
漏れたオイルで周辺はかなり汚れていました。
8
画像上が外したパッキンです。
ゴム感はなく、パキパキに硬化していました。
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周辺をパーツクリーナーや柔らかいブラシ等で軽く清掃し、新しいOリングをはめます。軽くオイルを塗布し、装着します。後は外した時の逆の手順でデスビを装着します。
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〇タペットカバーガスケット交換
画像ありませんが、タペットカバーに着いているブローバイホース、アース線と6箇所のボルトを緩め、外します。
カバー自体はプラハン等で軽く叩くと外れやすいです。
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タペットカバーが外れました。
28年、10万キロ走行なのでこんなものでしょう。
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デスビのOリング同様、パキパキになっていました。
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タペットカバーは磨いておきます。
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カバー内はこんな感じでした。
スラッジの堆積が見られます
距離の割に多い印象です。前オーナーのオイル管理が悪かったようです。
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先程カバーを外しておいた側からクランクを回し、プーリーの合いマークとエンジンのマークを合わせ、1番と4番シリンダーの圧縮上死点を出し、シクネスゲージで測定します。
1番が上死点の時は、1番の吸気&排気、2番の吸気と3番の排気を測定できます。
さらにクランクを360度回すと4番の圧縮上死点になり、4番の吸気&排気、2番の排気と3番の吸気が測定できます。
(指で掴んでカタカタと微妙に遊びが出る所が測定できます。)
吸気側基準値:0.15mm
排気側基準値:0.20mmに対して全体的に広くなっていました。
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調整は10mmのロックナットを緩め、マイナスドライバーで調整ネジを回します。締める時に共回りするので測定しながら繰り返し調整します。
よく聞くちょうどいい塩梅は、「ヨウカンを切るような手応え」との事ですが、自分は少しきつめに調整してみました。
測定時同様、1番の吸排気、2番の吸気と3番の排気を調整したらクランクを更に360度回して4番の圧縮上死点を出し、4番の吸排気、2番の排気と3番の吸気を調整します。
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調整が終わったらタペットカバーに新品のガスケットをはめ、角に液体ガスケットを塗布しておきます。(画像よりもう少し多くても良いかも)
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塗りすぎには注意です
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タペットカバーの固定ボルト根元にもOリングがありますので、こちらも交換しておきます。
締め込む際によじれないよう、薄くオイルを塗布しておきます。
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分解の逆手順で組み上げます。
タペットカバーの締め付けトルクは7Nmととても弱いので締めすぎに注意です(ボルトは簡単に折れます)
またアース線の接続忘れとプラグコードの順番に気をつけましょう。
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ついでなのでエアエレメントも交換しました。
G-PARTSのエアフィルターです。純正品番:16546-KA164の互換品で型番はLA-9602Vです。
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ブローバイ等でかなり汚れてました。
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各部元に戻したのでエンジン周りを軽く清掃し、サビ落としついでに防錆塗装&磨いておきました。
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軽バンとは思えないレーシーな雰囲気になり大満足です。
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