初めに…
これから書く内容は、過去からの自分の経験やネットで調べた内容を元に、自分の環境に合わせてやっているものです。
マネをしていただくのは全然構いませんが(いるか分かりませんがw)、精度よく正確に測定や調整ができる保証はありませんので、そこはご理解ください。
というわけで、自分でアライメント測定・調整をする方法について簡単にまとめていきたいと思います。
サーキット走行前のセットアップ、走行後のセットダウン、その他調整のたびにショップに出していたら時間もお金も足りないので、自分でするようになりました。
DIYでアライメント作業をするにあたり、1番大切なことは「基準をしっかりとすること」だと思ってます。
僕のキャンバー測定方法では水平が出てないとまともに測定できません。
車体の傾きを把握できていれば問題ないのかもしれませんが、車高も変わってきますしなかなか難しいかなと…
あとは、神経質になりすぎないことですかねw
【使用するもの】
①2m程度のアルミ角棒(2本)と、それが内側にピッタリと入るひと回り大きい1m程度のアルミ角棒(2本)
僕は写真の物を使用しました。
2m程度の長い角棒を車体の前後に設置し、端を輪にした糸をかけて糸を張ります。
(短い方の角棒を車体に固定して糸をかける長い角棒を内側に通し、左右方向の位置調整がスライドで容易になるようにしています)
糸をかける位置にヤスリで溝を切り、マーキングをしておくと楽です。
このマーキングの位置が前後で揃っていないと意味がないですw
②糸
0.5mmの糸をホームセンターで調達しました。
建設現場とかで使うやつだと思います。
③定規
リム〜糸の距離を測定します。
僕はスケールを使ってます。
④スリッププレート
タイヤの下に敷いて、タイヤがフリーに動くようにします。
代わりに文房具の下敷きを使ってますw
【方法】
以下、測定方法です。
◯トー
車体の左右に車体に対して平行に糸を張り、ホイールのリムの前後と糸との距離を測りトーの測定をします。
ポイントは、糸を車体に対して平行に張ることと、歪んでいないホイールを使用することです。
糸の張り方ですが、アルミの角棒を車体の前後に設置します。
僕の場合は、固定できる治具をGR86用に作成しています。
前側
後ろ側
どちらもフレームに治具を固定し、その治具に1m程度のアルミ角棒を固定。固定された角棒の内側に糸を引っ掛ける2m程度の角棒を通し、左右方向の位置調整をして糸を張ります。
この際、糸をかける角棒がホイールの中心と同じ高さに設置します。(じゃないと正確に測れませんw)
治具を使わずとも糸を張る角棒が設置できれば良いですが、角棒は車体に対して垂直に設置する必要があるので、毎回垂直を調整して出す必要がなく、治具を車体に設置するだけで垂直に角棒が設置できるこの方法をとっています。
糸を張る角棒の位置調整には、コイツを使いますw
15mmの角棒と12mmの角棒を使ってスライドによって伸び縮みの長さ調整ができるようにし、それぞれの端に長いビスを設置し、自作のゲージを作ります。
片方のビスを車体フレームの穴等に当て、もう片方のビスを角棒の糸を張る位置に当てて位置調整をします。
フレーム穴等〜糸を張るマーキングを当てるゲージの長さが左右とも同じようになり、それが前後ともできれば車体(フレーム)に対して平行に糸を張ることができます。
実際の作業中は腕が足らずw写真が撮れませんが、こんな感じでゲージから伸びるビスを当てて位置調整をします。
車体に対して糸が張れたら、あとはリムに定規を当てて測定をするだけです。(リムに傷がつかないように養生テープ貼ってますw)
何mmとか◯°◯◯′とかありますが、ネットを探せば換算表もありますし計算すれば数値が出せるので都合のいい方で。
◯キャンバー
車体が水平な場所にある状態で、ホイールのリムの上下にアルミのL字アングル等を当てデジタル角度計で角度を見るか、プロトラクターの一方をL字アングルに当てもう一方には水準器を当てて角度を読み取るの2つの方法をとっています。
パパッと確認する程度ならデジタル角度計を使用しますが、調整で数値を追い込むときはプロトラクターを使ってますw
写真を撮る腕が足りないので、イメージで…
L字アングルから伸びるビスの頭をリムに当てます。(当然ビスの長さは揃えます)
ざっくりとまとめてみましたが、測定方法は以上になります。何か追加の内容思い出したら追記しますw
調整に関しては、おおよそはジャッキアップせずとも腕を伸ばせば可能です。数値を確認しながら調整します。
今までL字アングルをタイヤに当ててメジャーで測ったり、自作のゲージを作成したり、メープルゲージを使ったりしましたが、調整式アームを導入してからトレッドの確認や調整も必要になるので、この方法を使用することにしました。
メープルゲージも悪くはなかったですが、設置する際の加減によって測定誤差が大きく出たりしていました。毎回同じ条件で同じように設置すれば問題ないと思いますが、なかなか難易度が高く…
この方法をとるようにしてから、測定するたびに数値が違うなんてこともなくなりました。(メープルゲージの時はたまにありましたw)
アライメント測定、調整の回数がサーキット走る前後と、その他必要に応じてやってるので、段々と良い方法になってきましたw
とはいうものの餅は餅屋、たまにショップでアライメントテスターにかけてもらうべきだと思います。
Posted at 2022/10/12 20:36:08 | |
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