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桂川のブログ一覧

2026年02月08日 イイね!

エンジンオイルの話。

よく古いクルマに化学合成油を入れると漏れるって言うけどアレってデマというか迷信だと思うのよ。1980〜90年代初期の合成油はPAO(グループIV)が主体で極性が低く、当時のゴム(NBR系)が硬化、収縮、滲みやすいという事例は確かにあったにはあった。これが「合成油は古い車にダメ」という噂の元。


でも紐解くと現代の合成油はPAO単体では使わないしエステル(グループV)や添加剤で極性を調整しているだけでなくシール膨潤性は意図的に設計されているから実のところは旧車だから漏れるってのは違うと思うのね。実際にAPIとかACEAとかポルシェだとかのOEMとかの規格ではオイルシール適合性試験が必須だから。


じゃあ例えばAE86の4A-Gに使われている主なオイルシール材はどうなの?って話になるとNBRとかACM(アクリルゴム)、一部、FPM(バイトン)が使われている。これらは現行の化学合成油で普通に対応できる範囲だからこれで問題が出るとしたらそもそもオイルシール自体が寿命なだけだと言う結論に落ち着く。


巷でよくある「旧車に化学合成油が合わない」と言われる実例の正体として実際に起きるケースは大きく2つ。まず一つ目は、長年鉱物油を使用していて今まで積りに積もったスラッジで“隙間が埋まっていた”ところを合成油に変更。それが洗浄力の高い化学合成油で洗浄されて本来のオイルシール自体の劣化が露呈して漏れる。コレはオイルが悪いわけじゃない。

そして2つめ。さっき軽く触れた、すでに硬化していて、ひび割れがあってそこから漏れて合成油のせいにされる。コレもオイルが悪いのではなく、偶発的な問題でたまたま時間の問題だっただけ。

だから結論として旧車のオイルシールと化学合成油が合わないと言う因果関係は成立しないと思うのである。もっとも旧車故に加工精度が低いピストンとシリンダーのクリアランスが大きくてオイル下がりが起きるのはまた別の話なのでこの場合ではない。


ちなみにもう一つ。例えばポルシェのA40規格はポルシェに於ける旧車の空冷も現行の水冷もカバーできる規格なんだけど、A40を取るための評価プロセスの中にオイルシール/エラストマー適合性試験が必ず含まれている。A40規格ではヨーロッパに於けるオイルの評価規格である「ACEA A3/B4以上」が前提でACEA A3/B4 では高温長時間運転で油温150℃域での長時間耐久性とオイルシールへの適合も要求されている。

ポルシェはオイル起因トラブルを極端に嫌うメーカーだし、空冷時代からオイルに対する依存度が高く、油温が異常に高い。でもオイル漏れ=ブランドイメージを毀損しかねないからかなりシビアにA40規格を定めているはずだ。だからある意味、A40規格を満たしたオイルを買えばAE86みたいな油温に厳しい旧車に合ったオイル選びのポイントになると思う。
Posted at 2026/02/08 15:38:40 | コメント(0) | トラックバック(0)
2025年11月28日 イイね!

ハチロク生活一ヶ月目。

ハチロク生活一ヶ月目。ハチロクがウチに来てから、およそ一ヶ月。
前回の記事でも書いたけど、納車直後はいろいろとメンテが必要で、交換した部品も多かった。まあ、旧車あるあるの「多少は目を瞑るポイント」ってやつはどうしてもあるけど、それを差し引いても今のところは概ね好調。


そしてなにより、「旧車だから…」と構えずに、普通に毎日乗ってる。通勤もドライブも全部ハチロク。長いあいだ休眠してたこのクルマが、ようやく失っていた時間を取り戻してるような、そんな付き合い方ができてるのがとても嬉しい。



燃費も思ったより良いし、4A-Gは回せば回すほど気持ちいい。車体の取り回しも軽くて素直で、いざ乗ってみると「これで十分じゃん」と思えるくらい、過不足のないバランスの良さを感じる。


一ヶ月乗ってみて思うのは、やっぱりハチロクって“ちょうどいい”クルマだな、ってこと。これからもっと距離を積んで、さらにこのクルマの良さを掘り下げていけたらいいな。

2025年11月13日 イイね!

水温問題に終止符。

前から気になってた「水温計の針、動きすぎ問題」。結果から言うと——原因はラジエーターでした。最初は「デジパネがいい加減な水温を示している可能性があるのでは」とメーター用水温センサーを疑って交換した。でも回転をそこそこ上げるとやっぱり水温が上がりっぱなしで下がらない。「センサーじゃなかったの…?」と謎が謎を呼ぶ展開に。



今日ラジエーターを交換したんだけど二週間ほど前にサーモスタット、ウォーターポンプ、ホース類などの水回りは既に出来る限り全て新品にしていたから残る可能性はラジエーターかヘッドガスケット抜けの二択になった。

が…。

と思っていたらハチロク卒業生の方より「点火時期早過ぎない?早いと水温キツくなるよ」というまたしても胃が痛くなるようなヒントも降ってきたので慌ててタイミングライトを持っているハチロク乗りの先輩が点火時期をチェックしてくれた結果、点火時期はノープロブレム。ひとまず安心。


ウォーターポンプやら交換したのでそのついでにタイミングベルトも交換しており、その時にショップが点火時期をバッチリ調整してくれていたのだった。(ちなみに後から聞いたことだが、納車直後にショップに持ってってリフレッシュ作業をしてもらったとき、買った状態が酷くてEX側のタイミングベルトのコマが1個ズレて点火時期で無理矢理動くように合わせていたらしい…恐ろしや…)



んで話を戻すとヘッドガスケット抜けも可能性として考慮し、ハチロクをチェックするとエンジンオイルが乳化してるわけでもなくリザーバータンクもラジエーター側もクーラントが減っいる様子もない。つまり「ヘッドガスケット抜けではない」と判断してラジエーター交換を決断。「交換したものの万が一、結局また純正で役不足だったらやばいんじゃないか…」と懸念してトラストのアルミ二層ラジエーターをチョイス。




結果はこれが大正解だった。外した純正ラジエーターをキャップを外し、上から覗き込むと中はサビで真っ赤っか。チューブの上がサビで塞がっていたのも散見できた。

よくこれで寒い冬の街乗りだけとは言え冷却できていたな…という不思議。こりゃ冷えなくて当たり前田のクラッカーですわな。



41年間お疲れ様でした♪


ラジエーター交換してもらい、すぐトラブル解消したか知りたかったので水温が平熱になるまでゆっくり走らせて温まったら一か八かでブン回してみた結果、水温計は真ん中かは上より行く気配全くなし。んで先に純正新品のサーモスタットを入れてたおかげでオーバークールにもならず、街乗りでも安定しててバッチリ。バイパスでの合流で7000rpmまで回してもガチっと水温は安定。すごいぞ、アルミ二層ラジエーター!!


ようやく水温計の針が“普通に動く”ハチロクになって楽しいハチロクライフになったような。。。
2025年11月04日 イイね!

ハチロク、修理より帰還。

ハチロクが納車されたその日、二度も積載車に乗った。自分のクルマなのに走るより運ばれてる時間のほうがこないだまでは長かった。そんなハチロクがようやく主治医による修理から帰ってきたのが先週の金曜の夜のこと。




帰ってきてから、金曜〜月曜のあいだでざっと600kmほど走った。宮ヶ瀬に行ったり、神田明神に車祓いに行ったり、友達にお披露目しに行ったり、買い物に行ったりしていて、いまのところは大きなトラブルはなし。「ちゃんと動いてる」ってだけで、もうそれだけでうれしい。長いこと眠っていたエンジンを少しずつ起こしていくような、そんなプロセスを噛みしめながら乗ってる。たまにアクセルを踏み込みすぎて「あ、まだ起ききってないな」って怒られる感じも含めて愛しい。








強いて言えばデジパネの水温計が「おいおい、こんないきなり水温上昇するような運転してねぇぞ」ってのに急に表示が跳ね上がったりするのがちと心配。(有識者の方、ご教示ください)


ところでハチロクってほんとに不思議なクルマだと思う。 たとえばお友達が働いてるトヨタのディーラーに行くとそこの店長さんが「懐かしいね〜、昔何台も乗ったよ。大事にしてね〜」ってニコニコしてくれたり、仕事でのお客さんの店でも「うわぁ懐かしいな、昔それ乗ってたよ」って声をかけられる。気づいたら行く先々で“元ハチロク乗り”の人たちに出会ってる。


みんな同じような表情をするんだよね。ちょっと遠くを見るような目で、少しだけ若返ったような顔をして、「大事にしてね」って言う。なんか、あの頃の自分をこのクルマに重ねてる感じがする。 こっちはこっちで、その言葉を聞くたびに“次の世代のハチロク乗り”としてバトンを受け取った気分になる。でもまだ自分のクルマじゃなくて、前の人から借りてるような気持ちが抜けないのもまた一つの事実。


不思議なもんでハチロクってただの旧車じゃなくて人の記憶の中を走り続けてるクルマなんだと思った音も匂いも全部が「昔」を思い出させる。そんなクルマなんだろうと。


これからもたぶん、トラブルはあるわ、わだろうけど、まあそれも含めて“ハチロクとの付き合い”だし、やっと目を覚ましたこのクルマとどこまで走れるかな〜。



2025年10月22日 イイね!

ハチロクデビュー。

ついに、待ちに待ったハチロクが納車された。その前日の夜は妙に胸がざわついて眠れなかった。そしてハチロクがやってきた。それだけで長年の憧れが現実になったようで、どこか落ち着かなかった。エンジンをかけると、古い機械が目を覚ますように、少し照れくさそうにブルンと震えた。過去何度か所謂「旧車」というものを所有してきたが、改めて現代車から乗り換えて「ああ、これが旧車か」と思った。






午前中はハチロクの変えなきゃいけない部品を少しずづ変えていた。作業は終わったのでガソリンを入れに行くついでに少しだけ近所走ってみた。機嫌は上々で、アイドリングも安定していた。しばらく走っていると、ふと違和感を覚えた。「なんかケムいぞ...」と。ボンネットを開けると、そこには白い湯気がもくもくと立ち上っていた。まるで風呂上がりの老人が「まだ若いもんには負けんぞ」と息を吐いているようだった。僕は慌ててエンジンを止めた。幸い、水温計はまだ正常な位置にあった。オーバーヒートする前に気づけたのは、少しの幸運だった。


JAFを呼んで会社まで搬送してもらった。原因はヒーターバルブの手前、ホースの継ぎ目からの漏れ。ホースバンドを交換したら、あっけないほど簡単に直った。クーラントを抜いたついでにラジエーターも洗って、エア抜きして、新しいクーラントを入れて、少し達成感に浸った。「ああ、もう大丈夫だろう。これでようやく、ハチロクとの新しい日々が始まる。」そんな気がした。


やがて日も暮れ日付が変わる頃、彼女を送りに行った。ハチロクは軽快で、ちょっとした坂道も気持ちよく登っていった。助手席の彼女が、「思ってたより静かだね」と笑った。古いクルマに乗っているというより、何かを一緒に育てているような気分だった。彼女を家の近くで降ろしたとき、ふとまたあの“嫌な予感”が鼻をかすめた。

ボンネットを開けるとデジャヴのような光景。今度は別のホースからクーラントが吹き出していた。僕は思わず笑ってしまった。まるでハチロクが「まだ家には帰らないよ」と言っているみたいだった。スマートフォンでJAFを呼び、彼女と一緒にハチロクを押して住宅街を抜け、大通りまで押した。夜の空気は少し冷たくて、アスファルトの上を転がるタイヤの音が静かに響いた。






「古いクルマだし、しょーがないよ。そういうもんじゃん。」彼女は笑ってそう言った。その声がなんだかやけに温かくて、僕は少し救われた気がした。もし彼女が旧車に理解のないタイプだったら、この夜はきっと孤独だったと思う。だけど彼女は、文句ひとつ言わずに一緒に押してくれた。ハチロクを、そして僕を。


旧車というのは、きっと人間に似ている。突然機嫌を損ねたり、思い出したように調子を崩したりする。だけど、それを許せるかどうかが本当の愛情なのかもしれない。壊れたら直せばいい。文句を言っても始まらない。むしろそういう時間こそが、旧車との関係を深くしていくのだと思う。僕のハチロクは、初日からこれだ。まるで「これからよろしく」と言わんばかりに、盛大に自己主張してきた。でも不思議と腹は立たなかった。むしろ、こうして彼女と一緒にトラブルに向き合えたことが、ちょっと嬉しかった。


きっとこの先も何度も壊れるだろう。だけど、そのたびに僕は少し笑って、工具を握ったり、直したり。そしてまた彼女と並んで押す、そんなのが僕の人生なのだと思う。押して、直して、また走る。それがたぶん、旧車と生きるということなんだと。

だから、僕は思った。

一緒に壊れたクルマを押してくれる彼女は、やっぱり推せる。

押すだけに。


(——というわけで、実際にハチロクは納車初日に2回JAFの積載車に乗りました。
村上春樹風に書きましたが、全部ほんとにほんとの話です。)
Posted at 2025/10/22 17:02:55 | コメント(1) | トラックバック(0) | ハチロクライフ | 日記

プロフィール

「ドライブジョイじゃないトヨタ純正オイルエレメント初めて買った。やっぱり純正品ってなんか安心感あるよねー。」
何シテル?   02/10 10:15
ちょっとだけ、クルマ好き。 背伸びしてない等身大でリアリズムを感じるクルマが好きです。
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