
世界に平和が戻ってきてほしい。自由を再び!
写真は約40年前のフランス製ソリドのシャーマン戦車改。転輪を除くとほぼオールダイキャスト。 パリ解放!時仕様に。手にズシッと重い。ちなみに、パリはヒトラーが撤退する際に徹底的に破壊せよと現地指揮官に厳命したが、指揮官はこの美しい都を燃やすことなど出来るものかと破壊は最小限に留められ歴史に名を残した。(映画『パリは燃えているか?』を観てね)ゆえにパリは今も美しいままらしい。
数年前には、プジョーのCMで本物のシャーマン戦車とプジョー208がパリ市内を激走するCMがフランスで放送された。(チキチキマシーン猛レース)結果!そらもちろんプジョー車の勝ち。自由が1番ということか。
写真はシャーマン戦車。映画 『ライフイズビューティフル』を彷彿とさせるシーンだ。
1944年6月6日ヨーロッパに最初の光が見えた! 映画『史上最大の作戦』よりタイピン。
戦争の中で人は、いとも簡単に戦禍に押し流されていく。このノルマンディーの波打ち際に、うち捨られたヘルメットにも潮が満ちて波が迫ってくる。非常に象徴的なシーンをデザインしている。
M1ヘルメットにガランドライフル、静かに背景に迫り来る自由の波🌊
ミッチミラー合唱団の歌声が聞こえてくる。
自由の前に立ちふさがる鉄の壁!
ドイツ軍のパンター戦車フランス製ソリド製、めちゃ重い。
海上輸送を念頭に設計され合理性に富む、シャーマン戦車であるが、パンターには歯が立たない。その主砲は強烈で近くの家を貫通し、シャーマン戦車を破壊しその隣の家も貫通し砲弾は抜けて行ったそう。今ネットニュースなどに戦車が破壊されるシーンをよくみるが、あの中人がいることを忘れてはならない。

ミニカーで良かった!キャタピラもダイキャストなのであと100年はこのままの姿を維持できるかも。素晴らしデザインだ。しかし、本物のは整備性が悪く、その機動力はシャーマン戦車に遠くおよばなかったそう。
車も同じで何から何までできるものはないもんね。

ソリド製 パンター戦車 砲塔や後輪の誘導輪にもバネによりテンションがかり一切ガタッキがない。(とても1973年製と思えない)手で押すとガタガタと地響き?を立て動く。
速射の効くシャーマン戦車と違い、長い砲身の影が不気味だ。
ちなみに、パンター戦車のエンジンはマイバッハ、シャーマン戦車はタイプによるがフォードだ。
日本車のワクに強引にいれたりすると、不思議と共通するものがある。シャーマン戦車を作る側は全世界に流通させるべき、非常に合理的に仕上げられて少々、平凡だがほとんど壊れることはない。
一方、パンター戦車を作る側は資源は限られており、とてもシャーマン戦車の数は作れない。しかし、職人技で丁寧に車本来の楽しさや味わい深さを追求している。整備さえきっちりしておけば最高であるがでもデリケート、うっかりすると…。
どちらにしても、大多数と少数が激突し互いに生き残る方法は、やはり少数側は哲学や流儀を全面にだし決してシャーマン戦車の真似はしないことだと思う。ブランドの輝きだ。
大多数側は合理的に淡々と計画的に生産していく。個々の批判に動じない。点でなく面のスケールメリットを活かす。安価で壊れない。膨大な部品の流通システム。保障されたブランド力。
真似などできっこない。
あなたならどっち?
余談だが1945年ドイツ国境近くでアメリカの女性従軍記者のインタビューに、アメリカの戦車乗員が「パンター戦車(マークⅤ)をくれたら俺はなんでもやるぜ!」と答えた。笑えない話しだ。
そういえば、古い映画だが『戦略大作戦』という映画の中で、アメリカの戦車指揮官が、ドイツのタイガー戦車を褒めちぎると、部下がどこがいいんです?オイルが漏れているのに??やはり価値観はどんな状況でも大事だなと思ったしだい。
戦時下において、相手の兵器の優秀さを公にすることはほとんどタブー。当時のアメリカでも社会問題となり、ここんところを公平にチクリ!とやるところが、この映画がB級戦争映画史上最優秀とされる由縁だろう。
車や映画では笑えるが、自分たちの夫や息子が、敵よりも性能が劣る兵器に搭乗し戦場に行くのを誰も喜ばない。本人もだ。
戦争が無くなり早く平和が戻るよう願う!
最後になるが戦争の本質を突いているドイツ戦車隊指揮官の言葉、
「我々の戦車は1両でアメリカの戦車を10両相手にすることが出来る。
しかし敵はいつも11両いるんだよ!」
Posted at 2022/05/21 13:01:57 | |
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