HP-321を入手

DDIセルラー電話グループが1993年(平成5年)夏に発売した、当時では最軽量の東芝製ハンディーホンHP-321をオークションで入手しました。
HP-321については1993年夏にリリースしたDDIセルラー電話グループに供給された東芝製の国内向けでは初の小型携帯電話機でS電池装着時には当時の携帯電話では最小最軽量の200ｇを切る185ｇと薄さ18㎜を実現した事と翌年に発売したHP-331にも引き継がれたウェービング・フォルムデザインが評価された携帯電話端末です。
重量については当時では最軽量の185g(S電池使用時)でしたが本体より重いL電池を使用しても220ｇに収まっていて、軽量の端末でした。
アンテナについても当時では最新の収納時でも待ち受け可能の高感度アンテナが採用されています。
対応通信方式はモトローラ社が開発したアナログ移動電話サービスのTACS方式(J・N-TACS、TACSネットワークサービス、現在ではサービスが終了)に対応していて日本移動通信のサービスエリアではIDOローミングが行えた。
ウェービング・フォルムデザインが評価されたことから1993年度のグッドデザイン賞を受賞されました。
HP-321が発売した当時はDDIセルラー電話グループといえばモトローラ製のマイクロタックⅡ(HP-521)が人気でしたが国内携帯電話初のS電池使用時に200ｇを切る事が話題になった事もあってHP-321についてはレンタル・リースから買い取り制への過渡期の頃にセルラーの主力端末として健闘したと言えます。
その後、1994年(平成6年)の携帯電話機お買い上げ制度開始時にHP-321のデザインを受け継いだ改良版のHP-331が発売されましたがHP-321についてもレンタル・リース用携帯電話として継続生産されていました。