
今回の記事については今年度に発売30周年を経過する1995年度(平成7年度)と言われる1995年4月から1996年3月までにフルモデルチェンジをはじめにブランニューモデルや派生車種により日本国内で発売された乗用新車発売年表です。
1995年(平成7年)
4月
国産車
RAV4V・L/J (SXA15G) トヨタ自動車
輸入車
レンジローバー(LP4系)ローバージャパン(現ジャガー・ランドローバー・ジャパン)
5月
国産車 カローラセダン・スプリンターセダン・カローラレビン・スプリンタートレノ(AE110系)トヨタ自動車
輸入車 アバロン(ⅯCX10) トヨタ自動車

A8(4DABZ D2)フォルクスワーゲンアウディ日本(その後のアウディジャパン 現フォルクスワーゲングループジャパン)
6月
国産車
セドリック・グロリア(Y33系)日産自動車
ボンゴフレンディ(SG系)マツダ
フリーダ(SG末尾F系) フォード自動車(日本) (製造元はマツダ オートラマ扱い 1997年以降はフォードセールスジャパン 現在は撤退済み VTホールディングス傘下のピーシーアイがフォード・サービス・ジャパンとしてアフターサービスを実施)
輸入車
エクリプス(D30系)三菱自動車工業(ダイアモンドスター)
ブレイザー(CT34系)ヤナセ(その後GⅯグループジャパン)
7月
国産車 無し
輸入車
DB7(AM系)アトランティックカーズ(現アストンマーティン・ジャパン・リミテッド)
8月
国産車
グランビア(CH10系)トヨタ自動車
スプリンターカリブ(AE110系)トヨタ自動車
ムーヴ(L600系)ダイハツ工業
ファーゴワゴン(E24系)いすゞ自動車(日産自動車E24系キャラバン・ホーミーコーチOEⅯ)
クラウン(ハードトップ・マジェスタ S150系)トヨタ自動車
レガシィグランドワゴン(BG9/BGC)富士重工業(現SUBARU)
輸入車

Eクラス(210系 S210系ワゴンは1996年発売)メルセデスベンツ日本
9月
国産車
サイノス(L50系)トヨタ自動車
シビック・シビックフェリオ(EK系)本田技研工業
プリメーラ・プリメーラカミノ(P11系)日産自動車
テラノ(R50系)日産自動車
輸入車
トゥインゴ(06系)フランスモーターズ (2000年からはルノージャポン)
10月
国産車
CR-V(RD系)本田技研工業
オートザムキャロル(AC6P)マツダ (H#11系スズキアルトと同一PF)

センティア(HE系)マツダ
ランサー・ミラージュハッチバック/アスティ/セダン(CJ/CK/CL/CM系 ランサーはCK/CL系セダンのみ)三菱自動車工業
インプレッサグラベルEX(GF8)富士重工業(現SUBARU)
輸入車

A4(8D系 B5)フォルクスワーゲンアウディ日本(その後のアウディジャパン 現フォルクスワーゲングループジャパン)
キャバリエ(TJG00系)トヨタ自動車(GⅯ・ゼネラルモータースのOEⅯ)
911(993系)ミツワ自動車(現ポルシェジャパン)
11月
国産車
パジェロジュニア(H57A)三菱自動車工業
輸入車
12月
国産車
ハイラックスサーフ(N180系)トヨタ自動車
クラウンセダン(S150系)トヨタ自動車
クラウンコンフォート・コンフォート(XS10系)トヨタ自動車
スターレット(P90系)トヨタ自動車
ミューウィザード(UCS69GW)いすゞ自動車
輸入車

リンカーンコンチネンタル(1LNVM系)フォード自動車(日本) (ディストリビューターはオートラマ 1997年から1999年6月はフォードセールスジャパン 1999年7月以降はフォード・ジャパン・リミテッド 現在は撤退済み VTホールディングス傘下のピーシーアイがフォード・サービス・ジャパンとしてアフターサービスを実施)
MGF(RD18K)ローバージャパン(2003年からオートトレーディングルフトジャパンによるMGローバー日本がMG TFとして輸入再開 2005年終了)
ストラトス(JA25)クライスラージャパンセールス(現ステランティスジャパン)
1996年
1月
国産車

ブルーバード(U14系)日産自動車
コロナプレミオ(T210系)トヨタ自動車
輸入車
GTV(916C系)フィアットアンドアルファロメオジャパン (現ステランティスジャパン)
バルケッタ(183A1)フィアットアンドアルファロメオジャパン (現ステランティスジャパン)
シビッククーペ(EJ7)本田技研工業(車名はホンダオブアメリカ)
2月
国産車

レジェンド(KA9)本田技研工業
オルティアP/V(EL系)本田技研工業
カルタスクレセントワゴン(CG#1W系)スズキ
インテグラSJ(EK系)
輸入車

トーラス(1FASP系 ワゴン・セダン)フォード自動車(日本) (ディストリビューターはオートラマ 1997年から1999年6月はフォードセールスジャパン 1999年7月以降はフォード・ジャパン・リミテッド 現在は撤退済み VTホールディングス傘下のピーシーアイがフォード・サービス・ジャパンとしてアフターサービスを実施)
3月
国産車

レパード(JY33系)日産自動車
輸入車
ベクトラ (オペル XG系)ヤナセ (その後GⅯグループジャパン 現在のオペルの権利はステランティスグループが保有)
エグザンティアブレーグ(X1RFW) シトロエン・ジャポン (ディストリビューターは新西武自動車販売とマツダ 現ステランティスグループジャパン)
ミストラル2ドア(KR20)日産自動車(車名ニッサンⅯI)
1995年度はバブル崩壊後でもいったん景気が持ち直したと同時に民間名義の自家用乗用登録新車に適用される「自動車消費税」の3%化(緑ナンバー若しくは官公庁名義とリース・レンタカー用車は乗用登録でも開始時から3% 平成4年3月までは6% 平成4年4月から平成6年3月までは4.5%)から2年目となって国産車44車種をはじめに輸入車18車種や日本メーカー海外生産車4車種の66車種が発売されて昨年度同様に平成6年4月(1994年 輸入車は平成7年4月 1995年)からの道路運送車両法保安基準改正により平成6年4月1日以降の型式認定車に義務付けられる50㎞前後正面フルラップ衝突実験をはじめにサイドドアビームや後席右左ELR3点式シートベルトとシートベルト警告灯という「1994年/1996年国内新安全基準」が平成8年1月1日以降の国内継続生産車(輸入車は平成9年3月または平成11年3月まで)に適合が義務化されることにより基幹車種のフルモデルチェンジを積極的の行い運転席SRSエアバッグだけでなく助手席SRSエアバッグ標準装備またはオプション設定と「新安全基準」や「北米側面基準適合」より厳格な社内基準に対応する車種の増加が進み1992年度後半以降の発売車種ではすべて当てはまる話ですがバブル崩壊のコストダウンにより内装の質が低下した車種が多いことから販売の低迷が続いた車種も多く昨年度発売車種同様に直線デザイン回帰でもこの世代でモデルサイクルを終えた車種も多かったようです。
海外メーカーについても昨年度以上の円高によりシェアを高め主力車種のフルモデルチェンジと同時に量産国産車同様に完成検査証有効期限であれば書類審査で登録できる型式指定輸入自動車の拡充により輸入車のシェアが拡大しました。
当時、大きくシェアを獲得したクロスカントリー4WD(SUV)やステーションワゴンとミニバンなどのRV車については1994年10月に1991年の本田宗一郎氏の死後のバブル崩壊期にRVブームへ乗り遅れたことによりクライスラー系で現在はステランティスN.V.の一部ブランドとなった「JEEP」をはじめに当時はローバーグループで現在ではインド・タタモーターグループとなった「ランドローバー」やいすゞ自動車のRVをOEⅯで取り扱ってRVブームに対応した本田技研工業がアコード(CD系)をベースにするホンダ自社生産初の3列シートミニバンで4輪事業のV字回復を果す結果となったと同時にRA1/2型オデッセイ発売2か月近く前の8月に日産自動車が発売した海外では「マキシマ」として販売されることからC33系ローレルとプラットフォームを共有するA31系のFR縦置きと異なりJ30系マキシマ同様のFF横置きが採用されたがカジュアル志向の3ナンバーとして評価された「セフィーロ(A32系 1997年のマイナーチェンジ後にWA32系ワゴンを発売)」同様に3ナンバー車の自動車税などの税金が大幅に引き下げられた平成元年の税制改革後も改革後も3ナンバー=税金(昭和同様に車税80000円以上と考える)が高く贅沢と考えていて今までの3ナンバーに関心のないユーザーでもカジュアル志向ということから3ナンバーを受け入れる土壌を創った「オデッセイ(RA1/2)」を大ヒットさせた本田技研工業が「クリエイティブムーバー」という新時代RV第2弾「CR-V(RD系)」のヒットによりシェアを高めRVはライトバンの延長上と言い続けてシェアを下げた日産自動車とマツダも巻き開始を図り、海外メーカーもローバージャパン(現ジャガー・ランドローバー・ジャパン)もフラッグシップクロスカントリーRVと言われ「砂漠のロールスロイス」言われた「レンジローバー」をLP4系へフルモデルチェンジを行いさらなる低価格販売を行ったようです。