
本日に当時、行われたマツダ5チャネルの一つであるユーノスチャネルに投入されるクロノス系統をベースにしながら5ナンバーサイズに収めたDセグメントセダン(現在ではCセグメントに相当)CA系ユーノス500(CA系)の発売(発表は1月23日)から30周年経過しました。
概要
1991年10月から11月に行われた第29回東京モーターショーに参考出品されたユーノスブランドで初のV6エンジンを搭載するセダンで税制改革対応して2.0以内をメインにしながら3ナンバーサイズが採用されたプラットフォームとパワートレーンを共用するクロノス・アンフィニMS-6(GE系)/テルスター・テルスターTX5(GE末尾F系)と異なり5ナンバーサイズでありながら山口県防府市のマツダ防府工場に「ハイレフコート塗装」を行う回転塗装ブースを備え多品種少量生産にも対応した防府第二工場を開設するなど品質を高めST160系カリーナED(トヨタ)へ対抗するペルソナ(MB系)が事実上の先代でありながらもクロノス兄弟でもアッパーミドルカー(DEセグメント 現在ではCDセグメント相当)№1のX80/90系マークⅡ3兄弟(トヨタ)の対抗車となったアンフィニMS-8(MB系)が事実上の後継車となったペルソナ(MB系)の兄弟車ということからサッシュどころかセンターピラーを備えない4ドアピラーレスハードトップとなったユーノス300(ⅯB末尾E系)と異なり低全高スペシャリティサルーンでは数の少ないサッシュ付きドアとセンターピラーを備えるセダンとなって同時に防府第二工場。
メカニズムと装備
パワートレーン
エンジンについてはCAEPE型2.0にはアンダー2.0以内の横置きV6では最高の出来と言われたKF-ZE型1995㏄V6DОHC24VエンジンをはじめににCA8PE型1.8にはK8-ZE1844㏄V6DОHC24Vエンジンが搭載された。
トランスミッションについてはマツダ独自の「HOLDモード」が備わる4EC-ATと5MTが搭載された。
ボディ・シャシー
ボディ・シャシーについては前後の衝撃吸収性を備えた高剛性セイフティモノコックボディーをはじめにマツダのFF車ではBD系ファミリア以来長年使用されている「SSサスペンション」と言われる4輪ストラット式独立懸架の採用、アスベストを使用しない4輪ディスクブレーキが採用、さらに20F-SV(CAEPE)には前後にストラットタワーバーが備えられている。
セーフティ・エコロジー
アクティブセーフティについてはCAEPE型2.0には4センサー3チャンネル4W-ABSとフロントビスカスLSDの設定(20Gと20F/F-SVMTには標準装備)をはじめに連ガーター付きフロントモールの標準とプルマフレックスシートと視認性・操作性の高いコクピットが採用された。
パッシブセーフティについては前後の衝撃吸収性と側面衝突対策としてセンターピラーをはじめにドアにサイドインパクトバーを備えた高剛性セイフティモノコックボディーをはじめに後席中央部を除くELR3点式シートベルトの採用や燃料漏れロールオーバーバルブとCAEPE型20FAT(Gは標準装備)には運転席SRSエアバッグがメーカーオプションされていた。
エコロジーについてはマツダ車では初のオゾン層破壊の少ない「代替フロン」と言われるR134a新冷媒エアコン(CAEPE型2.0にはフルオートエアコンが標準装備 CA8PE型1.8はショップオプション)の採用をはじめにリサイクル可能の熱可性樹脂素材の採用やブレーキ・クラッチ系統からアスベストの廃止が行われている。
1991年 10月から11月に第29回東京モーターショーに参考出品。
1992年
1月 発表
2月 発売
1993年
1月 20F-X(CAEPE)発売。
5月 20Fスペシャル(CAEPE)発売。
1994年 3月に通称名を「500」から「ユーノス500」への変更とFP-DE1.81839㏄直4DОHC16バルブエンジンを搭載するベーシックグレード「18J/K/E(CAPP)」の発売をはじめに20F-SV(CAEPE)の後継グレード20GT-i(CAEP)の発売やコストダウン行うマイナーチェンジの実施、発売元が(株)ユーノスからマツダ(株)に変更により車検証上の車名がユーノスからマツダに変更されてV6シリーズの型式につても末尾Eが削除されマツダ店とアンフィニ店(現マツダアンフィニ店 一部地区に存続)取り扱い車種同様にCAEP型2.0とCA8P型1.8に変更された。
1995年 12月 バブル崩壊やRVブームへの乗り遅れと現在では資本提携を解消したが米国・フォード・モーターの資本をより強め傘下とする結果となった5チャネル作戦失敗後のマツダの経営不振による販売不振をはじめに平成8年1月からの継続生産車に対する新安全基準適合の完全義務化への対応や1996年3月のユーノス店廃止による4月からのアンフィニ店のマツダアンフィニ店への移行により生産終了、欧州向けの「クセドス6」については1999年まで生産された。
CA系ユーノス500についてはマツダ5チャネル計画の基幹としてフォード・モーターで販売される車種を含めて海外では台数が出たが日本では税制改革対応して時期早々の3ナンバー化をはじめに分かりにくい通称名により大失敗してマツダを経営危機へ追い込んだ「クロノス兄弟」の一員でありながら5ナンバーサイズの全幅全長と言うことからユーノスロードスター(NA6CE)以外は台数の出ないと言われたユーノス店でありながら一般的なクロノス兄弟より値段が高くても台数が出たが山口県防府市のマツダ防府工場に特殊な生産工程回転塗装ブースを必要とする「ハイレフコート塗装」に対応した防府第二工場を開設することとFRフラッグシップサルーン「センティア・アンフィニMS-9(HD系)」に迫るパーツの採用により1台当たりの製造コストが高く、6気筒でありながらも同時期の三菱車も同様でしたがトヨタや日産の4気筒より格下とみられ4EC-ATの変速ショックの大きさをはじめにCAEPE/CAEP型2.0に搭載されるKF-ZE型2.0V6DОHC24Vエンジンのシリンダーに関わるトラブルの多さとユーノス店の脆弱な販売網から酷評の評価が多かったクロノス兄弟の中では雑誌の評価が高くても1993年発売でRVブームとマツダの経営危機により販売低迷が続いたが新安全基準適合第一号車でCBAEP型2.0には専用チューンが行われたKF-ZE型2.0V6DОHC24Vが搭載されて発売当時はまだ台数の出た「ランティス(CBA系 ユーノス店も取り扱い)」発売後は低迷が続いたと言えます。
マツダ現在推進するプレミアム路線としての完成形としてマイルドハイブリッドを含めた直6縦置きエンジン搭載するFRアーキテクチャー採用のラージモデルでもクロスオーバーSUVラインナップの概要が出ていますがかつては海外ではカペラ・クロノス/アンフィニMS-6時代は626のG系統で日本では2019年7月の後期Ⅰ型2018年-2019年モデルまで「アテンザ」と言う通称名だった現在のDセグメントフラッグシップサルーンのGJ系「6」後継で現段階では「GK系マツダ6」またはルーチェ・センティア/アンフィニMS-9のH系統型式で海外では929として販売された「HF系マツダ9」のどちらかを名乗るかかわからないが2017年の東京モーターショーに出品されたHD系センティア/アンフィニMS-9のデザインに近いサッシュレスドアを採用するコンセプトカー「ビジョンクーペ」のデザインモチーフを活用するセダンの次期モデルの概要は現在でも不明で今年度に初確認から2年経過を経過した「COVID-19(SARS-CoV2)」と言われる新型コロナウイルスにより発生したコロナショック不況をはじめに「SARS-CoV2」の一種でイギリス由来の「N-501Y変異株」やインド由来の「B.1.617」とΔ株やλ株さらには「ミュー株」や「オミクロン株」の蔓延による半導体不足による不況の長続きだけではなく昨年度から行われている「CAFE」による燃費基準の強化と将来的な「CASE」と言う自動運転化と電動化の推進により一部についてはお蔵入りもあって最悪の場合マツダ自体がセダンから撤退することもあると思います。
仮にCA系ユーノス500に相当するコンパクトプレミアムサルーンを開発するのであればマイルドハイブリッドを含めた直6縦置きエンジン搭載するFRラージアーキテクチャーではなく3(BP系)をはじめにCX-30(DⅯ系)同様のFFスモールアーキテクチャーが採用されると思います。
今回の画像についてはマツダユーノス500前期型(CAEPE 20Fと思われる)です。
Posted at 2022/02/01 15:28:34 | |
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