
2000年代の車特集、第1回目は今年の5月に5代目であるBR、BM系に移行して先代モデルとなった、スバルレガシィ(BP系ツーリングワゴン、BP系アウトバック、BL系B4)を特集します。
BP、BL系レガシィについては2003年5月(平成15年、BL系B4は6月に発売、3.0車は9月に発売、BP系アウトバックは10月に発売)に発売した、レガシィの4代目モデルで全車に3ナンバーボディが採用され、最後のサッシュレスドアを採用したモデルです。
ボディサイズについてはワゴン、B4で車幅を旧型に比べ旧型に比べ35mm、アウトバックで旧型に比べ25mm拡大、全長についてもワゴンでは旧型と同一、B4で30mm、アウトバックで10mm拡大され、全高についても旧型に比べ、B4で15mmから25mm拡大、ワゴンで旧型に比べ10mmから15mm、アウトバックで5mm引き下げられ、トレッドは旧型に比べ30mm拡大、ホイールベースは旧型に比べ20mm拡大され全車3ナンバーボディに移行しながらも旧型に比べ、衝突安全性とボディ剛性を高めながらも軽量化と最小回転率を向上を実現していた。
AWDシステムについてはスバル伝統のシリメントリカルAWDで2.0GT、2.0GTスペックBのAT車、3.0R、3.0RスペックBのAT車にはVTD‐AWDが採用され、MT車にはビスカスLSD付センターデフ方式のフルタイムAWDが採用され、2.0NAのAT車にはアクティブトルクスピリット方式のフルタイムAWDが採用されていて、BP、BL系から名称が4WDからAWDに名称変更された。
エンジンについてはEJ20型1994cc水平対向4気筒エンジンと後に追加されたEJ25型2457cc水平対向4気筒エンジン、EZ30型2999cc水平対向6気筒エンジンが搭載されていて、DOHC車にはAVCSと呼ばれる可変バルブタイミングが採用され、各エンジンともに出力向上と低排出ガスを行ってないて、EJ20型SOHC、EZ30型エンジン搭載車については平成12年排出ガス規制の75%レベル超‐低排出ガスに適合していた。
特にEJ20型のターボエンジンのタービンについて今までのツインターボからツインスクロールタイプのシングルターボに変更され旧型に比べ排出ガス性能と燃費性能行いないながらもトルク、出力の向上を高めていた。
2008年には量産車では世界初の初の水平対向4気筒ディーゼルターボエンジンが欧州仕様に搭載された。
足回りについてはフロントストラット、リヤマルチリンクの4輪独立懸架サスペンションが採用されていて2.0ターボ車と3.0車にはビルシュタイン製ダンパーとアルミ鍛造製ロアアームが使用されている。
ブレーキシステムについては2.0ターボ車と3.0車にフロント2ポッドキャリパーと17インチローター、リヤ15インチローターの4輪ベンチレーテッドディスクブレーキが採用されていてグレードにより4輪ベンチレーテッドディスク、フロントベンチレーテッド、リヤディスクの使いわけが行われていてEBD付4センサー4チャンネルABSが全車標準でブレーキアシストも一部グレードに標準で装備されている。
VDCについては2.0ターボのAT車と3.0車にメーカーオプション設定されていて、その後に発売した3.0RスペックB、6MT車にもメーカーオプションで用意されF型の主要グレードには標準装備化されていた。
衝突安全性能についてはスバル独自の新環状力骨構造ボディを核にデュアルエアバッグ、プリテンショナー、可変ロードリミッター付前席ELR3点式シートベルト、チャイルドシート固定機能付き全後席ELR3点シートベルト、アクティブヘッドレスト、ISO FIX方式のチャイルドシートの固定機構、歩行者軽減ボディ標準化とサイドカーテンエアバッグがメーカーオプションで用意されていた。
形式についてはワゴンのEJ20エンジン搭載車がBP5、EJ25搭載車がBP9、EZ30搭載車がBPEでB4のEJ20搭載車がBL5、EJ25搭載車がBL9、EZ30搭載車がBLEでアウトバックのEJ25搭載車がBP9でEZ30搭載車がBPEとなっていた。
2003年(平成15年)9月にはワゴン、B4にEZ30型水平対向6気筒エンジン搭載の3.0R(BLE、BPE、A型)が追加され、10月にはアウトバック(BP9、BPE)が発売、12月に富士重工業創立50周年記念車としてワゴン、B4に2.0R、2.0GT50thアニバーサリーを発売、2004年(平成16年)5月に乗り心地の改善、塗装などの一部改良とB4に2.0CNG(BL5改)の追加、ツーリングワゴンの2.0GTカスタマイズエディションを廃止、2.0i、3.0Rの平成17年排出ガス規制50%レベルへの適合と同時にB型に移行、6月にアウトバック2.5i L.L.Beanエディションの発売、7月に2.0GTスペックBにWR‐リミテッド 2004を限定発売、10月にワゴン、B4の3.0Rに18インチタイヤ、アルミ、6速マニュアルを採用した3.0RスペックB(BLE、BPE、B型)を発売、12月に2.0GT、2.0R、2.0iにアルカンターラエディション、ブリッツェン2005年モデルを発売、2005年(平成17年)5月に足回りのセッティング、塗装の変更、HDDナビの設定、2.0iに5MT、3.0RスペックBへの5ATの追加などの一部改良、累計生産台数300万台達成記念のBスポーツ、ツーリングワゴン2.0GT‐Ⅱを追加と同時にC型への移行、8月に2.0GT WR‐リミテッドとtuned by STIを限定発売、12月にブリッツェン2006年モデルを発売、2006年(平成18年)5月に2.0GT、3.0R系にSi‐DRIVEを採用、内外装、ボディ、足周りの大幅変更と同時に2.0GT系の平成17年排出ガス規制50%レベルへの適合、3.0R系、アウトバック2.5系の平成17年排出ガス規制75%レベルへの適合、ワゴン、B4のBスポーツ一般グレード化などの大幅なマイナーチェンジを実施と同時にD型へ移行、8月にtuned by STIの限定発売、11月に2.0i Bスポーツリミテッドと2.0GT Siクルーズリミテッドの限定発売、2007年(平成19年)5月に装備充実、グレード変更、2.0DOHCエンジン搭載の平成17年排出ガス規制適合、などの一部改良、特別仕様車2.0iブライトンの設定と同時にE型への移行、8月にtunde by STIの限定発売、11月にアーバンセレクション、B4、ワゴン2.5アーバンセレクション(BP9E型)の発売、2008年(平成20年)5月に運転支援システムのEyeSightを一部グレードに採用と同時にVDCの一部グレードへの標準化、装備、グレードの変更、2.0DOHCエンジンの搭載車の廃止、B4、ワゴンの2.5l車の標準グレード化、スバル50周年記念車の2.0iアドバンテージライン、アウトバック2.5XTターボ発売などの一部改良と同時にF型への移行、同月にコンプリートカーのS402(BP9改)の発売、10月にはスマートエディション、2.0GT、2.5iプレミアムレザーリミテッドの限定発売などが行われ2009年(平成21年)5月に5代目モデルであるBR、BM系に移行、BP、BL系レガシィは生産を終了した。
警察車両としてのBP、BL系レガシィについては覆面パトカー用途としてB4の2.0i(BL5)のA型、B型、C型、F型が捜査車両として導入され、B型、F型については2.0GT(BL5)が機動捜査用車に導入されていて、幹部用車には3.0R(BLE、C型)、BP9型アウトバック2.5i(E型)が警護車として導入されいて、大阪府警には2.0GT(BL5、E型だと思われる)の反転灯付交通取り締まり四輪車が導入されている。
白黒パトカー用途としては警視庁に3.0R(BLE、A型)の交通取り締まり四輪車が導入され、その後もその他地域で県費導入が行われ、平成18年以降から2.0GT(BL5、D、E型)の高速Ⅱ型交通取締り用四輪車が国費導入されている。
個人的にはBP、BL系レガシィは最近の気に入った車の一つで、特にBL系B4については最近のセダンでも低い全高とTLアンテナが似合うデザインで国産4ドア車、最後のサッシュレス(4ドアハードトップ、4HT)と3ナンバーサイズでも使いやすいサイズが気に入っていました。
今回の画像は以前に撮影した道内の機捜車両で主力のスバルレガシィB42.0GT(BL5、B型)の機動捜査用車です。
Posted at 2009/12/23 12:36:05 | |
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