
ソニーが携帯電話お買い上げ制度開始時に発売したIDOとセルラー(現KDDIのauブランド)がサービスを行うTACS方式対応のポータブルテレホンCM-H555をオークションで今回入手しました。
CM-R555については同じくソニーが当時リリースしたCM-R111(HP-231、T206)と同様にアンテナがワンタッチで取り外し可能で着信時にはポップアップ式のイヤーピースを上げれる形で通話が可能、充電池についても重量は有りますが当時では先進的なリチウムイオン電池が採用されていた。
重量については本体のみではサイズに対して軽量でしたが当時の携帯電話の例に漏れず本体より電池が重く、特に大容量バッテリー採用したために1994年当時に発売した端末では重い端末でした。
対応通信方式は当時のDDIセルラー電話グループ、IDO(日本移動通信)がサービスしていたモトローラが開発したアナログ移動電話システムのTACS方式(J・N-TACS TACSネットワークサービス、現在ではサービスが終了)に対応していてIDO契約端末はセルラーエリアではセルラーローミングが可能で逆にセルラー契約端末ではIDOエリアではIDOローミングが可能でした。
1994年(平成6年)4月から以前から行われていた携帯電話端末のレンタル、リースに加え携帯電話の端末お買い上げ制度がスタートしたために数多くの電機メーカーから各キャリアに対応するメーカーブランド端末の携帯電話が発売しました。
発売当時には新規加入料と本体価格がまだ高くメーカーブランド端末のメリットがありましたがキャリアブランドの端末と違い販売奨励金が出ない事から割り高感が強くデジタル方式に本格的に移行した90年代後半以降は販売シェアの少ないメーカーブランド端末については大きく衰退したと思います。
このようなTACS、HICAPなどのアナログ方式の携帯電話については1995年前半頃までは通話エリアが広いことから携帯の主流でしたが1995年後半頃から1993年、1994年から始まりその後エリアが拡大されたデジタル800MHz、基本使用料の安いデジタル1.5GHzに主力が移り、携帯もアナログからデジタルへ大きく変わって入ったと思います。
Posted at 2010/05/29 11:46:29 | |
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