
今年の総括、第3回目は90年代の車です。
今年も90年代の車を多く見かけましたが今年度から初年登録13年以上の登録車への自動車税の増税額が10%から15%へ引き上げられた事と高齢ユーザーさんの運転リタイアがより一層に進んだことによって見る機会が以前以上に少なくなったように感じます。
中古車の台数についても昨年に比べて新規入庫車の台数は少なくなっても長期在庫車の比率が多くなり、一部車種では値上がりも始まっています。
来年以降も13年以上経過する軽自動車に対する軽自動車税の増税をはじめに高齢ドライバーさんの引退、部品の製廃などにより消費税10%前に乗り換えと引退が進む事から90年代から2000年代中半の車もより少なくなっていくように感じます。
今回の画像は今年に発売から20周年を迎えた1995年(平成7年)発売のクルマを特集します。
1枚目の画像については1995年6月に日産自動車から発売した高級サルーン「セドリック・グロリア」のセドリックとしては9代目モデル(グロリアはプリンス自動車から数えて10代目)でY32系から引き継がれる丸目ヘッドライトが人気のスポーツモデルのグランツーリスモシリーズとフォーマルなラグジュアリーモデルのブロアムシリーズが用意されセンターピラーありサッシュレス4ドアピラードハードトップ採用の現在にも引き継がれるVG系後継の新世代V6エンジンVQシリーズがFR車として初めて搭載された日産セドリックV30ツインカムグランツーリスモSV(HY33 初期型 1996年8月以降のモデル)です。

2枚目の画像については同じくY33系セドグロでも1997年6月のマイナーチェンジ以降の後期型でRB25DET型直62.5DOHCターボエンジンを搭載するアテーサE‐TS採用の4WD車として用意された日産グロリア25グランツーリスモSVFOUR(ENY33)です。

3枚目の画像については1995年8月にトヨタ自動車から発売した伝統のある高級車「クラウン」の10代目モデルで個人向けの4ドアピラードハードトップ(サッシュレスドア 15系で最後 17系からサッシュドア化と同時にアスリート・ロイヤルシリーズに移行)とプレステージモデルのマジェスタ、タクシー及び警察などの法人・官公庁向けの4ドアセダン(サッシュドア 1995年12月発売)が用意されモノコックボディ(ワゴン・バンは130系の継続生産の関係からフレームボディ マジェスタは140系モノコックボディ)が採用されたトヨタクラウンセダンロイヤルサルーンFour(JZS153 後期型と思われる)です。

3枚目の画像については1995年10月に本田技研工業からクリエイティブムーバー第2弾のライトクロスカントリーRV(クロスオーバーSUV)として発売されたホンダCR-V初期型(RD1)です。

4枚目の画像については1995年11月にマツダから発売したルーチェから引き継がれる最高級サルーン「センティア」の2代目モデルで先代HD系のパーソナル重視から後席居住性重視に変更されたマツダセンティア初期型(HEEA型 エクスクルーシブだと思われる)です。

5枚目の画像については1994年にドイツアウディAGからセダン(サルーン ワゴンモデルのアバントはその後発売)がアウディのDセグメント主力車種「80」の後継車として発売され、日本では1995年10月にフォルクスワーゲン・アウディ日本(アウディ部門はアウディジャパンが継承)により輸入販売を開始されたアウディA4セダン2.8クワトロ(8DACKF 1998年モデル)です。
1995年発売したクルマは1990年から1991年のバブル期に発売した車が4年から5年を経過することもあってモデルチェンジが多く行われましたが一時期の曲面的デザインも薄くなり直線的なデザインとコストダウンと同時に5ナンバーサイズへの回帰が進んだといえます。
安全対策についても運転席SRSエアバッグの標準装備化が進み助手席にもSRSエアバッグ標準化もしくはメーカーオプション設定も多くなり側面衝突対策もより高まったいえます。
日本でもこの年から公的衝突安全評価が行われるようになりました。
海外メーカー勢も昨年から続く右ハンドル車の設定拡大と低価格化を進め欧州メーカーのモデルチェンジラッシュによりさらにシェアの拡大を進めていました。
Posted at 2015/12/23 11:29:30 | |
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