
本日でスズキのTDA系エスクード以上のDセグメントフラッグシップモデル(現在の基準ではCセグメント上限)として開発・生産・発売された「RE91S/RF91S型キザシ」の日本国内向け発売から10年を経過しました。
「キザシ」自体は当初はコンセプトモデルから始まり2007年のフランクフルトモーターショーでショートワゴンの「コンセプト・キザシ」が出展され、同年の東京モーターショーではクロスオーバーの「コンセプト・キザシⅡ」が出展、翌年のニューヨーク国際オートショーでは実際に販売されたRE91S/RF91S型キザシよりは大きい現在のDセグメントサイズのセダン「コンセプト・キザシⅢ」が出展された。
2009年7月に北米スズキが量産モデルを発表、10月に日本向け車を発売、同年末には米国での本格販売開始、2010年にはメーカーオプションとして用意される日本向けの衝突軽減ブレーキと車間距離制御クルーズコントロール搭載車の生産開始、欧州をはじめにオセアニアやアジア圏にも投入された。
日本国内仕様発売当時はRE91S型2WDでだけではなくRF91S型AWDでも当時の消費税5%込みで300万円を切りながらもオートライトとオートワイパーをはじめに本革パワーシート標準ということのコスパの高さで一部から話題になりましたがCMなどの宣伝が行われなく完全受注生産で納期に長く日数がかかることと衝突軽減ブレーキと車間距離制御クルーズコントロールのメーカーオプション設定がRE91S型2WDのみでRF91S型AWDには設定されず、6MTのスポーツ仕様を用意する北米に比べてグレードが少なく、アッパーミドルはトヨタや日産の6気筒(国内仕様のXV40系カムリをはじめにTNJ32型ティアナ4WDは4気筒)という顧客が多く、一般ユーザー車は静岡や北海道を除き増えなかったと言えます。

その後、Ⅱ型への改良、RE91S/RF91S型キザシのメインターゲットである北米の4輪事業撤退を行った2012年には平成24年度の警察庁が47都道府県警察に配備する私服セダン型無線車2.0級のすべての枠をスズキが落札、平成24年度末の平成25年2月にフォグランプレスの特別仕様車が駆動式問わず全国の警察本部に捜査車両に導入され、かつての三菱・ディアマンテ(F10/20系)のシックスライトウインドウ付きサッシュセダンとしてリリースされた「F10/20系シグマ」をはじめに歴代ギャランでは初めて全車3ナンバー化されたがパワーウインドレスのMT車が私服セダン型無線車1.8級として導入されたE50/60/70/80系ギャランGE(E52A前期型 一部では同一型式のフル装備AT車を導入 登録は平成6年 平成6年度はE53A型1.8V6後期を導入)同様に一般ユーザー車は少なく、秘匿性に問題があることからキザシの大半は覆面パトカーといわれたが平成25年度も続けて警察庁が47都道府県警察に配備する私服セダン型無線車2.0級のすべての枠を昨年度に続きスズキが落札、RE91S型は平成25年12月に導入(AWD枠のRF91Sは平成25年度末の平成26年2月から3月に導入)や神奈川県警察には白黒パトカーの無線警ら車として導入されて話題になって一般ユーザー車も少し増えましたが2015年12月をもって国内仕様の生産中止、現在では海外仕様も含めて生産が行われていないと思います。
個人的には北海道ではタクシーの料金種別が2.5ガソリンまで普通もしくは中型料金が適用されたのにかかわらず同時にRE/RF91S型キザシが生産中止されたことが非常に残念でしたがステーションワゴンモデルがあって2.0直噴ターボ(仮型式RF90S)と無段変速で疑似段数のCVTではなく6速以上の多段ATであればより世界的に販売台数を増やせれたと思います。
仮に2016年以降も国内販売されてYD21S/YE21S/YEA1S型エスクード同様の衝突回避機能を備えた「レーダーブレーキサポートⅡ」と「ACC」と言われる前方向追従機能付クルーズコントロールを搭載されると同時にフロント部分は歩行者安全基準の関係から大きく変更されていたと言えます。
今回の画像については本日で発売から10年を経過したスズキキザシ(RE91S/RF91S型)を特集します。
1枚目の画像についてはスズキキザシAWD(RF91S Ⅰ型)の一般向け車です。
2枚目と3枚目の画像についてはフォグランプレスの特別仕様車が平成24年度に私服セダン型無線車2.0級として導入されたスズキキザシAWD(RF91S Ⅱ型)の捜査車両です。
4枚目の画像についてはⅡ型に改良され覆面パトへの導入から一気に知名度が向上してからのスズキキザシAWD(RF91S Ⅱ型)一般ユーザー車です。
Posted at 2019/10/21 22:01:15 | |
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