
今日で本田技研工業の創業者の本田宗一郎氏の死去から30年を経過しました。
本田技研工業自体はオートバイをはじめにする二輪車と発電機をはじめとする汎用品から始まり4輪への参入は最後発であることからトヨタ自動車をはじめに日産自動車や東洋工業(マツダ)と三菱自動車工業(三菱重工業の自動車事業から分社化 現在は日産・ルノーアライアンスの一員 ふそうトラックバスはダイムラーHDの子会社)などの先発メーカーに比べてボディ剛性や耐久性に難があったが独創性があるものを開発生産することがホンダのポリシーで北米向けプレミアムブランド「アキュラ」で販売されるフラッグシップカー「レジェンド(KA1/2/3/4/5/6型)」の発売により日本メーカー№3の乗用車フルラインナップメーカーとなりましたが当初はトヨタをはじめ日産やマツダの上位車種と同様のフロントエンジンリアドライブのFRを採用する予定だったが生産ラインの関係からFF縦置きミドシップレイアウトが採用されたCB5型アコードインスパイア・ビガーやレジェンド(KA7型セダン サルーン KA8型クーペ)など他社にはない独創的なクルマを発売する反面、官僚的な大企業病も出始め、その結果、本田宗一郎氏の死去と同時期に1980年代の日産と1990年前半のマツダほどではないがCB系アコード・アスコットと同一PFでプリモ店で販売される欧州アコードのサッシュレスピラードハードトップ版の「アスコットイノーバ(CB系)」をはじめにのセダンの販売店別同一型式兄弟車を連発してバブル崩壊期のRVブームに乗り遅れた結果、経営不振となり本田技研工業の四輪事業をバブル崩壊期にRVブームにより好調だったがその後のリコール隠しと燃費不正によりに日産・ルノーアライアンスの一員となった三菱自動車工業に買収されるという報道も出たがRA1/2型オデッセイとRF1/2型ステップワゴンの大ヒットで日産自動車を超えるメーカーとなりました。
本田宗一郎氏の死去から10年を経過した2001年以降からはインテグラ(DC5)やシビック(EP3)に先代のDB8/DC2型とEK9型の途中から導入されたNA1前期Ⅱ型NSXから続くスパルタンスポーツグレード「タイプR」のモデルチェンジを行いましたがセンタータンクレイアウトが採用されるBセグメントコンパクトカー「フィット(GD系)」の大ヒット以降からコンパクトカーに力入れて2002年に年間新車生登録台数でカローラファミリー超えましたがその結果画一的な車種が増えました。
2008年のリーマンショック以降からはフィット(GE系)などのコンパクトとインサイト(ZE2)ハイブリッドカーに力を入れましたがライフ(JC1/2)やゼスト(JE1/2)と言った軽自動車やオデッセイ(RB3/4型)やステップワゴン(RF/RG系)などのミニバンの分野では他社に水を上げられた状態となり官僚的な大企業病が深刻化していました。
本田宗一郎氏の死去から20年を経過した2011年には今までの軽自動車とは異なる安全性と走りを実現した軽スーパーハイトワゴン「N-BOX (JF1/2)」を皮切りに2012年に個性派モデル「N-ONE(JG1/2)」、2013年にハイトワゴンの「N-WGN (JH1/2)」を発売、3車種ともに軽自動車でありながら常識を超える安全性と走りが評価されホンダの新車販売の半数近くは軽自動車となりました。
同時期には2013年にアコードのCR6型(2016年以降の後期型はCR7)へのフルモデルチェンジを皮切りにフィットのGK系(HV車はGP5/6)のフルモデルチェンジにより登録車は一部を除き「SPORT HYBRID i-DCD」をはじめに「SPORT HYBRID i-MMD」や「SPORT HYBRID SH-AWD」が採用されるハイブリッドカーとL15B型直4DOHC16V直噴ターボと言ったダウンサイジングターボがメインとなって海外では「RLX (2020年に販売終了)」としてアキュラブランドで販売されているが2020年に終了、日本国内は今年度で販売終了予定のレジェンド(KC2)や来年度で生産終了予定のスーパーカーの「NSX(NC1)」などもハイブリッドカーとして復活しましたがGP5/6型フィットやRU3/4型ヴェゼルに搭載される「SPORT HYBRID i-DCD」についてはリコールが多発することとなりました。
現在では四輪事業は創立時からの行っている二輪事業に比べて赤字でも軽スーパーハイトワゴン「N-BOX (JF3/4)」は一般的には自動ブレーキまたは衝突軽減ブレーキと言われる衝突軽減回避自動制動装置(AEBD オートマチックエマージーブレーキデバイス)をはじめに「ACC」と言われる前方向追尾型クルーズコントロールなどの「ADAS」と言われる先進運転支援システム「Honda SENSING」なと言われる予防安全装備が搭載されて「COVID-19(SARS-CoV2)」と言われる新型コロナウイルスだけではなく今年に入ってから感染・発症が大きく広まった「SARS-CoV2」の一種でイギリス由来の「N-501Y変異株」やインド由来の「B.1.617」とΔ株の感染蔓延により発生したコロナショック後も日常生活の「3密」回避のために軽自動車新車販売№1が続いても軽自動車より収益率の高い登録車については3ナンバークロスオーバーSUVの「ヴェゼル(RU/RV系)」以外は他メーカーに比べて苦戦が続いているようです。
今後は3ナンバークロスオーバーSUVの「2代目ヴェゼル(RV系)」は好調で納車まで1年以上かかるグレードもあるようですが北米ではすでに発表されている11代目シビック(FL系)を皮切りに日本でも高価格帯からの撤退などラインナップ再編を行う形で登録車に力を入れて、将来的には「CASE」と言う自動運転化と電動化の推進により2030年代以降はハイブリッドカーを含めた化石燃料車から撤退して「BEV」と言われる電気自動車と「FCV」と言われる水素燃料電池車に特化すると表明しています。
今回の画像についてはホンダのフラッグシップサルーン「レジェンド」の第5世代モデルでの2020年モデルまでは海外向けプレミアムブランド「アキュラ」で「RLX」として販売された「SPORT HYBRID SH-AWD」が採用されて、後期型には「ホンダセンシング エリート」という「自動運転レベル3(限定領域での条件付自動運転車)」対応の「ADAS」と言われる運転支援装置が搭載された特別仕様車「ハイブリッド EX・ホンダセンシング エリート(KC2)」が限定リース販売されたがラインナップ再編により2021年度をもって生産終了となるEセグメントサルーンのホンダレジェンド前期型(KC2)です。
Posted at 2021/08/05 08:40:41 | |
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