
本日でいすゞ自動車から海外では「トルーパー」をはじめに当時の親会社で現在でも小型商用車のOEⅯを行っているGⅯグループ(ゼネラルモーターズ)にもOEⅯされてホンダ(アキュラ)をはじめに富士重工業(現SUBARU)へもOEⅯされたクロスカントリークロスカントリー4WD(SUV)「ビッグホーン」の2代目モデル(UBS25/69系)の発売から30周年経過しました。
内容
初代UBS17/52/55型同様の5ドアロングと3ドアショートのラインナップであるがUBS25/69GW型5ドアのロングは当時はGⅯ(ゼネラルモーターズ)グループの英国ロータスAB社の監修を受けたラグジュアリーグレードの「ハンドリングバイロータス」をはじめにドイツ・イルムシャー社の監修を受けた「イルムシャー」と質実剛健なベーシックの3種類のグレードでUBS25/69DW型3ドアショートはイルムシャーシリーズのみで初代UBS17/52/55型とは異なり1/4ナンバーの貨物仕様と5ナンバー小型乗用は廃止されて3ナンバーの乗用車のみとなった。
パワートレーン
エンジンについては6VD1型3.2V6DОHC24Vガソリンエンジンと4JG2型3.1直4OHVインタークーラーターボ付きディーゼルが用意されて特にUBS25GW/DW型に搭載される6VD1型3.2V6DОHC24VガソリンエンジンはクロスカントリーRV初のDОHC200psと言うことで話題になったが主力のUBS69GW/DW型に搭載される4JG2型3.1直4OHVインタークーラーターボ付きディーゼルは機械式噴射ポンプを採用しながらも黒煙とPⅯを抑えた設計となった。
駆動系・トランスミッションについては副変速機を備えたパートタイム4WDが採用されてハンドリングバイロータスシリーズとイルムシャーシリーズには室外操作が不要なオートフリーハブロックを採用、トランスミッションは電子制御4速ATと5速MT(一部)用意された。
ボディ・シャシー・安全性
ボディ・シャシーについては悪路に強い7本持ち前部を衝撃吸収化したフルフレームシャシーと100%防錆合板とウレタン塗装を採用した3ナンバー専用設計の高剛性ボディを採用。
足回りについては前輪にダブルウィッシュボーン方式の独立懸架と後輪にはセンター4リンクコイル車軸懸架を採用、ラグジュアリーグレード「ハンドリングバイロータス」とスポーツグレード「イルムシャー」、「ベーシック」の3グレードに合わせたチューニングを実現、UBS25DW型3ドアショートイルムシャーRにはスタビライザークラッチを備えている。
ブレーキについてはアスベストを採用しない4輪ベンチレーテッドディスクブレーキを採用。
パッシブセーフティについては2列目中央部を除くすべての座席にELR3点式シートベルトと前部を衝撃吸収化したフルフレームシャシー3ナンバー専用設計ボディにより高い安全性を実現
アクティブセーフティについてはハイマウントストップランプを全車に標準装備化をはじめにロングベーシック(UBS69GW)を除きGセンサー付き4センサー3チャンネルABSをメーカーオプション設定。
装備についてはロングベーシック(UBS69GW)を除きベーシックを除き全車にパワーウインドや集中ドアロックとⅯOⅯO製ステアリングホイールの標準化をはじめに3ドアショートイルムシャーR(UBS25DW)にはレカロ製セミバケットシートが標準、ラグジュアリーグレード「ハンドリングバイロータス」とスポーツグレード「イルムシャー」にはグリルガードとフォグランプを備えがらも改造手続きによる持ち込み登録ではなく、型式指定認可を取得することで書類審査による登録を可能としたロータスキットとイルムシャーキットを2シリーズにメーカーオプション設定、エアコンはマニュアル式がディーラーオプション設定された。
1991年
10月から11月に千葉県の幕張メッセで行われた「第29回東京モーターショー」に「960」と言う名称で3.2V6ガソリンロングハンドリングバイロータス(UBS25GW)を参考出品。
12月3日2代目ビッグホーン発売、当初はロングのみでハンドリングバイロータス(UBS25/69GW)をはじめにイルムシャー(UBS69GW)とベーシック(UBS69GW)が用意される。
1992年
2月ショートイルムシャーシリーズ(UBS25/69DW)発売と富士重工業(現SUBARU)にスバル・ビッグホーンとしてOEⅯ開始(UBS25/69DW末尾S型)。
9月前期Ⅱ型への一部改良によりサイドドアビームをはじめにシートベルト警告灯や燃料漏れ防止ロールオーバーバルブの標準化とフルオートエアコンのメーカーオプション設定の実施。
12月「日本カーオブザイヤー特別賞」受賞とロングブリティッシュロータス(UBS25/69DW)発売。
1993年
2月ロングハンドリングバイロータスリミテッド(UBS25/69GW)第一期限定発売。
5月ロングハンドリングバイロータスリミテッド(UBS25/69GW)第二期限定発売。
9月中期Ⅰ型へのマイナーチェンジにより内外装の変更とUBS69GW/DW型に搭載される4JG2型3.1直4OHVインタークーラーターボ付きディーゼルの平成6年排出ガス規制(KD-)への適合をはじめに国産クロスカントリーRV(オフロード4WD)初の本革助手席パワーシートを備えたいすゞ製乗用車フラッグシップに君臨する「ハンドリングバイロータスSE」を発売、SEを除くロング(UBS25/69GW)に5人乗りのメーカーオプション設定、ショート(UBS25/69DW)が5人乗りに変更されると同時にベーシックをLSへ変更。
11月ロングハンドリングバイロータスリミテッド(UBS25/69GW)限定発売。
1994年
3月にLSリミテッド(UBS69GW/DW)発売、本田技研工業へホンダ・ホライズン(UBS25/69DW末尾H型)としてOEⅯ開始。
6月にLSフィールドスター(UBS69GW)発売。
9月にLSフィールドスターとイルムシャーリミテッド(UBS69GW)発売。
1995年
1月にロングハンドリングバイロータスJB(UBS25/69GW)限定発売。
6月にインストメントパネルをはじめとする内外装の変更をはじめに平成6年排出ガス規制(KD-)へ適合したUBS69GW/DW型に搭載される4JG2型3.1直4OHVインタークーラーターボ付きディーゼルの電子制御噴射ポンプへの移行やTOD(トルク・オン・デマンド)と呼ばれるトルクスプリット4WD機構をロータスSE(UBS25/69GW)に設定する中期Ⅱ型へのマイナーチェンジを実施、大型オーバーフェンダーを採用するXSプレジール(UBS69GW/DW)とイルムシャーシリーズ。(UBS25/69GW/DW)発売。
9月にロングハンドリングバイロータスJB(UBS25/69GW)限定発売。
1996年
2月にロングハンドリングバイロータスリミテッド(UBS25/69GW)限定発売。

7月にTOD(トルク・オン・デマンド)と呼ばれるトルクスプリット4WD機構の設定拡大をはじめに大型オーバーフェンダーを採用するXSプレジールシリーズ(UBS69GW/DW)とUBS25DW型ショートRSを除くイルムシャーシリーズ(UBS25/69GW/DW)にⅡを発売や一部を除くABSとデュアルエアバッグの設定を行う中期Ⅲ型へのマイナーチェンジを実施。
8月にロングXSプレジールシリーズに「スペシャルエディション」(UBS69GW 7人乗り)限定発売。
1997年
1月にロングXSプレジールシリーズに「スペシャルエディション」(UBS69GW 5人乗り)限定発売。
1998年
2月に国産ディーゼル乗用車初の直噴コモンレールと酸化触媒を採用と同時に平成10年排出ガス規制(KH-)に適合した4JX1型3.0直4DОHC16V直噴コモンレールディーゼルインタークーラーターボエンジンをUBS73GW/DW型への搭載をはじめに6VE1型3.5V6DОHC24VガソリンエンジンのUBS26GW/DW型に搭載や内外装を大幅変更を行った後期Ⅰ型へのビッグマイナーチェンジを実施と同時に商標権の関係からイルムシャーシリーズが廃止されオーバーフェンダー採用する「プレジール」をはじめに高級志向の「ハンドリングバイロータス」と「LS」の3シリーズ集約された。
5月にロングプレジールシリーズ(UBS26/73GW)に「スペシャルエディション」を限定発売。
1999年
5月にロングプレジールⅡ(UBS26/73GW)に「Lリミテッド」を限定販売。
10月に後期Ⅱ型に一部改良。
2000年
2月に世界累計生産100万台記念の「LSフィールドスター」(UBS73GW)を限定販売。
11月に「フィールドスター」(UBS73/26GW)を限定販売。
2001年
21世紀記念としてプレジールシリーズに「パールリミテッド」(UBS73/26GW)を限定発売。
7月にUBS26GW型に搭載される6VE1型3.5V6DОHC24Vガソリンエンジンの平成12年良-低排出ガス(TA-)への適合を行う最終型へのマイナーチェンジと同時「フィールドスター」の通常グレードの昇格への初めにUBS26/73DW型3ドアショートが廃止されてUBS26/73GW型5ドアロングボディのみの設定となった。
2002年
9月に10月からの乗用車生産の完全撤退と自動車NOx・PM法の施行により国内仕様の生産終了、海外では2003年まで販売された。
L系パジェロ(三菱)より1年早くクロスカントリーRVを提唱して途中まで「ロデオビッグホーン」と言う通称目だったが初期の非力なエンジンやトランスミッションやデフのトラブルによりライバル車の後塵を受けた初代UBS17/52/55型に比べてオフロードをはじめにオンロードでの走行性のを高めたUBS25/26/69/73系ビッグホーンですが発売当初はUBS69GW/DW型ディーゼル車に搭載されるJG2型3.1直4OHVインタークーラーターボ付きディーゼルについては3059㏄と言う中途半端な排気量と言うことから自動車税が高いと言われましたが改良とRVブームをはじめに国産クロスカントリーRV(オフロード4WD)初の本革助手席パワーシートを備えたいすゞ製乗用車フラッグシップに君臨する「ハンドリングバイロータスSE(UBS25/69GW)」を発売により人気が上がり自社生産最終世代のJT151F/191F・S/641F・S型ジェミニ生産終了後はいすゞの乗用車の主力車種になってエルフをはじめとする商用車も取り扱うモーター店とは異なるRV・キャンピングカー専門と「RVスクエア店」を開設しましたが「カジュアル・ランクル」と言われてJ95W系ロングボディであれば「V20/40系パジェロ(三菱)」を超えたJ90系ランドクルーザープラド(トヨタ)の大ヒットと年数の経過により再び苦戦に転じたことにより1990年代末に3代目UBS30/70系へのフルモデルチェンジが計画されましたが当時の経営危機により北米SIA(スバル・イスズ・オートモーティブ 現スバル・オブ・インディアナ・オートモーティブ)により生産されて日本では「ウィザード・ミュー」として販売された「ロデオ・アミーゴ」のUES26/73系へのフルモデルチェンジが優先され同時に開発された4JX1型3.0直4DОHC16V直噴コモンレールディーゼルインタークーラーターボエンジンと6VE1型3.5V6DОHC24Vガソリンエンジンのビッグホーンをはじめにトルーパー(米国)やジャッカルー(豪ホールデン)への搭載についてはUBS26/73系へのビッグマイナーチェンジにより搭載されましたがモデルが古くSUVの主流がFR縦置きベースのヘビータイプからFF横置きベースの現在では「クロスオーバー」と言われるライトタイプに移行して販売回復には至らなかったと言えます。
UBS25/26/69/73系ビッグホーンについては三菱やトヨタのライバル車と異なるマニアックな作りが評価されて根強いファンの多い車種ことから数年前までは多く見かけて、現在でもパーツ供給を継続していますが2002年のSUVを初めとするいすゞの乗用車事業撤退から来年で20年を経過することによって現在では限りなく少なくなってタイなどのアジア圏であればいすゞ自動車はピックアップトラックなどのSUVを継続していますが「COVID-19(SARS-CoV2)」と言われる新型コロナウイルスによるにより発生したコロナショックをはじめに「SARS-CoV2」の一種でイギリス由来の「N-501Y変異株」やインド由来の「B.1.617」とΔ株やλ株さらには「ミュー株」の感染蔓延による「コロナショック」と一時に比べてひと段落しましたが半導体不足から回復してもかつては日産自動車グループの日産ディーゼル工業だったが現在ではいすゞグループのなったUDトラックスを含めて「CAFE」による燃費基準の強化と将来的な「CASE」と言う自動運転化と電動化に対応するトラックやバスの開発を進めること販売・サービス網の関係からSUVを含めた乗用車事業再開は難しいようです。
今回の画像についてはUBS25/26/69/73系ビッグホーンについてを特集します。
1枚目の画像についてはUBS25/69系ビッグホーンでも当時はGⅯ(ゼネラルモーターズ)グループの英国ロータスAB社の監修を受けたラグジュアリーグレードの「ハンドリングバイロータス」で1993年9月中期Ⅰ型へのマイナーチェンジを行い平成6年排出ガス規制に適合する4JG2型3.1直4OHVインタークーラーターボ付きディーゼルエンジンを搭載するいすゞビッグホーンロング3.1ディーゼルターボハンドリングバイロータス中期Ⅰ型(UBS69GW)です。
2枚目の画像についてはUBS25/69系ビッグホーン中期型でも現在ではステランティスの一員で当時はGⅯ(ゼネラルモーターズ)グループだったオペルAGのチューニングを手掛けるドイツ・イルムシャー社の監修を受けたスポーツグレードの「イルムシャー」でも6VD1型3.2V6DОHC24Vガソリンエンジンを搭載するいすゞビッグホーンショート3.2V6イルムシャーRS中期Ⅲ型(UBS25DW)です。