2023年06月25日
フロントフォークの突出しについて思ったこと
リアのローダウンに従ってフロントも下げようとフロントフォークの突出しを行なってみた感想をメモしておく。
結論から言うと、個人的には突出しをしない方が好きだ。
理由は二つ
1.走行性能
2.フロントフォークの構造
1.走行性能に関して
リアのローダウンをすると、相対的にフロントが上がる事になる。
これによって、
A.キャスター角が大きくなってバイクの倒れ込みがしにくくなる。
B.直進安定性は増す。
C.また、荷重がリア寄りになる。
D.若干乗車姿勢がのけ反る。
F.重心が下がる。(ローダウンしたら絶対)
フロントのローダウンは「F.重心が下がる」以外の上記の変化を元に戻す。
しかし、それなりの腕がある人でないと危険であるという結論に至った。
それは、フロントのローダウンをし過ぎた場合である。
フロントフォークの突出しをした場合の変化を以下に示す。
A.キャスター角が小さくなってバイクの倒れ込みがし易くなる。
→アクセルをある程度開けないとバイクが起き上がらなくなる。
つまり、コーナーの脱出で前の車がゆっくり走っている事に気づいたときなどにアクセルを開けれず、バイクを起こせない危険がある。
B. 直進安定性が下がる。
→高速走行や、路面が悪くハンドルが取られる状況などで危険。
C.また、荷重がフロント寄りになる。
→ブレーキでリアのロックがし易くなる。
ローダウンする時点で身長が低いので、ハンドルを握るために乗車位置は前になる。むしろ、フロントまでローダウンしないほうが、重心はある程度適切な位置になるのではないだろうか。
D.乗車姿勢が前のめりになる。
→Cに加えてより荷重が前に集中する。特に下りのカーブでは、前に荷重をかけない姿勢が重要だが、それが難しくなる。
F.重心がより下がる。(ローダウンしたら絶対)
重心のコントロールが難しくなる。
つまり、フロントフォークの突出しは、し過ぎると公道では危険な状態になりやすい。
逆にリアのローダウンはゆっくり走るなら安全よりになる。
リアをローダウンすると、キャスター角が大きくなるが、大きくなる分には何とかなるものだと考えている。アメリカンなどが普通に走れているのが良い例だ。
逆にキャスター角が小さくなる方向のセッティング(フロントフォークの突出し)は非常にシビアだ。公道を走っているバイクで、あるところよりキャスター角が小さなバイクは存在しない。つまり、小さな振り幅で大きく感度が変わるようなセッティングがフロントフォークの突出しである。
フロントフォークのローダウンまで考えるバイクは、サーキットなどでコーナーの立ち上がりで加速していながらも寝かしておきたいような高速な旋回をするバイクのみで、公道を走る分にはメリットが少ない。(そもそもサーキット走行するバイクはローダウンしない)
むしろ、重心が更に下がって操作がしにくくなるデメリットが大きく効いてくる。
2.フロントフォークの構造
自分のバイクのフォークは正立である。
この場合、フロントフォーク内のエアは、フォークのトップにあるキャップにOリングがはめられており密封するようになっている。
このOリング部は車体のステムで挟まれて固定される事でフォークが縮み、より強固に密封することになる。
しかし、突出しを行う事で、Oリング部でフォークを掴むことができなくなる。
挟む箇所がある程度近ければ問題はないと思うが、どこまでが安全なのかを保障するデータはない。
よってフロントフォークは突出しを行わない方が無難だという結論に至った。
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Posted at
2023/06/25 18:32:02
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