
妻を職場で降ろした後、bz4xを借りた場所に到着(9:55)
この時点で、充電残量53%(走行可能距離80km)
ここからは、圏央道の相模原ICに向かい、河口湖を目指します。
事前に考えていたスケジュールでは、最初の充電場所は、73km先の谷村PAにするつもりでした。
ところが、満充電スタートでは無かったことと、電費が延びなかったため、手前の談合坂SA(39km先)で充電することにしました。
高速道路に乗るといつもどおり、ACCを時速80kmにセットします。

談合坂SAに到着しました(10:46)
運よく充電器が1台空いています。

充電残量21%(走行可能距離26km)
やはり上りは電池の消費が激しいです。

30分充電後、充電残量78%(走行可能距離114km)
ちなみに充電している最中に、黒リーフがやってきて、初老の男性にあと何分で終わるか聞かれました。
(アプリを使えば、あと何分で終わるのかわかりますが、使っていないようです。)
その時は70%ほど充電できていたので、いつもならば譲るのですが、今回は充電性能を確かめたかったのでキッチリ30分充電しました。
談合坂SAから河口湖までは、だらだらと上りが続きます。

何回みても富士山はテンションが上がります。

11時57分ハーブ庭園到着しました。
充電残量36%(走行可能距離46km)
上りが続いたため、ここでもかなり電池を消耗しました。
次は、i-MiEVに乗っていたときは必ず充電してた、すぐそばにある富士河口湖町役場に向かいます。

ここで充電すれば、あとはほとんど下り勾配なので、横浜までたどり着けます。
先客もいなかったので、順調順調♪
と思ったら・・・。

充電開始後0秒で強制終了してしまいます。
何回やりなおしてもダメなので、あきらめて他を探します。
(思い返せば、これを境にどんどん歯車が狂っていくことに・・)
スマホのアプリで充電スポットを探すと、近くに日産自動車(株) 富士吉田店があります。同じ日産なので気兼ねなく充電できます。

日産自動車に着くと、リーフが充電していましたが、すぐに終わりました。
ラッキー♪
と思ってクルマを動かそうとしたら・・・
店内からオジサンが飛び出してきて、俺が先だよ、とジェスチャーしています。
待ってる人いたのね・・・
このまま30分間待つのはもったいないので、先を行くか、近くの充電器を探すのか迷います。航続可能距離は45km。道の駅どうしは27km先です。
行けなくはないですが、充電器が故障してたら完全アウトです。
そこで、近くの充電器を探したところ、道の駅富士吉田に充電器があることがわかったので向かいます。

突如、目の前に富士山がキレイに現れました。
ここら辺に住んでいる人がうらやましい。
道の駅富士吉田に到着したら、ここでも先客が。
白テスラが充電していました・・・。
これはさすがにマズイ展開になってきました。
もうこの辺には他に充電器は無いので、待つしかありません。
白テスラの隣に待機スペースがあったので停車して待ちます。
(こういう、待機スペースがあるのは助かります。)
幸い15分ぐらいしたら充電を終えたので、ケーブルを繋いで充電開始です。ここは、カード認証ではなくて現金500円を投入するシステムです。

画面を見ると残り時間57分と出ています。どうやら500円で60分充電できるようです。今どき珍しいです。

充電していたら、横の待機スペースに青テスラが停まりました。
今日は、少ない充電器を奪い合っているかのように色んなEVに出会います。
横浜までの残りの距離はあと115kmです。ここからは下り勾配なので、最低でも航続可能距離が100kmになるまでは充電したいところです。

30分後に82%(104km)になりました。
ふと、時計を見ると、返却時間の17時まであと3時間半です。
残りの行程から計算すると、余裕がなくなってきました。
このあたりから、前方よりも時計を見てる方が多くなり、ドライブを楽しむところではなくなりました。
どうし道に入ると、ところどころ日陰のカーブに雪がシャーベット状に残っています。
私の前にはBMWが走っており、その前をバイクが慎重に走っています。
カーブを抜けて緩やかな下りに差し掛かったとき、突然BMWがハザード+急ブレーキをかけました。
何事かと思ってBMWの前をみると、バイクが転倒しています。
日陰で雪が溶けきっておらず、滑ったようです。
助けた方が良いのか考えていたら、側道にいたライダー達が駆け寄っていきました。転倒した人はヨロヨロと起き上がってバイクを起こしています。
重傷ではないものの、かなり痛そうです。
BMWと私は、その横をすり抜けていきましたが、この光景を目の当たりにしたBMWは、慎重な運転を続けています。
道の駅どうしには、3時間前に着きました。
充電残量は十分あるので、寄らなくても良かったのですが、
どうしてもbz4xと急速充電の性能を比較したかったからです。

空いていたので充電開始です。
すると、すぐにベースグレードの赤白i-MiEVがやってきました。
もともと充電開始直後の電力量を確認するだけだったので、すぐに充電器を譲りました。
お互いに軽く会釈をして、道の駅を出発します。
結局、この後ずっと制限速度で走っている初心者マークの車をついていくことに。
平日のどうし道は、後ろから煽られまくるのに、休日は逆なんですね。
返却1時間40分前にbz4xを借りた場所に戻ってきました。
横浜まで35kmです。
幸いにも国道16号線はおおむね順調だったので、返却40分前に横浜(みなとみらい)に着き、少しだけ時間が余りました。
当初の予定では、時間が余ったら、みなとみらいの日産グローバル本社にある急速充電器(90kW)を試そうと考えていたので、寄ることにします。

ここには2台の急速充電器がありますが、2台とも黒リーフが充電していました。ここから返却場所までは5分くらいなので、待ってみます。
待機中は、フェアレディZや、アリアを見て時間をつぶします。
車離れと言われている若い人たちが食い入るように見ていたので、何だか安心としました。
返却20分前に、充電器が空いたので充電開始です。
返却時間を考えて5分間だけ充電します。
充電していたら、隣にただならぬ雰囲気をまとったアウディがやってきました。
あとで調べたら、e-tron GT(1450万円~)でした・・・サクラ7台分か・・。

充電器の向こうにいるe-tron GT
5分間ですが充電データが取れたので、すぐに返却場所に行きます。
返却場所に着き、充電ケーブルを差して、最後に施錠しようとしたところで私物のUSB充電ケーブルを忘れたことに気が付きました。
車内を探しましたが、見つかりません。
残り時間は3分なので、あきらめてICリーダーに免許証をタッチして返却手続き完了しました。
返却リミットまであと2分でした。
今回の試乗では、233kmを9時間かけて走りました。
返却し終えたとたん、無事に車を返却し終えた安堵感と達成感、更には精根を使い果たした脱力感を同時に味わいました。
疲労した原因は、もちろん時間制限というプレッシャーもありますが、車の性能(直進安定性があまり高くない、ロードノイズが大きいなど)も原因のひとつでした。
サクラは手ごろな価格のBEVですが、長距離運転には向いていないと実感。
今回、サクラを一度も見かけなかったのは偶然ではないと思います。
なお、私はEV歴10年以上になりますが、今回ほど充電待ちをしたことはありません。
EVが普及した証だと思いますが、明らかに充電インフラが追いついていません。(故障中の充電器が多いし)
今の日本では、充電器の大幅な増設はすぐに望めないので、EVで遠出を考えているならば、電池容量の大きいEVを購入し、できるだけ充電回数を減らした方が安心だと実感しました。
【おまけ】
私がi-MiEVを買ったばかりの時に、家族4人で仙台に行きました。
当時は東北自動車道に充電器が無かったので、高速を降りて充電、また高速に乗り降りては充電を繰り返しました。
EVの普及台数が少なったためディーラーでの充電待ちは無く、充電中はキッズスペースで子供達と遊んでいました。
のんびりとした楽しい旅でした。