2023年03月09日
サクラに乗りました(電費・充電性能編)
今回の試乗では、サクラの電費と充電性能についてもデータが取れたので紹介します。
◎電費はサクラが圧勝!
まずは、IONIQ5、自車(e208)、サクラ3台の電費を比較します。
なお、IONIQ5と自車(e208)は、先月のデータになります。

総合電費(往復の電費)は、予想どおりサクラがずば抜けて良いです。
e-208の8.2km/kWhを1km以上、上回っています。
車重が軽いだけでなく、高効率化が寄与してるのでしょうか。日産さすがです。
◎でも上り勾配は苦手?
電費はサクラが圧勝ですが、おもしろいことに気が付きました。
このルートは高低差があり、横浜よりも自宅の方が87m高いです。
なので、3台とも自宅に向かう(上りの)電費の方が悪くなっています。
それぞれのクルマで、上りと下りの電費を比較すると、サクラの悪化具合が最も高いです。
風の影響が考えられますが、当日は無風でした。
サクラは、上り勾配が苦手かもしれません。
◎サクラはbz4xにも圧勝!
続いて、bz4xとの比較です。

当然、サクラの圧勝です。
bz4xを3.5km/kWh以上も上回っています。
ただし、どうし道での平均速度が極端に異なるので、単純に比較はできません。
というのは、サクラはずっと制限速度で走っていたのに対して、bz4xは、先行車がいなかったので、そこそこのペースで走っています。
それでも同じ条件で走ったとしても、サクラはbz4xよりも2km/kWh以上高くなるのは確かでしょう。
◎サクラは高速走行も苦手?
ここで、先程と同じように、高低差に着目して比較します。
高低差は、スタート地点よりもハーブ庭園(河口湖)の方が高いので2台とも電費が悪化しています。
勾配は、スタート⇒談合坂SAよりも、談合坂SA⇒ハーブ庭園の方が上りがキツイです。
bz4xは、さほど電費が悪化してませんが、サクラは2.7も悪化しています。
実は談合坂SA〜ハーブ庭園の高速道路は、2台とも少し速度を上げて+5km(時速85km)で走らせました。
そういえばサクラを運転して、すぐに気になったことがあります。
時速80kmくらいになると、風切り音がすることです。
ハイトワゴンという形状が、速度をあげたことにより、電費を悪化させたのかもしれません。
【電費まとめ】
サクラは電費的にはとても優秀ですが、上りと高速走行が苦手なのかもしれません。
上りの電費が悪いということに関しては、必ず下りで挽回できるので、さほど問題ではありません。
しかし、高速走行での電費の悪化は、サクラは長距離に向いていないことを物語っています。
◎急速充電の性能
次に急速充電です。
今回、急速充電充電を行ったのは、次の3箇所です。
①談合坂SA(下り)50kW(30分)
②道の駅 富士吉田 50kW(30分)
③日産グローバル本社 90kW(5分)
それぞれの充電器の充電電力とバッテリー残量の推移をグラフにしました。
なお、90kW充電器は、返却時間が迫っていたので5分しか充電していません。よって、グラフの点線は予測です。

このグラフからわかったことは、
①充電開始直後の充電電力は、90kWでも50kWでも、受け入れは30kWとなる。
②時間とともに充電電力が減り続ける。充電効率は、最初の10分間が最高で、最後の10分間が最低
③開始時のバッテリー残量に関係なく30分で約80%になるよう制御される。
(21%→78%、31%→82%)
【急速充電まとめ】
・出力の高い充電器で充電しても、早く充電できるわけではない。(30分で80%)
・充電効率(コスパ)を考えると、充電後10分で止めるべきだが、充電回数が増えて逆に手間となるので、20分間充電が良い。
【感想】
充電制御(BMS)が厳しい印象です。
長距離は充電回数が増えてしまうので、充電スピードを上げてもらいたいところ。
特に残り10分間の充電が遅いため、とても長く感じられました。
20分で80%入ってくれれば、早く切り上げられ、次のEVにも優しいと思うのですが。
要するに、サクラは街乗りに適しているということですね
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Posted at
2023/03/09 10:58:38
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