旧制田川中学校

昭和20年6月29日の大空襲の十日前、小倉の北方にあった陸軍病院は、周辺の軍事施設爆撃による不測の事態を考慮し、急遽収容患者の一部を田川に疎開することとなりました。
その公立学校の施設を軍が接収、旧制田川中学校が疎開先として決定されました。
昭和20年6月20日、小倉陸軍病院の傷兵300名と軍医・衛生兵・看護婦・事務員等300名、計600名が中村強軍医大尉の指揮の下に、小倉鉄道で田川に転送されました。
田川中学校を本部とし、これを『小倉陸軍病院田川分院』と称し、各国民学校に分遣された隊を田川分院何々病棟と呼びました。
以後終戦で閉院、小倉の本院に復帰するまで、短い時間ではありましたが傷病兵たちは、戦場での創傷の身を療養することになりました。

昭和23年学制改革により、同年度より福岡県立田川高等学校となりました。
住所: 福岡県田川郡香春町大字中津原2055-1
電話 : 0947-44-1131