戦跡巡り◇陸軍九七式戦闘機
世界に唯一機残る旧日本陸軍名機
2012年10月13日
筑前町立太刀洗平和記念館に展示されているこの機体は、世界で唯一現存する「旧日本陸軍九七式戦闘機」です。
この九七式戦闘機は昭和20年(1945年)4月3日、第一〇五振武隊(陸軍の特攻隊)所属の佐藤亨伍長の操縦によって満州(中国東北部)の公主嶺から大邱(朝鮮半島)に移動しました。その任務は特攻出撃によるものでした。
大邱で渡辺利廣少尉に機体が引き渡され、4月14日、鹿児島の知覧飛行場に向かう途中、エンジントラブルに見舞われ博多湾に不時着、機体は海没しました。
渡辺少尉は漁船に救出されましたが、事故から8日後の4月22日、別の九七戦で知覧飛行場から特攻出撃し、 沖縄本島で戦死されました。
後日、佐藤伍長も知覧飛行場から特攻出撃しましたが、奇跡的に生還して一命をとりとめました。
平成8年9月10日、博多湾のアイランドシティ埋め立て工事中、水深3メートルの海底で発見、ほぼ原形を保った状態で引き揚げられました。
引き上げられた遺留品の水筒からはその時のものであることも判明したそうです。
修復が施され、その後大刀洗平和記念館に寄贈されました。
※本来、爆装をしない九七式ですが、この機体はすでに特攻機として仕様が変更されたため、懸架装置には爆弾が取り付けられていました。
諸元
◇製造:中島飛行機キ-27
◇エンジン:空冷9気筒ハ1乙
◇最大出力:地上正規610HP/2400r.p.m
地上最大710HP/2600r.p.m
◇最大速度:470km/h(水平3,500m)
◇航続距離:627km
◇全高:3.28m
◇全幅:11.31m
◇全長:7.53m
◇主翼面積:18.56㎡
◇自重:1110kg
◇全備重量:1547kg(燃料満載時)
◇上昇時間:5000/5'22"
◇実用上昇限度:12250m
◇武装:胴体内7.7mm機関銃(八九式固定機関銃)×2(携行弾数各500発)
◇爆弾:25kg×4
◇落下タンク 左右各133L
住所: 福岡県朝倉郡筑前町高田2561-1
電話 : 0946-23-1227
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