戦跡巡り◇水交社門跡

国道27号線から雁又（かりまた）のヘリポートに通じる坂道を少し上がると、正面に白い門が迎えてくれます。
これが旧舞鶴水交社の正門です。水交社とは明治９年に創設され、舞鶴では同29年に開設された旧海軍将校の親睦・研究団体で、海軍士官、高等文官、士官候補生の「社交場」でした。
この門柱の高さは約3.3メートル、周囲2.5メートル、門扉幅は4.5メートルもあり、両前方へ５メートルのカーブを描いて広がる素敵なデザインの門構え。
大正３年建造のレンガ造りとあり、側には「東郷大将手植松」の碑も建っています。
近年、宿舎の改築に伴い化粧したが、原型は当時のまま。思わず、その優美な姿と格調高い旧海軍の遺産に脱帽！
当時、水交社は２階建て、バルコニーや池もあり粋な建築。戦後は在日米軍が使用していたが、昭和27年11月に警備隊舞鶴地方総監部が移転。同29年、警備隊が自衛隊に改称され、同総監部は同32年12月、元海軍機関学校（現在地）へ移転し、その後解体されて防衛庁の宿舎となっています。

　※海上自衛隊余部下宿舎正門になります。



住所: 京都府舞鶴市余部下
電話 : 0773-75-8600