スープラの正当な系譜

　典型的なロングノーズショートデッキのデザインですが、フェンダーの大きな盛り上がりやダックテールのようなテールゲートにとてもやる気を感じられます。
　リアの造形は、大きな2本出しマフラーやF1を想起させるリアフォグ、迫り出したディフューザーなど、男に刺さるデザインです。

　内装は、開発時期からしても仕方ないですが、少々の古めかしさを感じます。ですが、価格帯を反映してか柔らかな素材を各所に採用しており、ハードプラに逃げないデザインとしたのはいいですね。
　ただし、あまり内装デザインに統一性は感じられず、操作系も実用性に振ってあり、とっ散らかってる感は否めないです。

　大排気量直6エンジンという事で、スポーツモードではアクセルを少し踏み込むだけで体がシートに押し付けられます。高速道路でどうこうという次元ではなく、運転していて涙が出てきます。

　ステアリングの重さはちょうど良く、クイックすぎず適度な応答という感じで、さすがトヨタ…ですね。ブレーキの効きもガツンという感触ではなく、大人なスポーツカーといった雰囲気でした。

　遠慮なく入ってくるエンジンサウンドと、硬めの足回りのため最悪です。
　しかし、ずっと乗っていたいと思える車です。
　

　思ったより狭くはないですが、スポーツカーなので。
　フェンダーの張り出しとテールランプに圧迫され、テールゲートは後半が縛られる形となっているため、荷物の出し入れはコツがいりますね。

　ハイオク大パワー車に燃費という概念はないです。

　BMWと部品の共通化を図ってる割には、高いなぁと思いました。
　他のトヨタ車と共通化を図れるところはあまりありませんし、仕方がないですかね。