オイルフィルター解体
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
 初級 |
作業時間 |
3時間以内 |
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オイルフィルターを交換してから1万kmを走行したので、フィルターを解体して内部構造とろ紙の汚れ具合を確認してみました。
2
オイルフィルター:ボッシュ F026 407 022
解体にオイルフィルターカッター 66490を使用しています。
写真はフィルターカッター装着状態です。フィルターを回転させながらカバーをカットします。
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フィルターカップとレンチを使いながら刃を締付けて行くと楽にカットすることができます。
車から取外したフィルターはオイルが抜けたように見えても逆流防止(アンチドレーン)弁で溜まっているのでカットするとオイルが出てきますので養生が必要です。
カバーを反転状態で固定可能(万力等)ならばフィルターカッター自体を回転させカットすれば中のオイルはカバー内に残り、こぼれて来ないと思います。
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カバーを外した状態①
真っ黒なオイルが溜まっています。
リリーフバルブの上にあるのがサポートスプリングです。
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カバーを外した状態②
真っ黒なオイルが溜まっています。
カバーの頭頂部に汚れが固着していましたがエンジン停止時に汚れが沈殿したものと思われます。
汚れは簡単に拭き取れました。
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フィルターの主な内部構造です。
カバー、サポートスプリング、フィルターエレメント部、カバープレート部 で構成されています。
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解体部品。見やすいようにオイルを拭き取った状態です。
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フィルターエレメント部
ろ紙がかなり汚れているように見えます。
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フィルターエレメント部からろ紙を取り外します。
ろ紙の両端をプレートで留めていますがオイルが脇からすり抜けない様にろ紙が固められた状態でプレートに密着しています。
このため、ろ紙をカットすることにしました。
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ろ過穴側より、ろ紙をカットしたところです。
ヒダ部の固定は、ろ紙の端どうしを金具で加締めていました。
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ヒダ部の拡大です。
75折のヒダが密集しています。ここでスラッジや金属粉の不純物をからめとっています。
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筒の周りのろ紙を外します。筒には接着されていません。
ろ紙を通り抜けたオイルが筒の穴に流れ込みます。
ろ紙寸法(目安測定)
幅:4.8mm × 厚さ 1mm × 長さ:1800mm (1.2mm×2辺×75折)
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筒の中心にリリーフバルブの下側が確認できます。
ろ紙が目詰まりを起こしたときはこのバルブが開きオイルを流します。
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走行距離1万kmのオイルフィルターのろ紙は真っ黒で写真のような状態でした。
表面側に不純物が付着します。目視できるような固形物は確認できませんでしたが、表面は裏面に比べて少し毛羽立っているように見えるので不純物が付着しているのかもしれません。
フィルターを分解してろ紙の目詰まりやカバーに異常な圧力が掛かった形跡は無かったのでオイルは正常に循環していると思われます。
リリーフバルブもしっかり作られていたので機能的にも問題ないと思います。
ボッシュ F026 407 022は安心できる品質だと思いました。
自分でフィルター交換した場合、処分するには自治体で定められた方法で処理しなければなりません。
解体して可燃ゴミと不燃ゴミの仕分けは、ろ紙を取外す必要がありかなりの手間が掛かりますのでお勧めはできません。
メーカーによって構造の違いもあると思いますが、フィルターの解体確認はエンジンの状態や循環機能に異常がないか、及びフィルターの品質が分かります。
異なるメーカーのフィルターを使用した際に、また解体してみたいと思います。
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