
先日、クルーズコントロールシステム(クルコン)の起動スイッチを押しても、クルコン機能が起動しなくなるというトラブルが発生しました。
具体的には、エンジン始動直後はクルコン起動スイッチは反応(メーターのランプも点灯)し、クルコンも設定が可能ですが、しばらく乗っているとクルコン起動スイッチが反応しなくなる(クルコン機能が起動しなくなる)というものです。
原因を調べてみると、ブレーキレバー・ペダルに付いているクルコンスイッチの不良が考えられる…とあります。
ブレーキランプを点灯させブレーキングしているという信号をECUに送るためのブレーキスイッチ(A接点:動作をすると導通)の他に、動作をすると導通が切れる(B接点)というクルコンスイッチが付いています。
このB接点のクルコンスイッチは前後ブレーキに直列に接続されていて、前後いずれかのブレーキをかけると導通が切れ、ECUがブレーキングと判断しクルコンを解除する、という仕組みになっているようです。
ところが、このクルコンスイッチが作動しないと、ブレーキをかけているのにクルコンが導通したままになり、これは異常だとECUが判断してしまいます。
それが一定時間続くとクルコンの使用に制限をかけてしまい、クルコン起動スイッチを押してもクルコン機能が起動しなくなるそうです。
ちなみに、エンジンを切ると制限が解除され、再びエンジンを始動するとクルコン起動スイッチが反応するようになります。
この症状はCB1300に限らず、ホンダのクルコンが付いている他の車種でもまれにあるようです。
この前ブレーキホースの交換の時、上記ブレーキスイッチ(フロント側)の結線部が短絡し、テールランプのヒューズが切れるというトラブルがありました。
この時にクルコンスイッチの結線部にも異常があったのかもしれません。
これらのスイッチに刺さっている小さいコネクタ配線がとにかく細く、しかもハンドルバーのすぐ横を結構キツく曲げられて接続されています。短絡しやすそうな条件が揃っています。ブレーキという大切な箇所なのに、もうちょっと設計をどうにかならなかったのかと思いたくなります。
まずはテスターでクルコン(ブレーキ)スイッチの動作を確認し、コネクタがきちんと接続されているか、配線の被覆が破れたりしていないか、接点復活剤も塗布してみたり…。
その他もろもろ、できることはやってみようとまずはコネクタを抜こうとしたら…。スルッと軽く抜けました。原因はこれか!
スイッチの動作は問題ありませんでした。
電圧も問題無し。配線の被覆も見た目には大丈夫そうですが、念の為に絶縁テープで養生してみました。そして仕上げにコネクタのツメをラジオペンチで絞り、しっかりと差し込みました。
しばらく乗って様子を見たところ、いつでもクルコンが起動するようになりました。
ひとまず大丈夫そうです!
ここのコネクタを抜き差しするなら、まず先にスイッチを外さないとダメだなと思いました。
クルコンは普段はあまり使わないので、いざ使おうとした時に動作しないと気付いてしまい、焦ってしまいます。
現在の電子制御満載のバイクはこういうトラブルが多いのかもしれないですね。

配線図のボリュームがとにかく凄まじいです。
Posted at 2025/04/23 13:25:31 | |
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