2010年03月26日
こんばんは、3月末のモノの動きの多さをなめていたASKです。
今月末は陸送が相当混んでいる様で、陸送の手配がとても間に合わず
往復900kmほど久々のロングドライブに出かけることになりました(笑
ここのところ大騒ぎをしているプレリュードですが、なぜこのクルマを選んだかというと
ホンダファンやプレリュードファンにはとっても申し訳ないのですが
「ステキなシャーシを買ったら車体がついてきた」というのが正直なところです。
今回の僕のクルマ選びのテーマは「インチキなクルマ」です。
インチキなクルマとは人ができない様なことをクルマが勝手にやってしまうことです。
有名なところでは日産のアテーサETS、三菱のAYCなんかがその代表ですね。(詳しいことは検索をかけてみれば解説ページがいっぱいあると思います)
このプレリュードの場合、インチキな装備が二つあります。
一つがATTS、もう一つがアクティブABSです。
それぞれどんなモノかと簡単に説明すると
ATTSとはActive Torque Transfer Systemの略であり、その名の通り駆動トルクの可変伝達装備です。
プレリュードの場合ですとFFなので、フロントタイヤの左右で駆動トルクを配分します。
フツーのFFだとこれが50:50で左右等しく分配されています。
真っ直ぐ進むだけならこれで十分なのですが、旋回しながら加速するにはこれでは具合が悪いのです。
スムーズに旋回するためには描く弧に対し、外側の車輪をたくさん駆動し内側の車輪の駆動は少なくしなければなりません。
イメージとしてはキャタピラ車が左右別々に駆動すことで旋回する感じです。
本来こうやって旋回しなければならないのに一般的なFFは内側も外側も同じだけトルクを駆動させるので曲がりにくくなり、アンダーステアとなります。
これが俗に言うトルクステアってヤツですね。
ATTSはこのトルクステアが出ないように外側の車輪により多くのトルクを分配し、内側の車輪は少なく駆動することでニュートラルステアを実現します。
早い話、踏んでいるのにスイスイ曲がれるFF車です。
ここで注意しなければならないのがリアを巻き込んで曲がるクルマとは根本的に曲がり方が違い、ハンドルを切った分しか曲がらないということです。
タイヤのグリップ内であれば、限りなくニュートラルステア。
コイツは十分インチキですね(笑
もう一つのアクティブABSとは車輪ごとにブレーキの効きを独立制御できるABSです。
スポーツ走行経験者ならオーバースピードで旋回を始めてしまい、あわててブレーキを踏んでリアがすっ飛んだ経験をお持ちの方も多いと思います。
このときの荷重の抜けるイン側の車輪は弱めにブレーキをかけて、荷重のかかっているアウト側の車輪にだけ強制動をかければスピンしないで済みます。
普通のクルマではブレーキを踏めばあらかじめ設定されてる油圧分配(前後バランスはあるけど、左右の効きは等分で固定)でしかブレーキコントロールができません。
これを4輪別々に制御してしまおうというのだからとてもインチキですね。
当たり前の話ですがこれらの装置はどちらもタイヤのグリップ内で走ってこそ制御ができるのであってタイヤのグリップの限界を上げることができるわけではありません。
つまり、プレリュードのインチキ装備は
「ウデがなくても簡単にクルマの性能を限界付近まで出してやり易い」
ということなのです。
基本的に僕はこういう電子制御の補助制御デバイスが嫌いです。
クルマと自分の間にプログラムされた制御が入ることで生理的に違和感を感じるからです。
一方でそういう電子制御がどんな物なのか十分に理解・体感した上で無い方がいいというのと、単なる食わず嫌いでは得るものが違うと思うのでこういうインチキ装備のついているクルマを選びました。
このクルマに乗っている間に自分がどれだけのモノを身につけられるか今から楽しみです。
最大の難関としてはそのためにはそこそこのタイヤとブレーキパッドを買わないといけないということです(笑
Posted at 2010/03/26 01:07:02 | |
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