
前回のブログの続きから。
後期型、最終型の違いについて前回は一目で判断できる
ブローバイ配管の違いを説明しました。
今回は最終型の証でもある最終版TCUおよび
50Aリレーについて語ります。
トップ画像の左側にあるのがTCU と呼ばれる、
F1マチックのコントローラです。
助手席後ろのカバーを外せば見えます。
最終型のTCU周辺画像は、ほとんど出回ってないため貴重な画像かもしれましん...。
なぜ写真や画像が出回ってないのか?
単純に壊れないから、
台数が少ないから、
TCUを交換する必要がないから、
リレーを交換する事がないから、
だと勝手に考えてます。
最終型はTCUも最終バージョンが標準装備です。
番号は『211023』です。
F1マチックの最終型が欲しい方は、
ブローバイ配管と、TCUの型番、
この2つを確認すれば後期型なのか、最終型なのか、
判断が出来ると考えます。
ただ中古車サイトのエンジンルームを見ても、
該当する車両は非常に少ないです。
だからと言って最終型が高値でもないのが現状です。
TCUについてチャレストが本当に良いのか?
発売当初はチャレストTCU vs 最終TCUという話題で盛り上がり、様々な意見が飛び交ってたようです。(詳細はferrari chat参照下さい)
現在の日本においては、最終型TCUは、
ほぼ無名な存在でありチャレストTCUが1強状態です。
TCUを変えるならチャレスト用。
F1マチックなら年式の違いなんて些細なこと。
フェラーリ360は6MTに限る!
F1マチックならチャレストだけ!
こんな雰囲気です。
しかしながら最終型TCUも、チャレストTCUがベースとなって開発された物であり、品番も繰り上がって新しい物になってます。そのため、このTCUをあえてチャレストに交換する必要もなく、現状の動作で特に不満ないと言うのが感想です。
自分でMT車を運転するのと、それほど変わらない半クラ操作なのでクラッチが極端に摩耗するような性能ではないと感じます。
50Aリレーについて
最終型は、どのような改良がされているのか?
チャレストTCUも最終型TCUも、
TCUだけが優れている訳ではありません。
定格電流値よりはるかに低い容量に設定されてた
F1ポンプリレーがチャレスト及び最終型で容量アップされています。
※定格電流値が判明した訳ではないですが、
同じポンプモーターを使う以前のモデルや、他の車両、
後継車両でもリレーを50Aに変更されてるため、
そのような表現をしています。
上の画像が最終型のF1ポンプリレーになります。
最終型以前のモデルは、このリレー容量が30Aとなってますが、
チャレスト、最終型に限らず、その後のF430でもF1ポンプリレーは50Aです。
ほとんどの方は無関心な項目なので、
TCUだけチャレストに交換という車両も多いと思います。
ここまでは後期型、最終型の違いを比較してましたが今後は、
旧タイプの30Aリレーの動作が、どのような不具合を発生するのか?
また50Aに改善するには、どうすれば良いか等、
海外では研究熱心な先輩たちがいましたので、
その内容を抜粋して紹介する予定です。
フェラーリ360と同世代の
カンビオ
セレスピード
デュアルロジック
いずれも50Aリレーが搭載されてますね...。
その理由は...。
つづく
Posted at 2023/10/14 19:01:15 |
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