
ローカルCMかもしれませんが、昔から目にしていた「大分むぎ焼酎 二階堂」。大正ロマンか、昭和ノスタルジーか、郷愁をそそる心象風景が毎年趣向を変えて流れています。中でも20年ほど前のCMは「水」をテーマにした美しいもので特に印象が強く、円形分水や水路橋と共に映されていたのがこの白水ダムです。
大分むぎ焼酎 二階堂

実は飲んだことがありません
足が悪い私は ”行けないところ” と諦めていましたが、みん友のkomeエンヂニアリングさんがダムの前で撮った
バイク写真を見てすぐに質問。「車でも行けるよ」とのお返事をもらい早速ソロで計画を立てました。また梅雨明けじゃないと水量がショボいというので暑さ対策も必要です。
『ダムをバックに緑の中で赤いポルシェを撮ったら綺麗だろうな』と百恵ちゃん的思考で964を出すことにしたはいいが、エアコン貧弱なので深夜出発→早朝到着で暑くなる前に撤収する計画です。ここで問題がひとつ──
普段は外にお尻を向けて停めています(乗降の都合上)

これで空冷エンジンをかけると向かいの家にモロに排気音を浴びせることに・・・深夜3時にそれは出来ません。なので前夜買い物ついでに向きを入れ替えます。
この状態ならばエンジン始動と共にスムーズに発進

バックからの切り返しも必要なく、ご近所さんへの騒音被害も抑えられます。
スーパーでの買い物を終え、M4にブツけないようにバックしていると

ゴン!ガレージの壁に当ててしまいました。なんたる不注意。しゃーない、これを機会に原城跡で石に乗り上げた傷なんかもまとめて直しちゃおう。
ここで
「神サマが明日は行くなと告げている」 とは考えず
「神サマが964で行くなと言っている」 と都合よく捉えてせっせとM4での準備に切り替え。嫌な記憶は良い思い出で上書きするのだ。エアコンの心配がなくなったのでたっぷり睡眠とって翌朝9時に出発しました。
目的地の白水ダム(大分県竹田市)には日田から行った方(190km)が近いのですが、今回は阿蘇方面から向かいます(210km)。Googleマップでは10分しか違わない。

阿蘇外輪山の稜線づたいに東進し大観望展望所(A)で休憩。そこからさらに山越えて大分入りです。
運転支援に楽させてもらい、スイスイ大観望まで来ましたが

標高900m超えのクセに車外温度計34℃という数値に下車もできません。これは近くのミルクロード
日陰を見つけてルート確認

阿蘇周辺は牧草地やトウモロコシ畑を抜けるいくつもの整備された農道があり、どれを選んでも後悔しません。
3時間半走って鬱蒼とした森の中に突然現れます

白水溜池堰堤(通称:白水ダム) 国の重要文化財です。「日本一美しいダム」と呼ばれるのも頷ける麗しい姿です。
戦前に造られたダムで地盤が弱いため通常の放水ができずにこのような越流方式をとったようです。水が勢いよく落ちると地盤を傷めるのでえん堤もなだらかにカーブを描き、左右にも水を回らせて流れを緩やかにしています。真ん中の黒い筋、水が流れていない部分は流木のようなものが堰上に見えました。ちと惜しい。
石造りの美しい側壁

沈下橋で対岸に渡り、石段で登れるようになっています。手すりが無いことで造形美が際立ちますが恐いだろうな。また反対側の側壁は大きな階段状になっており、そこでも越流の勢いを弱める工夫がされています。
日差し強く、逆光でM4の顔が黒く潰れます

どうしたiPhone!がんばれHDR!
露出補正もかけたつもりですが暑さと老眼でよく見えません。誤魔化すためにデイライト点灯。
美しい水の調べとマイナスイオンをたっぷりと浴びても35℃を超える気温には耐えられません。天気予報を見ると午後から雷雨──

ということは雲が出てくると期待して、ひとまず近くの萩の里温泉で食事。フライドガーリックたっぷりのスタミナ定食(豚肉)900円だっけか、美味しゅうございました。食べ放題のトマトが絶品!
食事後にひと雨降りましたが舞い戻ります。近辺には江戸~明治に造られた美しい石橋群や私でも渡れる原尻の滝がありますが、どうせこの猛暑では下車してウロウロはできません。一点集中です。
雨上がりで湿度上昇、予報見るとPM2.5も「多い」でさらにモヤっと

日差しは幾分かやわらぎましたが今度は霞んできました。
この美しいダムをバックに撮れるのは今だけかもしれません

というのも周辺の整備事業が進んでいまして、200mほど手前にグッドデザイン賞を獲った立派?な駐車場が造られています。市としては駐車場に車を停めて遊歩道を歩いて展望場所に来てねって考えているのではないでしょうか。まぁ、遊歩道も撮影場所もまだ整備されていませんし、あくまで私の想像です。でも最近の観光地はどこもそうですよね。
あとこのブログを書いていて判明したことがひとつ──

2027年まで毎年10月下旬から6月上旬の間はため池に堆積した土砂を撤去するためえん堤の越流を止めているそうです。冬・春に来てもこの風景は見られません。
次はいつ来られるだろうか

猛暑を避けた10月中旬がチャンスです。原尻の滝とセットで巡りたい。
帰りは根子岳から南阿蘇を抜けて熊本ICから高速入り

基山PAでおみやげ購入。昼食の萩の里温泉でもおみやげ沢山ありましたが、味の判らないものをあげる勇気がない。よっていつもの長崎みやげ「おたくさ」大量7箱購入。
西への帰路、糸島が近づくにつれて夕焼けがはじまる

で、やっぱり自宅を通り過ぎて唐津湾で日没を拝みました。今日も一日無事故・無違反で走り抜けることができ感謝!全走行約450km
Posted at 2025/07/10 17:00:07 | |
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