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2024年03月25日

#94 自動車保険にある「弁護士特約」ってこれ無敵でも何でもないのが実際

#94 自動車保険にある「弁護士特約」ってこれ無敵でも何でもないのが実際 自動車を乗る上で名前は任意といいつつも事実上加入義務みたくなっている自動車保険。自動車に限らずバイクだろうが原付だろうが、近年は自転車にも加入義務を課す都道府県も増えているそう。最も、加入義務とはいっても本当の意味で強制されるのはご存じ「自賠責保険」のみでそれ以外の自動車類にまつわる保険商品は任意選択或いは罰則を設けない努力義務。直近のお話しで言えば公道走行を許された電動キックボードにも自賠責保険の加入義務があるそうですが、そんな中でも公道走行を許されていない違法電動キックボードが暗躍しているのが都会を中心に話題になっているのはご承知の通り。違法と言われる代物故に当然にそれらを使う違法ライダー(という呼び方でいいのでしょうか)達は先ず間違いなく自賠責保険に加入していません(そもそも違法車両故に加入できないのでは?)でしょうからそんなのに事故に巻き込まれたらと思うと恐怖以外の何ものでもございません。危機意識が無いのか遵法精神が欠如しているのか分かりませんが、我が物顔で自己中心に違法行為に安易に手を出す人間って総じて無能であることは間違いありませんが、本人たちにはその自覚が無い或いは違法と認識しつつも欲が勝るからこそ平然と犯罪をしてしまうのでしょうからこういった過ちを犯す方たちには一刻も早く警察権力によって摘発されてほしいと願うばかりです。

今回は不幸にも100%被害事故に遭ってしまったお話し。私はカローラやキャンバス等の自動車に限らずスクーターについても任意保険に加入済み。補償内容も相手に対するものや乗員に関するもの、自車に関する補償まで加入できる物については加入しています。その中でも「弁護士特約」という保険にももう随分と前から付帯し今の今まで一度も使用したことがございません。何でも、被害事故に遭った場合などで相手方が弁済等を拒否した場合に弁護士を通して法的に取り立てることを相手に対し命令させることが可能なのだそうとか云々。。。統計上でいくと任意保険未加入車が10台に1台から2台いるらしくそんなのに巻き込まれたらもう大変、みたいなお話しもよく聞きますので保険料も大した額ではないので加入し続けている次第。そんな折、駐車中の我が愛車に軽度ではあるもののぶつけてきた方が現れまして、爆。
損傷自体は甚大なものではなく、車両自体の修理費用も10万円行かない程度。事故というのは悪意や故意、重過失でもなければ身体に危害が及ばないのであればお互い様な側面もあると私は思っているのでこちらとしては嫌な思いは勿論するものの、きちんと直しさえして貰えればそれ以上のことは言いたいお小言も我慢して何も申しませんよというスタンス。昔もこれまでもそれは変わりません。ところが、今回の相手方というのが正気か?と思えてしまう人物で、今回の事故について

弁償致しません

と居直ってきたんですね、爆。
まともな人は自分の過ちに対し被害者に向かってそのような対応はしませんから今回の加害者がどのような人物像かはもう想像の通りでお間違いございませんが、今回の被害事故のケースで実体験をもとに分かった事もあったんですね。
それが、私が思うに損害額が大幅にならないような事故のケース。ご存じ、任意保険というのは保険年度に保険を使用すると翌年からの保険等級が下がり割増保険料が設定されるもの。相手の任意保険に対し私が何も気を遣うことは有りませんが、今回の加害者(加入者)にとってみればおそらくですよ?

修理代金<翌年以降保険料(向こう3年間の割増保険料の総額)

の構図ではなかったのか?と思われます。そうすると、弁償する側からしても自分の保険を使うよりも自費で弁償した方が金銭的な痛手がまだ少なくて済むという計算は立つ筈ですが、問題はここから。

何故相手にお金を払わなければいけないんだ?

という考えに相手方がなっているような気もします。まともな方であれば、ご自身の不都合に対してけじめをつけるのは当然ですが、そうでない方からすれば自身の損に関するお話しは難癖付けてでも逃げ切りたいという思考になるのかならないのか分かりませんが、いずれにせよ何としてでもこの局面を打破したいと思っているのかもしれません。挙句の果てには、相手方から(私が)車両保険入ってます?それなら保険使って直せばどうですか?等と論理破綻した言い訳をするのでこれ以上の話し合いは困難だと見切りをつけ自身が加入する保険会社に相談したんですね。すると弁護士特約としては使用可能の返事を頂いたのでこれで安心だ!と思いきや、

ここから大きな落とし穴が待っている、爆。

そもそも、弁護士費用特約とは事故などにより保険会社間で折り合いが付かない場合や今回のように一方的な被害事故で相手方が示談に応じない場合、保険会社が示談交渉が頓挫あるいは出来ない場合に自らに代わって弁護士が間に入り話をまとめてくれるもの。こんな解釈であってますか?(;^_^A。今回も相手方(或いは相手加入保険会社)と私自身で示談交渉をすべきところ、相手が一方的に示談のテーブルにすら乗らないということでしたのでその先の損害請求一式を弁護士に委任しようとしたんです。ところが、弁護士の委任介入には立ち位置によっては大きなハードルが立ちはだかるものです、その代表例が

①弁護士を委任・選任するだけでも時間的制約を受ける

電話一本後宜しくね、といった具合ではなく、委任する弁護士に面談や説明等を自ら弁護士事務所等に足を運んで行う必要があります。これが現役をリタイヤした方であるとかそもそも定職に就いていないような方、お休みを柔軟に取得し易い職場環境の方ですとか或いは自営業者で時間的調整が容易に可能な方等であれば大した障壁にはなりませんが、拘束時間も決められ自由度も無いに等しく職務中に穴を開けられないといった多くの現役世代やサラリーマン等にしてみれば弁護士事務所が開いている時間帯に訪れることですら中々困難な場合もありましょう。これが物凄く損害を被り多くの人が見て同情を集めるような場合や、それこそ身体的被害を被ったであれば周囲も納得させ易い状況もあり得ますが、一見して何がどうとか分かりずらい(理解してもらい辛い)場合などでは中々周囲の理解を得辛いこともままありましょう。

②費用対効果で労力に対して対価が全くつり合いが取れない

弁護士の費用的な部分では任意保険からカバーできますから私の手出しといった部分では実害は「ゼロ」ですが、仮に委任するとなると着手金で数十万円、その後の成功報酬で更に数十万円(成功報酬については想像の範疇)が掛かります。弁護士費用負担は実質「ゼロ」と先程申しましたが、実際には弁護士の懐には仕事に対する対価として報酬が支払われます。私が損害を被ったのは金額にして10万円未満。それを身勝手な加害者だから取り立てるのに労力を使いその何倍もの費用を掛けて取り立てを行うのって正直馬鹿馬鹿しくも思います。勿論、厳罰意欲が強く被害主張をされるものまた相手によっては当然のこととも言えますが、では自分の事に対して誰が動くんだ?と言われれば自分でしかないんですね。そう考えると結局損をするのって自分自身といった考え方も成り立ってしまいます。

③相手が示談に応じずその先のステージへ移行すると更なる制約拘束が…

弁護士の介入で素直に示談に応じるのであればまだ救いですが、それでも対応を渋る或いは態度を硬化させるようであればそれこそ訴訟だとか云々といった話になるでしょう。そうすると、私自身も裁判に向けて打ち合わせをするですとか出廷する等、更なる時間的拘束を受ける事が予測されます。ただでさえ時間的余裕が無い人がそう言われた所で現実厳しいものがございますし、それこそたかだか数万円の為の労働量ではないような気も致します。弁護士からすれば、仕事に対する報酬を確実に回収できる故、職務として全うはしてもらえるでしょうが、それも報酬あってのもの。同じことの繰り返しになりますが、儲かるのは弁護士、ごねてあわよくば逃げ切れる未来も見える加害者であってやはりあらゆる面で損を被るのは被害者、つまりは自分自身なような気もします。。。

④相手が支払い能力が無かったら、或いは支払い命令を無視したら・・・

何処かのインフルエンサーが悪事を広めたように、あくまで民事。支払い命令は出てもそれに対して債権回収は弁護士の仕事でありますが支払わなかった事による加害者の罰則はありません。現実にはあるのでしょうが実際には無いに等しいものといった誤解が世間には蔓延しています。支払能力があればまだ結構ですが、最悪は加害者に支払い能力が無かった場合。無い袖は振れないといった言葉がありますが、隠し立てではなく本当に加害者側に賠償能力が無い場合は裁判で勝っても実際には負けると言った最悪なシナリオもあり得ます。最も、車を持っているような方が数万円程度の支払能力が無いことは先ずないでしょうが、場合によってはそのようなこともあり得るといったお話しです。


勿論、今回のような私側に全く非の無い被害事故を経験した方やこれを読まれる方の中には正義は我らだ!悪を駆逐せよ!!といった感情論を抱く方も居ます。勿論、私自身もそう思う部分はあるにせよ、今回のような実害が多額ではなく人的被害も無い場合ですと、中には事故さえなければ全く必要の無い労力を使い取り立てるよりもある種の泣き寝入りを選択して気持ちを切り替えるといった方法を取る場合も気持ちの部分で楽な場合があり得るという苦い経験をしたと思います。
これを読まれる犯罪者寄りの思考論者は、では少額損害そうであれば加害者になってもワンチャン相手が泣き寝入りしてくることもあるだろうから適当な事言って支払い拒否しよう!と画策するかも知れません。そう言った事をまかり通してしまえば正に正直者が馬鹿を見るの典型ですから色々なお考えお立場事情等々はありましょうが、本来筋の話でいくと悪は淘汰!これが原則です。

しかしながら、多くの方は事故を起こしたくて起こすものではございません。事故形態の中には未必の故意と疑われても仕様のない事案もあり勿論それらは論外ですが、そうでない多くの場合ハンドルを握る以上被害者にもなりますが加害者にもなり得ます。私もいつ何時加害者になる可能性は運転頻度が多ければ多い程確率論的な見方をすると高くなってしまうのも必然ですので、自分の不注意で事故が起こってしまったのであれば先ずは相手方に常識の範囲内で誠意をもって対応する、その後に保険等のツールを使い弁済義務等をしっかり履行できる準備は常に整えておく、そしてなにより常に事故を起こさない、巻き込まれないような運転を細心の注意を払いながら今後も続けていくという技術もそうですが先ずは心構えも大事なことだと私は思います。

最後にお断りをしておきますが、私自身は任意保険等に付帯する弁護士費用特約が無駄な商品であるとは思いません。しかしながらどんな些細な事故でも契約者側に有利に働くもの、つまり万能ではないという事を私は感じた故に今回の記事にしました。そもそも論から言うと、相手の問題で何故こちらがお金(保険料)を払わねばならないんだ!と思うこともあり得ますが、世の中の人が皆が皆まともな方ではないというのもまた現実的なお話し。自身を守る為に備えというのは一定必要な出費だとも思う次第です。
ブログ一覧 | クルマ
Posted at 2024/03/25 17:40:02

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