
新車価格の高騰が叫ばれる昨今、消費税率の上昇で更に印象的にも車両価格が高くなっているような(実際にも支払額は上昇していますが)感覚に陥ります。物価が、景気が、海外情勢が、半導体が…的な耳にタコが出来るような話は聞き飽きましたが、一時期程ではないにせよ、全体的に中古車市場の価格も釣られて引き上げられた印象です。それこそ2~3年前位が「中古車バブル」の特需期なんて言われていましたが、今でもみられる現行車でありながら販売価格が新車<中古車となる車種、限定商法の影響を受け定価の何割か増しにされた新車に近しき中古車はあるにせよ、それまでもあった旧年式のいわゆるクラシックカーレベルの希少車が驚くほどの価格が付けられること等はさておき、
何処にでもある特に特徴の無いフツーの中古車単価までもがひたすら上昇の一途を辿った
ここで恩恵を受けたのが、それらの時期に愛車を手放したユーザー。そう、中古車価格高騰で買取価格もそれまでより何割か増しになり同じものが時期を迎えただけでそれまでよりも高値に売れた!なんてウハウハだったそうですのである種何の苦労もなく美味しい思いが出来た層というのは一定数存在するでしょう。最も、それはタイミングの問題で投機商材なんかも同じことですから見方を変えれば庶民にもそれらを知るきっかけにもなったと言えるのかも知れません。しかし、ここで美味しい思いをする方も居れば当然に割を食う方も居る訳でその苦い思いをする方がそう!
価格上昇の後に中古車を買い求めるユーザー達。
それまでの市場高騰前価格より元値によってはプラス数十万円なんてのも当たり前。これで個体の品質が価格相応に良くなったのであればまだ妥協点を見いだせますが、昨今の中古車バブル期では、
それまでと同列の個体がただ市場相場という側面だけで大幅な値上げをした
ことが全くをもってお手にするエンドユーザーにとってみれば面白味のないお話しだということです。
私が10代目カローラ(アクシオ)号を手にしたのが大体1年半前でしたが、その頃は丁度中古車バブルが崩壊し全体的に相場が下がっていた頃でしたのでその価格から勢い余って決断?したのですが、その頃より1世代前のNCVと称されることもある9代目カローラ(アクシオと名がつく前の実質最後の実用主義的モデル)が圧倒的に中古市場から消えていたのです。その状況は今も変わらず、販売総数に対して特にセダンモデルの淘汰が著しく、派生モデルであった高性能エンジンを搭載したモデル等は今も僅かに国内市場で見られます。ではここで疑問?
何故9代目カローラ(特にセダンモデル)がこの時期でここまで市場淘汰されたのか???
8代目以前のカローラですと製造終了からの経過年数を鑑みて絶対数が無いのも「まだ」理解できますが、9代目カローラ自体は平成12年から平成18年までの期間販売されていたもの、他モデルで平成10年代中盤の個体はそれなりに見られますが、こと9代目カローラについては「ほぼ」国内市場では見かけません。それは個人売買などのサイトでは時折お見受けしますが、純粋に中古車市場となると今や壊滅的台数です。この記事を書く頃に9代目カローラのセダンモデルを中古台数を検索してみましたが、

少ないですね。
もう指折り数えられる程の少なさ。
兄弟扱いを含め、他のNCVシリーズ(カローラフィールダー・カローラスパシオ・カローラランクス・アレックス)も同時期に検索を掛けましたが、
とてもじゃありませんが多いとは言えない流通量です。にも拘わらず、
特定の個体は何故だか100万円を優に超えるプライスタグで販売されている
100万円の価値は人それぞれですし、自由市場の原理原則からすれば買い手が現れるかは兎も角、極論幾らの値を付けて売ろうがそれは売り手の自由です。何かの性能に特化した特にスポーツモデル等はまぁ分からなくもはないのですが、何の変哲もないことが個性!とも言わんばかりの素のモデルでさえ経過年数や車両状態を考えても私が勝手に思うに大幅に価格の釣り合わなさを感じてなりません。
(9代目カローラ)何故こんなにも価格高騰しているの?
或いは
(そんな中にも程度相応の額面で流通する個体に対し)お買い得じゃない??
と錯覚?させるものまでございます。
国内需要の高騰は何となく中古車サイトを見れば気づきますが確定情報ではございません。その気付きと言うのはそう!
おそらくは海外需要
取扱いディーラーの自社再販売向け商品はそれ程高騰している印象はありませんが(勿論中には高騰個体や取扱いの無い他社ディーラーなどでは高騰する個体も何度かお見受けした)、特にメーカー系ではない中販店等では高騰する個体が混じっているような印象です。あくまでも私の想像ですよ?事実と異なる場合はご存じの方是非ソースを付けて教えて下さい!?
自社下取り(買取)NCVカローラシリーズ入庫→程度問わず二束三文で買取
↓
程度が国内再販向けに良ければ→自社再販・・・しかし???
↓
業者オークションルートで販売する→輸出バイヤーが相応の価格で入札
↓
(経過年数などの観点から)中々国内需要は多くなくであれば業オクに流してしまえ!
↓
国内市場淘汰・・・
こんな感じでしょうか?
業者オークションに積極的でない中販店で買取された再販できそうな程度のいい個体であればそれなりの価格で国内再販ルートに流れる可能性は無きにしも非ずですし、販売店が扱うにしてもカローラとは言え年数が経てば故障リスクは上がりますし高額な価格を付けづらいと感じる(良心的な?)販社さんは中々利益貢献度は高くない個体ともいえるでしょう。ただ、型式問わずこれはカローラあるあるなのかも知れませんが!?
順調に使い倒される個体が相当数ある中に、それこそ10年・15年経過で実走行2万キロ台なんていう距離浅物件もちらほら出てくるもの特徴!?
あくまで見聞きするお話しですが、現行モデルを除いてカローラ(セダンモデル)という車種がいつの時代にも多くの万人に受け、その中でもセダンを指名買いする層は年々高齢化の一途を辿っていることがメーカーとしても危惧されている(よって現行モデルはかなりの若返りを図った)ようで、高齢層の方の中には車を絶えず使って出かけよう!なんて方ばかりでは無いでしょう。それこそ近所へお買い物、行きつけの病院へ通院、たまに景観を求め僅かに遠い隣町へ行かれる事はあっても、普段は車庫に大事に保管、或いは使っても1回の移動距離が数キロ(よって経年低走行個体が発生!?)なんて使われ方もありはします。その癖、車がないといけない世代間感覚の持ち主たちですから車への執着もあり余程のことが無い限りお手放しにはなりません。それでもいつかは手放さざるを得なくない結果極上中古車爆誕!?となる・・・のでしょうか???
ただ、これはことカローラに限ったお話しだけとも言えず、その時に最も多く売れた車種に焦点を当てていくと調べていないので分かりませんがひょっとすると某N箱も初期モデルはそれなりに年数が経過していますから、ド初期モデルで極低走行物件…なんていうのもあるのかも知れません。多く売れる=いろいろな層の方がお求めになるという構図は車種が変われど変化は無いでしょうから。
某国の25年ルールであったり、日本の軽トラが特定の地域で特需だったり、カローラより1クラス上のモデルがある国にとっては引っ張りだこであったり、盗難事件が多発するミニバンやSUVモデルであったりと、限られたモデルや車種が日本国外需要からも高い評価を受けているというのはご承知の通り。ひょっとすると9代目カローラもその中の1台?なのかは分かりませんがこれがあと5年も経てば10代目カローラアクシオも今の9代目モデルと同列に扱われるのかも?知りません。
あくまで個人的にですが・・・
新車でもない、特筆した尖った個性も無い、どこにでも居る(居たを含む)ただの経年車の金銭的価値が何らかに理由で年数程度相応以上に上がる事は余り嬉しく思いません。勿論、そういった金銭的価値に重き多く方を否定する気は毛頭ありませんが、ぞれこそ絶対数が減り続け絶滅寸前になって希少価値、的なことならまだしも、何処か欲の皮が突っ張った人の金儲けの道具と化してしまうよりは、新車価格から年を追うごとに価値が逓減していき経年車は安価な個体としてお好きな方がお手にされたりそれこそ庶民平民の移動手段として成り立つ方が私はいいと思うのですが皆様は如何お考えでしょうか?
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2024/10/04 18:00:13