
丁度1年前位の記事、#063 にもライドシェアの事についてはその方面で触れ、私なりに多くの懸念材料があるとの見方を示してきました。ただ、この国の舵切りや作戦参謀の多くはそのビジネスモデルに大きな懸念があったとしても何故だか分かりませんが!?
(懐具合のきな臭さがプンプンするとはとても大きな声では言いませんが)実施を強行、その結果多くの民間人の懸念の通りに問題が起こりその事実については黙認するといった問題意識の欠如や自分たちとその取り巻き(献金の額なのか??)が潤えばそれで問題ナシッ!なのかは分かりませんが、やるまでも無く無知識の人でさえ容易に想像できた「欠点」でさえフル無視しておそらくですよ?今後メディアの煽り次第で規制強化や見直しを訴え始める政治家が出てくるのではないのかな?といつものような展開を予測しています。
良くも悪くもメディアの情報操作というやり口は効果的で、情報収集源が新聞やテレビといった多くの方が触れやすい媒体であればある程世論誘導がし易いといった特徴を持っています。今でこそ、SNSがそういった役割を買っている感は勿論ありますが、私から言わせるとやはり限定的。SNS層は情報拡散能力がSNS利用者層に留まりそれ以上拡散し辛いことを鑑みると、少子高齢化社会の現着地点はまだまだメディア拡散能力が一番長けていると言わざるを得ないでしょう。これが20年後・30年後とかになると分かりませんが、私だってSNSはこれ位しか利用していませんから「誰それがやらかして炎上した」ですとか「問題を起こした人の個人情報の特定」なんて事は耳にも入りませんし寧ろ気にも致しませんしそこに興味関心もございません。
前回の記事でも文末に申し上げましたが、おそらくですよ?時期的な早い遅いはあるでしょうがそう遠くない将来には「日本版ライドシェア」が全国的に普及浸透していくでしょう。勿論、多くの懸念が燻り続けるままの状態で見切り発車がなされるのでしょうが、ここ数年で今まで日本では導入が無かった新規参入事業の代表格が「フードデリバリーサービス」と「電動キックボード」の解禁。この2事業について開始以降全く問題が起こっていないのか?と言われますともう言わずもがな、ですよね。これから運用が加速されるであろうライドシェア事業も私個人的にはこれらと同じ臭いしかしないと思っていますが、そうならない事を願うばかりです。
つい先日、大都市圏に訪れた際に気になったのが、
事業化された電動キックボードの普及とそれらの利用者が多く居ることに驚いた
と同時に
恐らく自前で用意したであろうナンバープレートを付けない違法電動キックボードや足漕ぎせず自力走行しているフル電動自転車が異様に目立ちカオス化した繁華街
に衝撃を受けました。正にメディアが報じる光景が自分の目の前に広がっているなと。
結局の所、とくに新規参入事業等については多くの方がその実態を知らず、運用・活用・利用する層についても全てのルールを把握している訳ではない、と言うのが現実でしょう。或いは、ルールが未完成な状態だからこそ、ルールに無い同義的に反する行為ですらうやむやに解釈されたりするケースや問題トラブルが生じても泣き寝入りするといったことも有り得ましょう。
新規参入のハードルバーが低ければ低い程それを使い事業に参画しようとする個人(だけとも限りませんが)の民度もばらつきが生じ、例えば人に対する参入条件が普通免許所持位の低すぎるものであるならば、参入者の意識レベルの問題で劣悪なサービスを提供されることもあるでしょうし、それこそ「ライドシェアガチャ」ではありませんが、結果として利用者側が民度の問題で大きな外れを引いてしまう懸念もあるでしょう。
正直な今の意見として、私個人としてはその安全性が確認浸透するまではライドシェアは利用する気になれませんしそれであれば今まで通りタクシーを利用することになるのでしょうが、利用ではなく「参入」には少し興味があるのもまた事実であります。こういったイロモノ(と言えば業界団体から反発が来てしまい兼ねませんが)は、
早期に始めれば始める程売上利益が最も多く享受出来る可能性が高い構造となっている
のもまた事実。
その後、時間が経過し参入者が増加すると田舎であればある程限られたバイの取り合いになり淘汰合戦が加速するのは誰が見ても明らかですから、未来像が今の所想像でしかない事業ですが、早い者勝ち感は否めないでしょう。
そこで気になるのが、この事業?
労働者がどれだけ儲かるのですか???
という素朴な疑問。しかし、これに回答出来る方が、
今時点で何方も居ないと言う恐怖、爆。
管理のみ行う管理者側や労働者を取り纏める役の取り分や中抜きなんてのは私からすればどうでもよくてつまるところ、片手間や隙間時間の微々たるお小遣い程度を得ようとするならまだしも、商いとして本腰を入れるのは相当リスクが高いと言わざるを得ません。雇われのタクシー運転手さん何人もにお伺いしたことがあるのですが、お給料ってお世辞にもいいとは言えない手取り額(業界全体の空気がそうらしい)だそうなんですね。だからお若い方がタクシードライバーになりたがらないのだとか云々。これが個タクであれば労働量と時間によっては同年齢台の平均レベルまで収入を持っていく事もやりようによっては可能(らしい)だそうですが、同じ給料を得るのであれば、元手要らずの週休2日完備の事務作業での雇われのほうが余程ローリスクでいいと思うのもまた自然な事かも知れません。
で、参入に関心があるという風な事も申しましたが私が聞き及んだ情報によりますと、運用車両は小型自動車以上でなければならないそうなんです。勿論、地域によって特例的な所がある可能性は否めませんが簡単に言うと、
軽自動車ではダメだよ
という話し。
となると車両に対して先ず第一に考えるのが
①車両コストがそれなりに掛かる事は避けられない(対軽自動車比)
という現実。これが現有する自家用車でしようとするのも結構ですが、大なり小なり商いとして行う以上不特定多数の他人が乗降する機会が増えるということ。瞬間的に乗ることに対し他人の車に気を遣える方が多いとは到底思えませんので使用に際しての汚れや細かな傷が付くことに対してはまず間違いなく回避不可能。つまり自車の資産価値は使えば使う程減少の一途となるでしょう。
まだまだ懸念材料は尽きません、
②HV車(HEV)でなければ実入りに対して出費増の可能性…
多くのタクシー会社がLPガス車であったりHV車を採用する事の多い理由が燃料費の圧縮。一般人がLPガス車を容易に手に出来るとは到底思えませんので現実的には燃費性能に特化したHEV車利用一択でしょう。車の運転が趣味だ!稼ぎなんてどうでもいい!?なんてお考えの方は極悪燃費のお車をお使いいただくのは自由ですが「労働とは?」を考えた場合、通常のガソリン車やディーゼル車であったとしても運用益<燃料費となり得る可能性が高いと言わざるを得ないでしょう。
③車が無ければ自前で用意しなければならない
当たり前ですが、こういった事の多くは個人事業主扱いとなるでしょうから仮に事業に参入したいけれど車が無い…といった場合、或いは自家用車は使いたくない等と言った理由を挙げる場合は車両の手配が必要。一般の雇われ会社員が先行投資無しで稼ぎ始められるのに対して、稼ぐ為に車を手にしなければならないといった収入を得る為にはまず出費を必要とします。フードデリバリー開業で原付1台手当するのとは訳が違いますので、車両費・車検点検整備を含めた維持管理費・燃料費・保険代等収入に対して支出が増える可能性も全くないとは言い切れません。そうなってしまえば何のために働いているのか?ということになり兼ねませんのでこれは相当リスクを抱えて事業を開始する必要に迫られるでしょう。
④事故・交通違反・顧客トラブル等全てドライバーが丸抱え
走れば走る程、事故遭遇リスクは高まり同じ考え方で交通違反リスクも高まります。言うて運転免許証は個人特有の資格ですから万が一停止処分や取消処分等が下されば、反則金や罰金も当然に自己負担、状況や内容によっては前科がついたり交通刑務所収監なんてことも有り得ます。こういった考えは飛躍し過ぎでな感は勿論否定しませんが、それらのリスクを抱えても得られる実入りがあればいいのですが…というお話し。タクシーでもあるあるですが全てが全て紳士淑女なお客様とは限りません。発着時間や走行ルートに因縁を付けたり、泥酔客がリバースした挙句クリーニング代を弁償すると言ういつつばっくれる可能性もある(可能性というよりまず間違いなく逃げる)でしょうし、酷い場合は強盗・暴漢・強姦被害なんてことも有り得ます。言うて車の中は密室ですからそれら事案について全てが公になることも無いでしょうし、では防犯柵や室内ソレ用監視カメラなんて投入すれば費用が嵩みます。何事にも対策は大事ですが、費用対効果を考えなければ元本回収がいつまで経っても終わりが見えなくなってしまいます。
素人が少し考えただけでも簡単に思いつくリスクがいくつもありますが・・・
それでもライドシェアに参入する???
私はご自身が興味を持ちやる気に満ち溢れ継続できる意思を持ち合わせるのであれば無論止めはしません、ちょっと数回やってみよ程度にかじりでされるのであれば経験値を積むということでは否定しませんが、
参入は全くお勧め致しません。
参入・不参入なんて自己判断ですからご自身の気持ち次第ですが、始めたいけど運転免許証以外何も持っていない、元手は極力抑えたい、というように新規で参入される方の為にこんなお車は如何ですか?という記事を実は残したかっただけ、爆。
此れだけ前触れしておきながら結局は私のお薦めライドシェア向きの車を書き留める記事ですと、爆。
面倒臭いんで結論からいきます!?
先代モデルフリードハイブリットの初期モデル

又は
先代モデルシエンタハイブリットの初期モデル
これらが今から中古で押さえるのであれば室内空間も加味して最適解なような気がします。
その中でも、
・走行距離は10万キロ前後の低走行でもなければ極端な過走行でもない個体
・走行に問題がなければ修復履歴は気にしない(無いに越したことはない)
・ボディーカラーで価格が下がるのであれば高価格帯は避ける
・両側電動スライドドアが付いていれば尚良しポイント!
これら間口を広げれば、フリードハイブリッドは乗り出し50万円程度辺りから、シエンタハイブリッドでも100万円以内に抑えることは現時点でも十分可能。
一例

信頼性やメーカーの好み、好き好きはあるでしょうが最もそれっぽく安価に乗り出し価格を抑えるのであれば先代フリードハイブリッドの初期モデルは相当お勧めできるポイントが高いと私は見ています。
どちらの車種についても、車室内を汚される事前対策と被害軽減を目的に床マット(ゴム若しくはビニール製)と一番安価な合皮又はビニール製のフルシートカバー、何事かがあった時の記録用の車内録画可能なドラレコ(中古個体で元から付いていればラッキー)を備えつければまるでタクシーのような出で立ちになりませんか???
考え方捉え方の問題ではございますが、恐らくですよ?車種により実入り額に差が出るような事は無いと思うんですね。民度の高い、品格のある方ばかりを乗せる(つまり得られる手数料が高い)ライドシェアであればそれなりの車格を兼ね備える車両をお手当てするのもアリだとは思いますが、早々に儲けを出すために経費をいかに圧縮するのは起業の一丁目一番地ですからそういったモノも見方をするのであれば、安価でそれなりなサイズ感を有する低年式ハイブリット車っておそらく多くの民間人が容易に入手可能でかつ一番業務向きではないのかな?と思いますが他にこんな車がコスパ良いよ!という小型車以上のクラスの情報があれば是非ともコメント欄で教えてください(;^_^A
※この記事を認めていたのが新総理誕生前の9月中旬、第102第内閣総理大臣が間もなく誕生するでしょうが、この御方がライドシェアに対する見解を発したことが少なくとも私は今時点で聞いたことがございません。そもそも、積極派の代表格が「何とかメガネ氏」と「ガ〇ス〇氏」と「セクシー氏」(お察しください、爆)位だと思ってはいるのですが、果たして未来の行く末は何処に向かっていくのでしょうか???
又、心配を懸念して何もしない・出来ない事は宜しくないといったご意見も一定は理解できますが、それは結局多くの方が考える懸念材料が払拭あるいはそれに近しき状態にまで持っていければという大前提が達成されてからのお話し。失敗(問題や労働者が得られる収入の面)する可能性が高い状態にも関わらずそれらに目を瞑り見切り発車した後に「やっぱり」駄目でした…では言い方はきついですがもうアホなのかと。
勿論場所にも寄るのでしょうが、私の周囲に限ったお話しですと、タクシー会社の雇われドライバーか口を揃えて言われる台詞、
車(タクシー)はあるんです、ドライバーが居ないんです。
と。
それならドライバーの成り手が増える様な政策支援や給与面での待遇改善、高齢者が大数のタクシードライバー業界に若年層が飛び込んできそうな魅力発信を先にするほうが根本的問題である「タクシー不足」を解消するのが"代替要員"を手っ取り早くあてがうよりも近い将来を見ても多方面で有益な気がしないでもないと考える私は強行開始に躍起になる支持者層から見れば古参な思考論者なのでしょうか?