
今から5年前位でしょうかね、今にして思えば一過性にすぎなかったと言わざるを得ないぽっと出の施策?政策??そう、
超小型モビリティの普及計画
今年に入りTヨタさんの超小型モビリティモデルがいよいよ販売終了のアナウンスが流れ、おそらくこの施策を今後活性化させていこうと思う機関、企業、行政はほぼなくなったのではないかと思う程。どちらかと言えば今後は巷に放たれた個体の保全業務に移行し年数を重ねる度に尻すぼみに、そしてゆくゆくは淘汰の道を歩むのではないのかなと私は勝手に予測してしまいますが果たしてどうなのでしょうか。
最も、素人目線でもこの計画には無理があったと言わざるを得ませんが軽自動車が現行モデルの価格帯で普及する日本、中古モデルに至ってはそれこそ二束三文の価格帯で売られている個体があるのもまた事実。そんな中、
・軽自動車以上に色々な制約があり
・新車価格は普及する軽自動車と同列
・税制面や保険面でも一般的な軽自動車と同じ維持費
・中古もまだまだ出回らず安価に乗り出すことは困難
・軽自動車以上に安全性能がその寸法から劣勢であること
等を加味すると、多くの方が超小型モビリティを「敢えて」選択する方は少数であったといった結果でしょう。
Tヨタ製のモデルアウトする車種でさえ、新車でお求めしようとすれば補助金の恩恵を受けたところでいいところグレードにも寄りますが乗り出し150万円から200万円の間と言う所でしょう。では、乗り出し150万円から200万円で今新車の軽自動車が買えますか?と言えば、
多くの車種がお手に出来るターゲットに位置する圏内にある
訳ですよ。
・良し悪しは兎も角フル電動モデルです
・定員は2名乗車です
・最高速度は60km/hしか出ません
・よって高速道路や自動車専用道路には乗れません
・室内は最低限のスペースしかなく荷室も軽自動車の比になりません
・車体価格は一般的な軽自動車と遜色ありません・・・
この条件で何方様がお選びになりますか?というお話し。
それは新しいモノ好きな方、狭い空間が好きな方、この内容でこのカテゴリーに大枚をはたける方、以外には敢えてこれをお選びになる理由が無いような気がしないでもありません。
そして極めつけが、
・リース契約の場合期間満了後は何も残らない
・購入の場合市場人気の無さから圧倒的に期待できないリセールバリュー
これらを鑑みると
多くの方は敢えて選択しませんよね、(;^_^A
そう、実用的な部分で、金銭的な部分で、お手にすることに対するユーザーメリットよりデメリットの方が際立つ個体に態々自分からお手を伸ばそう等と言う変わり者はそうそう居ませんでしょう、爆。
今個人で超小型モビリティを自家用車にされている方がどの程度いらっしゃるかは存じ上げませんが、行政や一般企業でお使いになられるケースやそれこそ観光産業のトピックスの一つとして採用される個体が殆どではないでしょうか?そんな多くの方から見放されつつある超小型モビリティですが、最近になり
私の使用用途に適しているのでは?なんて思えてきまして、爆。
散々いっておきながら此れですよ、まぁ、
変わり者であることは自負していますので、笑。
超小型モビリティとは異なり、かつてから今でもモデルとしては存在していますが、乗り物のカテゴリーの中に「ミニカー」という物が存在します。分かりやすく例えると、
市区町村で発行される青ナンバーを付けた乗り物
が正にソレに当たります。
都会の方では観光用にレーシングカーを模した乗り物や、三輪モデルの原付を改造して青ナンバー化したもの等が比較的イメージしやすいのではないでしょうか?そんなカテゴリーの中にも、
きちんと箱型した四輪車が存在する
のです。
こんなのとか、

あんなのとか。

ドアの有無はありますでしょうが、こういったモデルも存在します。それこそ巷では乳酸菌飲料のあの会社ですとか民営化したあの会社等が採用しているようです。私もかれこれ四半世紀ほど前でしょうか、このカテゴリーの新車を導入しようか真剣に悩んだことがありまして、結果として入手は断念したのですが今でもお手にした1台ではあるんですね。実用用途というよりは、趣味道楽の観点から、(;^_^A。
青ナンバーを付けたミニカーモデルの最大のメリットはやはり維持管理費の安さに尽きる、これなんですよ。
車検もありません、任意保険も原付扱いです、年税も軽自動車より遥かに安価です、何なら駐車場もいりません(駐輪場に停めることが可能であれば)。
軽自動車と比べ、圧倒的コストパフォーマンスに優れる
のです。とは言うものの、勿論無敵の存在ではございません。
・定員は1名です
・荷室はほぼありません
・多くは原付バイクを改造したもの、或いはフル電動モデルであること
・勿論高速道路や自動車専用道路には乗れません
等々、多数の制約がございます。メリットがあってもデメリットもあり、とても市民権を得たとは言い難い普及具合ですので、これでも認知が進まないという事は、
殆どの方は普通のお車を求める
という現れではないでしょうか。
私がミニカーモデルに共感するもお手にすることに二の足を踏んでいるのかと言えばコスト的な部分を除いて懸念点の一つである、それが
多くのモデルに空調設備が無い
こと、この点に尽きます。
言いようではございますが、所詮は50㏄の原付バイクにタイヤ2つ増やして被せ物を施したに過ぎず、自動車と言うより原付バイクといった色味が濃いモノですから自動車並みの快適性を求めてはそもそもいけないもの。バイクに比べて凡その風雨は凌げるのかな、位のお考えでなければ自動車を期待すると大きく肩透かしを食らい兼ねません。
最も、私の普段足は激安価格で入手してボロボロの原付達ですからそれらと比較すると風雨を凌げること自体圧倒的なアドバンテージになります。ではあるものの、特にドアの付いた完全個室になるミニカーであれば夏場は灼熱地獄になることは想像に難くなく梅雨時期は湿気はこもり不快感MAX、実用用途ではまだ風を感じるバイクの方がいいんじゃない?と思う程。ただですよ、今回話題にするもうじき廃盤になる超小型モビリティ車両には
クーラーが装備されている(上位グレードのみ)
ではございませんか!!
となると一気に原付バイクの毛色から車に近づくような感覚になれませんでしょうか?
ただ、とは言うものの普通の車のように万能ではございませんので先述したような制約が多々ございます。しかしながら、使途を限定する或いは限定する使途に使用環境がマッチするのであれば面白味という部分に置いて乗ってみる価値はあるのではないかな?と思う訳です。私が想像する使途というのは、
・基本一人で行動する方(一人しか乗らないよというニーズ)
・遠方へはお出かけなされない方(近所のお出かけレベルの使い方)
・兎に角小さな寸法の車をお求めの方(運転のしやすさや駐車環境など)
これらを求め、数ある制約をクリアする方々(或いは割り切って使う)にとっては刺さらなくもないのではと思います。
実際蓋を開けると、全く普及浸透には至らずで今に至りますのでやはり多くの層には受け入れられなかった結果なのでしょうが、これがそれこそ物凄く魅力的な優遇税制が設定されたり、それこそ車検制度での優遇(要はお金の問題)であったり、専用の安価な保険等、つまりは維持管理に関わる費用が既存の軽自動車と比べ半分以下になる位のレベルでかつ車体価格が安価であれば市民権を得ることも出来たかも知れません。最も、一度快適なモノを知ってしまった人が態々快適性を損ねる方へ足を踏み入れることは殆どの方が拒否反応を示されるでしょうからある意味贅沢な事なのかも知れませんが、やりようによってはもっと群衆に受け入れられる可能性もあったのでは?と思えてなりません。
Tヨタさんの超小型モビリティモデルは既に販売(リース)が終了しているようですが、一般向けの軽自動車の他に法人リース専用モデルとして
ミニカーモデルも存在した
ようなんですね。
勿論、ミニカーモデルですから定員1名仕様にされているようですし他にも何かしら仕様変更されているのかも知れませんが、
一般販売向けモデルでもこの仕様があれば少しは選ばれたのではないか???
とも思えてなりません。
維持管理の観点から言えば、将来的に不良個体しか市場に残らない等と言った懸念点はあるでしょうが、法律的な問題も勿論絡みますから現実的とは言えませんが、
ミニカー仕様の維持管理費程度で2名乗車仕様が存在すればいいのに・・・
なんて想像してしまいます。
とは言いましても、入手から維持管理費を総合的に判断すると"今"直ぐに超小型モビリティを愛車に加えますか?と言われれば興味はあるもののそれなら数十万円の中古軽自動車を私もお手にしそうです。ですが、面白味という観点から見ると数ある制約も「縛りプレイ」だと思えば楽しく扱えるのかも!?知れません(;^_^A
※「超小型モビリティ」政策につきまして、現状の進捗や進展等ございましたらコメント欄でお知らせください。
Posted at 2024/06/19 17:20:22 | |
トラックバック(0) | ニュース