正規ディーラーでも人による

今回のお話の顛末は、車購入によくある「あるある話」とも言える。

ただこのディーラー担当者、いままで車を購入した営業の中でも抜群にトラブルが多かった。
車検証の受け渡しを頼んだ日が定休日でそれを事後報告するし、リコールの事前対応を頼んだらスルーしていた等など・・・枚挙にいとまがない。


さて・・・BMW MINIには「TLC」というメンテナンスパッケージがある。

エンジンオイルやフィルター、プラグなどの消耗品の交換や12ヶ月法定点検などが含まれていて、けっこうコストパフォーマンスが良い。
MINIはこのパッケージがあるので「外車にしては維持費が安い」というイメージがあるほどだ。

初年度から5年契約する事ができて（約7万円弱）追加で2年延長（約5万円強）をつけることができる。
（有償の場合、1回のオイル交換はディーラーで2.5万円程度）

先日、地元のディーラーでこの「TLC」が「登録月」を基準にしている、と言われた。
話の発端は「もうすぐ12ヶ月点検だが頼めるか？」と話すと「え？3月では？」と言うではないか。

わたしが購入したMINIは中古車なのだが、一度車検が切れ、再度登録したのは「10月」だった。
「登録月」は3月なのでおおよそ「7ヶ月間」ディーラーに置かれていた、ということになる。

「TLC」が切れていない場合（5年以内の車体の場合）次のオーナーに権利が受け継がれるのだが、購入した車体はすでにこれが切れていた。

通常この場合「TLC」は延長しない（し、そもそも薦めない）
なぜなら「TLC」を延長すると7ヶ月ディーラーに置かれていた期間も含めての2年延長となるので、実質1.3年しかメンテナンスが受けられないことになるのだ。

もちろんその期間「法定点検」は受けられる。これは「1回」受けられることになっているからだ。
ただし消耗品の交換は「CBS」という自動の点検チェックの結果によるので、3月以降に交換状態になっても対応してもらえない、ということになる。

購入時、わたしは上記の事を知らずに「購入月」から2年延長となると考えていた。

しかし今回「登録月」を基準をすることが発覚し、これについて購入した神奈川の正規ディーラー担当者に連絡を行ったところ・・・対応が恐ろしくひどかった。

箇条書きにすると以下の通り。

・1年近く前の事だから覚えていない
・「TLC」が登録月を基準にするのは確かだ（当たり前だよ的なニュアンス）
・よく「車両保証」と勘違いされる事がある。これはあくまでメンテナンスパックだ
・「TLC」を薦めたのはこちらだが、最終的には任意。買ったのはそちらだ


せめてそうだったとしたなら、「TLC」を薦める時に「すでに7ヶ月経過している」ということは伝える必要があると思う。
またそんなパッケージを定価と同じ価格で販売するのもいかがなものかと思われる。

まあそれ以前に営業という職を生業にする人が「1年近く前の事だから覚えていない」というのは言って良い事ではない（はず）
プログラマーが「まあまあ、それくらいまちがってもいいじゃん。気にしないで使って」と言ってはだめなのと同じくらいだ。
ドラクエで主人公が壁にめり込むと、お姫様は永久に救われないのである。

おそらく相手は確信犯であり、やり取りをしていても恐ろしく不毛な時間だと感じたので「もういいです」と話を打ち切った。

会社の社風もあるにはあると思うが、営業ほど個人の資質が問われる職もないと思う。

おかしな営業マンは話している際に「ん！？」と感じることが何回かあるはずだ。
それは後々大きな出来事になって襲いかかってくる場合がある。
違和感を感じる場合、それが契約直前だろうと掘り出し物だろうと迷わずキャンセルするべきだ。

この誓いを胸に今後は生きていこうと思う。