屋久島トレッキングツアーの1日目(10/27)。
往路の飛行機はJL641便。06:25発。機体はボーイング737-800。
夜明けの羽田を出発。

気流は少し乱れる場所もありましたが,富士山もよく見える好天気。屋久島でのトレッキングで雨は覚悟の上ですが…これは期待も膨らみます。
鹿児島空港での乗り継ぎで屋久島へ。屋久島行はJL3741便。機体はAR72-600。8:50発の予定が羽田からの便が遅れたため15分ほど遅れて出発。

池田湖の向こうに開聞岳(さつま富士)を見て,東シナ海に出るとすぐに降下を始めて屋久島空港へ。

25年前に屋久島に来た時には,YS11の最後の頃で乗機できたのを喜んだものですが…大変うるさくて揺れもひどく,気分が悪くなったのを覚えています。それに比べればずいぶん乗り心地も良くなったような・・・。

屋久島空港は,とても小さな空港ですが,ジェット化の運動を長らく続けているそうです。
「たびらいレンタカー予約」で3日間のコンパクトクラスレンタル。これで17,000円台なら十分リーズナブル。2日目は丸1日トレッキングなので1日ずつ2日に分けることも考えられたのですが…この値段なら納得の選択。2泊目は1泊目のホテルとは島の反対側なので移動距離は大きいのですが,自分で移動した方が何かと融通が利くという判断です。
さて1日目の観光ですが…①空港近くでアクアをレンタルし,②「ヤクスギランド」へ。途中からの山道(淀川林道)は,崖を改修して6m道路に広げている部分もあるのですが…昔の林道を舗装しただけの部分が長く,普通車でもすれ違うのに苦労しそうなカーブの道路が続きます。そんな中,前走するのは自信なさげにカーブになると20km/hくらいまでスピードを落とす「わ」ナンバー。もちろんこちらもレンタカー組ですが,山岳地域の山梨で50年近くを運転してきた身としては危なっかしくてしようがない。おまけに慣れない山道の運転にいっぱいいっぱいなのか,すれ違い用の道幅の広がっている場所では追い抜かせてくれればいいのにそれすらできない余裕の無さ。予定では車で行ける唯一の屋久杉の「紀元杉」まで行こうと思っていたのですが…この車がヤクスギランドを通り過ぎたのを見て,ヤクスギランドで留まり,これ以上追従するのをあきらめました。

ヤクスギランドでは,登山道前のトレイル整備済みの50分コースを選び,一番奥の「仏陀杉」を拝んで戻りました。

年間雨量がとてつもなく多く,油分の多い屋久杉の切り株が腐らないで苔むし,次世代3世代と切り株更新する様や,土が極端に少なく,樹木の芽生えは地面ではなく切り株や倒木からになるという屋久島特有の森の世代交代の仕組みに目を奪われ,どこもかしこも見どころとカメラスポットだらけの森でしたが,お昼近くになっていたのと,森にもトレッキングにもそれ程興味の高くない連れ合いにも合わせて,時々休憩を入れては速めに周るように心がけ,次の目的地の③「屋久杉自然館」へと山を下ります。
「屋久杉自然館」は,屋久杉や屋久島の林業の歴史などの解説を目的にした施設です。雨の日には貴重な観光ポイントとなりますが,今回は道順と時刻のタイミングで適当なので寄ることにしました。

屋久杉は,土壌が少なく栄養分が摂れないために成長が遅く,年輪の間隔がとても詰まっているのが特徴です。木材としては軽く,油分が多いために江戸時代には高級屋根材として珍重され,昭和30年代をピークに伐採が進んだようです。
米の獲れない屋久島では,江戸時代,屋久杉の板材2,310枚で1表の米として換算し,薩摩藩に年貢として納めていたそうです。
今回諦めた(年齢からみて最初で最後のチャンスだった)縄文杉の解説ももちろんあります。

建物の外観もユニークで凝った物でした。おなかが空いたので別館はあきらめて昼食にします。

安房港近くの「屋久どん」で,うどんとトビウオの姿揚げを食べました。
次は④「千尋の滝」(せんぴろと読むそうで…カーナビで検索できませんでした)。 名前の由来は,滝を挟む岩と岩の間が広いというところからだそうですが,とてつもなく大きなこの一枚岩は,屋久島を形作っている花崗岩です。島全体に及ぶマグマが地下深くで固まった花崗岩の塊として隆起し,2,000m以上の山となって海から飛び出しているのが屋久島というわけです。同じように盛り上がってできたのに,すぐ隣の種子島は地層の島だったので山にならずにまっ平らな島になったようです。
最後に向かったのは,1泊目の宿泊先⑤「samana hotel yakushima」。
ユニークな丸いドーナツ型をしたホテルなので,海側にも山側にも客室があるのですが,私たちの部屋は山側で,客室の窓の目の前には,モッチョム岳(940m)やその奥の耳岳(1202m)が迫っていました。
夜は,翌日の終日トレッキング(7:30集合)に備え,17:30すぎから早めの夕食でバイキングのおいしい料理を楽しみました。その後装備などの準備を整えて,早めに眠りにつきました。
翌朝レストランに行くと,昨夜は真っ暗で見えなかった海が広がっていて,ちょうど朝日が昇った直後だったので,サンライズモーニングを楽しむことができました。
次回は,屋久島2日目「白谷雲水峡-太鼓岩」トレッキング編です( ^^) _U~~。
Posted at 2025/11/01 20:37:05 | |
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