
超マニアックなお話しです。ヒマな方、ウンチク好きな方だけ推奨のシリーズです。
<マニアックトリビアシリーズ>
今回はブレーキペダル編です。
ペダルタッチ改善のために、先日レイルのマスターシリンダーストッパーを着けました。
実態を正確に表すなら、マスターシリンダーが着いている「ダッシュパネルサポーター」の方が正しいですね。
一度誰かにペダルを強めにグイッグイッと踏んでもらいながら、エンジンルーム側から見てもらえば
ダッシュパネルごとたわんでいるのが分かると思います(笑)
このストッパーに似た狙いのもので、VABだとクスコから出ているブレーキペダル補強プレートがありますが、共通して注意点というか覚悟する必要があるのが、大きい事故をしたときのケガのリスクです。
ブレーキペダルは通常時は効きが悪い車種でもせいぜい200N(≒20kg)の荷重で踏めばタイヤロックしますが、ブースタが壊れたりフェードした時に1000N(≒100kg)以上で踏みたくっても余裕な強度を持っています。
この頑丈な強度が事故の時にアダとなるケースがあります。
①フロントが大きく変形するような事故の時に、エンジンやサスタワーは車室側に向かって押し込まれる
②どちらも強度があるためバラバラに砕けたりすることはなく、マスターシリンダーを車室側に押し込む
③マスターシリンダーとつながっているペダルも後ろに押し込まれる
④ペダルは頑丈な強度があるので、変形することなくドライバーに危害を与える
事故の直前は反射的にブレーキペダルを力の限り踏みたくっていることが大半だと思います。
その踏みたくっているペダルごと後ろに下がってくると、足首やスネ、さらに膝や腰がどうなるか…想像するとゾッとしますね。
衝突安全性能の項目には「乗員の下肢危害性」もあるので、衝突時の変形量が大きい場合やフロントノーズが短い車両は上記のリスク改善としてペダル後退抑制機構を有しているものが多いです。
端的に言えばヒューズのようなものをペダル機構に織り込んで、強い衝突があったときにはヒューズとなるところが壊れることで、頑丈なペダルがそのまま車両後方に押し込まれないようにするものです。
各社いろいろ知恵を絞っていますが、リンク部が壊れることで回転するもの、締結部が変形して外れることで脱落するものなど、ピタゴラスイッチみたいに単純なようで意外と複雑な造りになっていたりします。
複雑な例
単純な例
そんなペダル周りをアフターパーツで補強したら、当然のことながらカーメーカーの狙い通りの変形モードになるわけがなく、衝突時にどういう形でペダルが押し込まれてくるかは神のみぞ知る世界になります。
GRヤリスなどもアフターで補強ブラケットが出ているみたいですが、この類のアフター部品を着ける際には上記のリスクを踏まえて着ける価値があるかを考えることをオススメします。
着けてみて「やはりぜんぜん違う!」と感じられるのであれば、覚悟を天秤に載せてつかうことはアリだと思いますが、「着けても正直分からないけど、買っちゃったし折角だから着けておこう・・・」ならファッションパーツにもならないので潔く捨ててしまうのが良いかと思います・・・
レイルのマスターシリンダーストッパーはボルトで支持する形なので、その程度であれば大事故のときはポキっと折れて特段悪さはしない「だろう」と思ってはいます(笑)
以上、今回は少しだけ役に立つ?トリビアでした。
Posted at 2026/05/04 23:20:34 | |
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