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徒花VABのブログ一覧

2026年05月04日 イイね!

ブレーキペダルのマニアックトリビア

ブレーキペダルのマニアックトリビア
超マニアックなお話しです。ヒマな方、ウンチク好きな方だけ推奨のシリーズです。

<マニアックトリビアシリーズ>

今回はブレーキペダル編です。

ペダルタッチ改善のために、先日レイルのマスターシリンダーストッパーを着けました。
実態を正確に表すなら、マスターシリンダーが着いている「ダッシュパネルサポーター」の方が正しいですね。
一度誰かにペダルを強めにグイッグイッと踏んでもらいながら、エンジンルーム側から見てもらえば
ダッシュパネルごとたわんでいるのが分かると思います(笑)

このストッパーに似た狙いのもので、VABだとクスコから出ているブレーキペダル補強プレートがありますが、共通して注意点というか覚悟する必要があるのが、大きい事故をしたときのケガのリスクです。

ブレーキペダルは通常時は効きが悪い車種でもせいぜい200N(≒20kg)の荷重で踏めばタイヤロックしますが、ブースタが壊れたりフェードした時に1000N(≒100kg)以上で踏みたくっても余裕な強度を持っています。

この頑丈な強度が事故の時にアダとなるケースがあります。
①フロントが大きく変形するような事故の時に、エンジンやサスタワーは車室側に向かって押し込まれる
②どちらも強度があるためバラバラに砕けたりすることはなく、マスターシリンダーを車室側に押し込む
③マスターシリンダーとつながっているペダルも後ろに押し込まれる
④ペダルは頑丈な強度があるので、変形することなくドライバーに危害を与える

事故の直前は反射的にブレーキペダルを力の限り踏みたくっていることが大半だと思います。
その踏みたくっているペダルごと後ろに下がってくると、足首やスネ、さらに膝や腰がどうなるか…想像するとゾッとしますね。

衝突安全性能の項目には「乗員の下肢危害性」もあるので、衝突時の変形量が大きい場合やフロントノーズが短い車両は上記のリスク改善としてペダル後退抑制機構を有しているものが多いです。

端的に言えばヒューズのようなものをペダル機構に織り込んで、強い衝突があったときにはヒューズとなるところが壊れることで、頑丈なペダルがそのまま車両後方に押し込まれないようにするものです。

各社いろいろ知恵を絞っていますが、リンク部が壊れることで回転するもの、締結部が変形して外れることで脱落するものなど、ピタゴラスイッチみたいに単純なようで意外と複雑な造りになっていたりします。

複雑な例
単純な例

そんなペダル周りをアフターパーツで補強したら、当然のことながらカーメーカーの狙い通りの変形モードになるわけがなく、衝突時にどういう形でペダルが押し込まれてくるかは神のみぞ知る世界になります。

GRヤリスなどもアフターで補強ブラケットが出ているみたいですが、この類のアフター部品を着ける際には上記のリスクを踏まえて着ける価値があるかを考えることをオススメします。
着けてみて「やはりぜんぜん違う!」と感じられるのであれば、覚悟を天秤に載せてつかうことはアリだと思いますが、「着けても正直分からないけど、買っちゃったし折角だから着けておこう・・・」ならファッションパーツにもならないので潔く捨ててしまうのが良いかと思います・・・


レイルのマスターシリンダーストッパーはボルトで支持する形なので、その程度であれば大事故のときはポキっと折れて特段悪さはしない「だろう」と思ってはいます(笑)

以上、今回は少しだけ役に立つ?トリビアでした。


Posted at 2026/05/04 23:20:34 | コメント(4) | トラックバック(0) | 日記
2026年04月18日 イイね!

純正パワステクーラー効果検証

純正パワステクーラー効果検証自分のVABは最終ロット製造だったので令和製造ですが、昨今ではもはやレガシーデバイスと言っても過言ではない油圧式パワステ採用車。

しかも歴代で漏れやすいことでも有名。EJ20を使い倒すにしても、VABが出るタイミングで電気式パワステにくらいして欲しかったです。

そんなスネ傷な油圧パワステですが、熱によってホースやOリングが硬化してエア吸ったりフルードが漏れてダメージ⇒要ASSY交換となる例が多いようです。

以前にも書きましたが、ゴムや樹脂系素材は概ね「10℃の差で2倍早く劣化する」アレニウスの法則に当てはまることが多いので、10℃でも温度下げることは有意差ありの効果が期待できます。

ということで、VABにはついていない定番のスバル純正パワステクーラーを流用して、どの程度温度が下がるのか検証してみました。
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放熱器は風が当たってこそ効果が出るものですが、インタークーラーの導風口から横向きにも風が流れる経路があるので、上図のようにクーラーからの熱をフェンダーを介して排出できたりとか、エアロボンネットを着けているので、そこからの排出が期待できないかなと妄想。


まずは、装着前の温度データ取りからスタート。
通勤で決まったルート&十分に暖機が終わる走り方をするので、到着したらすぐに測温して外気温違いで比較してみました。
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外気温15.4℃のときに、
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油温85.3℃、⊿≒70℃

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外気温31℃のときに、
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油温は98℃、⊿=67℃


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外気温23.4℃のときに、
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油温は88.5℃、⊿≒65℃

ということで、パワステクーラー無しだと外気温に対して65℃~70℃程度油温が高いところでサチュレートするようです。思っていた以上にバラつきは少ない模様です。


では、お待ちかねのクーラー装着後は…
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外気温27.6℃に対して、
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油温92.2℃、⊿≒65℃ orz

少なくとも、街乗りの使い方では意味がないことが判明しました😭
むしろ、ホース接続部が増える分だけ漏れリスク増加です…

サーキット走行みたいに車速が高いと風が強く吹き込んで、もしかしたら有意差のある温度になるかもしれませんが、劣化は温度×時間で進むので効果は限定的かと。

メーカーが廃止するには理由があるということですね

Posted at 2026/04/18 23:50:28 | コメント(2) | トラックバック(0) | 日記
2026年04月18日 イイね!

オイルショック?

オイルショック?ホルムズ海峡が解放されるとかされないとか、報道が出てましたね。

一時ナフサが騒ぎになってましたが、真空ポンプや工作機に必要な作動油なんかも受注停止・次回納期未定とか出てきて、いよいよ実害が出てきそうなので早いところ解消して欲しいです。

LOVCAオイルの人もXで訴えてましたが、コロナ禍のマスク・アルコール同様、いずれ使えるものだとしても年単位で賄える量の買いだめをするから欠品が助長されて、さらに便乗値上げも発生して今のうちに買わねば!と悪循環になります。

ドタバタは当然オイル製造元にも及んでいるようで、LOVCAもXで対応の惨状を訴えてます。
自分も先日付き合いのあるショップでとあるエンジンオイルを交換しましたが、翌日ショップから電話がきて「製造元がミスしてペール缶の中身が入れ違いになっていた」と謝罪と次回無料交換の連絡がありました。
入れ違いといっても、某111が某110になっていただけなので大した問題ではないですし、ぶっちゃけ自分程度にはその差は分かりはしないので、正直に告知してくれて某110を1回分得したような感じではあります(笑)


いつ通常に戻るかは分かりませんが、「ガソリンだけ供給が続いて、オイルは製造できない」ということにはならないので、落ち着いて必要量を見極めて欲しいところです。

ホントにダメなときはガソリンも枯渇するので、そもそも走れません(笑)



Posted at 2026/04/18 11:20:12 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2026年04月15日 イイね!

ブレーキキャリパーのマニアックトリビア_2

ブレーキキャリパーのマニアックトリビア_2
超マニアックなお話しです。ヒマな方、ウンチク好きな方だけ推奨のシリーズです。

<ブレーキパッド編>
<ブレーキロータ編>
<ブレーキフルード編>
<ブレーキホース編>
<ブレーキキャリパー編>

今回はキャリパー編その2です。知っても実益が少ない点は過去最高のトリビアです。

前回マルチピストンとヒートクラックに関係があると結びましたが、
まずはヒートクラックのできるメカニズムから。

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円形のローターは熱が加わると径が大きくなる方向に熱膨張します。その際に発生する引っ張り応力はドーナツを引き裂くようなイメージになるので、必ず半径方向にクラックが入ります。
クラックの発生を加速させるのが熱疲労と鋳鉄の組織の変態です。
熱疲労は温度振幅によって発生して、ロータ全体温度として600℃付近でも800℃を超える最表面では鋳鉄の変態が始まり、硬く靭性のないマルテンサイトになります。
焼き入れされた硬く伸びが悪いところに疲労も重なって、早期にクラックが発生するというメカニズムです。

つまり諸悪の根源は、「最表面温度が高いことと温度振幅が多いこと」です。

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前回のシングルピストンとマルチピストンの図です。
パッドの裏板も6mm程度の厚みがある鉄板なので低油圧の時は大差はでませんが、フェードして効きが弱くなった分をタイヤロックまで油圧でカバーしようと強く踏むと、高油圧で裏板もたわんでピストン直下のみ仕事量が増えます。


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かなり誇張して描くと図①のような当たり方になって、同じ運動エネルギーを狭い面積で受けることになり、最高表面温度がより上がりやすくなる&温度振幅も激しくなります。
トップ画のようにヒートクラックは主に摺動面の真ん中あたりに多いのはコレが理由です。
①でもヒートクラックには良くない状態ですが、さらにそのまま使い続けるとパッドが中凹みの偏摩耗⇒両端接触になり、①と②を交互に繰り返すという、ヒートクラックに対しては最悪の状況になります。

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画像はダイナモ試験のものですが、ピストンがあるはずの真ん中が当たっていないのが分かると思います。

対策としては主に3つです
①フェードしない温度までローター温度を下げる(サイズアップによる熱容量アップ、冷却性アップ)
②超高温でも効きが出るパッドにする(油圧に頼らない)
③ピストン数を増やしてパッドを均一に押す

冒頭に知っても実益が少ないと書いた理由はコレで、ヒートクラックに悩むガチ勢の方は
①はホイールサイズで限界、②は既に使ってる、③は選択肢が無いになってると思います。
レースの世界では決勝に使ったものは、次戦の練習走行までで毎戦使い捨てるので成り立つ構図ですね…

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ポルシェタイカンなどはついにローターサイズが400mmオーバーの世界に突入していて、
対向6ポットではぜんぜん均一に押しきれないので、対向10ポットを採用しています。
ちなみにこちらはブレンボではなく、Made in Japanの曙ブレーキ製だったりします。

以上、知ってもマジで1文の得にもならないマニアックトリビアでした。

Posted at 2026/04/15 23:46:07 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日記
2026年04月03日 イイね!

ブレーキキャリパーのマニアックトリビア

ブレーキキャリパーのマニアックトリビア
超マニアックなお話しです。ヒマな方、ウンチク好きな方だけ推奨のシリーズです。
<過去シリーズ>

<ブレーキパッド編>
<ブレーキロータ編>
<ブレーキフルード編>
<ブレーキホース編>

今回はキャリパー編です。知っても実益が少ない点では過去最高のトリビアです(笑)
※トップ画は今回もAIに作ってもらったモノで深い意味はないです

ブレーキ性能を決めるうえで、寄与度としてはパッド>ローター>キャリパーの順です。
パッドが一番分かりやすく摩擦特性への影響が大きく、パッドが仕事できる温度をキープするのが
ローターの熱容量と冷却性で、『キャリパーはパッドとローターが正しく面接触するように押すだけ』
と言ったら少し乱暴ですが、運動エネルギーを熱エネルギーに変換するという制動においては間接的な役割になります。

VABの後期は6ポットキャリパーで、いかにもスポーティな感じですが、ハードなスポーツ走行するうえでは実はマルチピストンゆえの弱点もあります。

人間が踏める踏力、操作性からペダルストローク、ブースタが壊れた時の人力ブレーキでの法規性能etc.の制約から、マスターシリンダーとキャリパーピストンの比の相場は自ずと相場が決まってきます。
車両の前後軸重にもよりますが、フロントならキャリパーのピストン径はφ60±5付近になります。

マルチピストンも全部の面積を足し合わせれば等価になっているので、VAB後期の場合φ30/34/38の異径ですが1個のピストンに換算するとシングルφ60とほぼ同じ面積です。
(前期もφ40/44でほぼ等価ですね)
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図はシングルピストンとマルチピストンのブレーキを比較したものです。
高負荷走行に耐えられるようにローターの大径化とパッド面積を確保すると、
パッドが長手方向に伸びるのでマルチピストンで均一に押せるように分散配置しますが、
赤点線の断面で見るとパッドとピストンの押圧関係が違うのが分かると思います。

冒頭に書いた『キャリパーはパッドとローターが正しく面接触するように押すだけ』が
この状態で達成できるのか!? 次回、マルチピストンとヒートクラックの関係に続きます



Posted at 2026/04/03 00:54:31 | コメント(2) | トラックバック(0) | 日記

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「@おじゃぶ さん
最初は鮫肌スーツと同じかなと流し見したら、それともまた違うようで、なかなかに興味深いです。効果があるとしても、数十ミクロンレベルの凸凹が、擦れたり汚れたりする実使用環境下で製品として成立するのか、気になりますね🤔」
何シテル?   05/13 23:13
チューニングはお金をかけて一見華やかでも、市場価値は上がるどころか下がるだけ、さらには品質も犠牲になったり。対して得るものは自己満足だけという徒花(あだばな)、...
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