
去年の10月に、フロリダでハリケーン被害があって、ガレージに駐めてあったテスラが洪水で水没して、充電中でもなかったのに海水と反応して自然発火、その家が全焼したというニュースを見たことがあるでしょうか。
日本ではあまり報道されなかったと思うので、最近になって初めて↓の映像を見て衝撃を受けたんですが、やはりまだ現状のリチウムイオン電池はリスクがかなりでかいですね。
タイトル画像は
「中華IT最新事情」というブログからお借りしたテスラの炎上シーンです。高速道路での事故後に発火して、救助が遅れたら乗っていた2人は亡くなっていたかも、という話が書いてありました。同記事には中国人学者の研究で、EVの発火事故がガソリン車の倍以上起きているなんてことも言及されています。あれ、いつもこういう話になると、ガソリン車やハイブリッドの方が実際には火災事故が起きてるっていう反論がでてこなかったか?と思い出しました。それも
ちょっと調べてみると、どうやら、その根拠がデタラメなんだとか。
【電気自動車の発火リスクを統計的に示した資料として、米国の自動車保険比較サイト「AutoinsuranceEZ.com」が報告している自動車の種別販売台数10万台当たりの火災発生件数がしばしば引用されます。この値を根拠に、電気自動車の統計的な安全優位性を語る意見をさまざまなメディアやSNS上では見掛けますが、この報告内容には明確な誤りがあることに注意しなければなりません】
なんと、巨大産業の絡む話だから、いろいろとあるんだな…。さらに上記のリンクした記事には、詳細不明ながら安全と謳われる「リン酸鉄リチウム系の電池を用いた場合でも、爆発を伴う火災事故が発生し、消火活動にあたった消防士2人が亡くなるという悲劇的な事態が報告」と書いてあり、いつも車にこのタイプの充電池置いてあるので、ちょっと心配になりました。
日本車は大丈夫という意見もあるものの、実際には
アウトランダーPHEVが水没後に発火したり、日産のリーフも国内で2件燃えた事故があるんですね(うち、
今年2月の「充電中に発火」と大騒ぎになった件は、ドライバーが灯油を積んでてタバコを吸って引火したというアホみたいな事案だったようですが…)。
バッテリー自体が危険なら、HEVもPHEVもリスクあるよねとは思うものの、中国の事例を見ていると、やっぱりBEVの比じゃないのかなとも。
BYDはこれから軽自動車ジャンルでも日本進出を狙ってるみたいですし、軽自動車市場の4割をEVで取ると鼻息荒いとか。
航空機の預け入れ荷物でも、最近は充電池に対する注意喚起がかなり厳しくなってきました。モバイルバッテリー類だけじゃなくて、あらゆる機器に充電池が使われるようになってきて、いつか取り返しのつかない大事故が起きるような気もします。最近は離着陸時のスマホ類のオフとか機内モードにするみたいな当然のことも、全然守らないひとが増えてる気がしますし、新しい技術が急速に広まって危険性を認知しないで使う一般大衆が一気に増えると、とてつもない事故が起きたりするまでは、売りたい業界側の利益やユーザーの利便性が優先されるでしょうし。
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Posted at
2025/06/02 07:15:17