2023年09月19日
アマリングの消しかた
アマリングの消し方を理解できたと思うようになったので刷新
結論:バイクを深くバンクさせれば消えるしバンクさせないと消えません
巷で言われることは間違いではないが正確でもない
バンク角は遠心力F=(mv^2)/r と 重力 F=mg の合力ベクトルで決まります
つまり、v=速度を大きくするか、r=半径を小さくすればバンク角が大きくなりアマリングは消えます(これが大事)
vが小さい(低速)でもジムカーナや8の字でアマリングが消えるのはrが小さいから
サーキットでアマリングが消えるのはvが大きい(高速)から
それがわかっていても消せないって人は、「速度を上げる」「小さく回る」の一方だけを意識しすぎて、速度は上がったけど半径が大きくなったり半径は小さくなったけど速度が落ちているのではないでしょうか。
巷に溢れるアマリングの消し方は、結局速度を落とさず小さく曲がる方法論だと考えると色々腑に落ちます。ただしこれらの多くは事実の一面だけを切り抜いているので分かりにくかったり混乱させてしまったりしています。(例えばドラム缶は真横から見れば長方形、真上から見れば円形です。どちらも間違いではないけれど正しくもない、そんな感じ)
深くバンクさせるには速度を落とさずに小さく回る、これを理解すればアマリングは消せるでしょう!
【巷の方法論の解釈】
・荷重をかけてタイヤ潰す
タイヤのグリップ力は路面に大して垂直方向の荷重に比例しますが、これはバイクの重量によるものが主であってライディングでは大きく変化させられません。
バイクはバンクするためライダーは遠心力を横向きではなく縦向きにしか感じ取ることができません。小さく曲がることで生じる大きな遠心力を「タイヤが潰れるほど大きな荷重」と感じるのでしょう。
タイヤの端を使うほど寝かした状態でフロントタイヤが浮くほどの加速なんてMotoGPでも無理ですよね
・ハイグリップタイヤなら簡単
大きな遠心力を受け止めるグリップ力があるハイグリップタイヤは、グリップの限界を感じ取れる人には安心感をもたらし、より小さく速く曲がれるのだと思います
もしかしたら、コーナリング中にラインを変更しやすい(バンク角を変化させやすい)特性もあるのかも
・ハングオフができるようになると消える
ハングオフは真のバンク角(重心と設置点とを結ぶ線と設置点の鉛直線との角)に比べて見た目のバンク角が小さくなるのでアマリング的には不利です
大きな遠心力を生む乗り方ができるようになれば消えるってことでしょう
・上手い人はアマリングがある
これは(同じペースで走っているなら)アマリングがない人とある人とでは、アマリングがある人のほうが(ライディングの組み立てが)上手い、でしょう
ペースとはワインディングのある区間の平均速度を言っています。
ペースが同じでも、ラインどりとコーナーの進入、旋回、脱出の速度(ライディングの組み立て)でバンク角は違ってきます。侵入と脱出は速く大きな半径で曲がり、コーナーの奥で速度を落として小さく曲がるとペースは変わらずバンク角は浅くなります。バンク角に余裕がある分「上手い」と言えるのではないでしょうか。
・ニーグリップやフォーム、体重のかけ方
これらはもっともらしく語られていますが、身体のどこに力を入れて支えようとも重心位置が変わらなければバイクの動きに変化はありません。体重を尻に預けようがステップを踏もうが外から見てフォームみ見分けがつかないなら重心位置は変わらないからです。しかし、ハンドルは繊細で正確な操作(力を入れたり抜いたり)が必要なので、それができるフォームや支え方は重要です。
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ライテク | 日記
Posted at
2023/09/20 20:29:38
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