クルマを取り巻く環境はハイブリッド車、プラグインハイブリッド車から電気自動車へと移りつつある。排気ガスを出さない、地球にやさしいクルマを普及するという時代の潮流はある意味で必然であるが、その反面、燃費の悪いガソリン車はどんどん淘汰される傾向にある。さながら喫煙者のような取扱いだ。
実際にヨーロッパではガソリン車を購入する場合、一定のペナルティを支払わなければならないらしい。金額まではわからないが、その購入時に課される「罰金」のせいでゴルフGTI、メガーヌRSのようなターボ車を買う人は少ないのだとか。まさにスポーツカー受難の時代である。
さらに、「CAFÉ規制」も追い打ちをかけている。これはメーカーの出すクルマの平均燃費を一定の基準に満たす必要があるというもので、電気自動車やハイブリッド車等のエコカーをあまり作っていないメーカーにとってはなかなか厳しい規制である。
極言すれば、ハイパワーのガソリン車(燃費に難のある)を出すには、燃費の良いクルマを発売して余裕を作るしかない。トヨタがスープラやGRカローラ等のスポーツモデルを出せているのは、大量のエコカー販売でカバーできているから、ということになる。
エコカーのラインナップが少ないマツダにとって、RX-7のようなスポーツカーを発売するのは現状ではかなり厳しいといえる。マツダはもともとスポーツカーを好むメーカーだったはずだが、最近はその鳴りを潜めっぱなしである。地球環境にやさしいクルマが求められる昨今においてはやむを得ない話なのかもしれない。
かつての華やかな時代を知る身としては、時代に合ったマツダなりの回答を見せてほしい。電気でもハイブリッドでもいいから、往年のRX-7のようなインパクトのあるスポーツモデルを期待したい。
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2025/05/08 17:08:01