
最近、外国人向けの運転免許取得(外免切替)が驚くほど簡単であることが話題になっているが、内容を聞く限り、日本の交通安全を揺るがしかねない、重大な問題だと感じる。
日本人が運転免許証を取得する際、学科試験の設問数は95問あり、合格には90点以上の正解が求められるという。しかし驚くべきことに、外国人向けの学科試験の設問は僅か10問で、そのうち7問正解すれば合格というのだ。到底理解できないほど難易度に差があるし、非常にバランスを欠いているように思う。
それに加えて、日本は他国にくらべ道路の制限速度を低くするなど、交通安全の確保に向けて慎重な姿勢を取ってきた経緯がある、それにもかかわらず、この外免切替の現状は、今までの交通行政の努力を無視するような、矛盾した危険な方向に向かっているように見える。
日本と外国では、左側通行など、交通ルールや運転マナーも異なる。安易な免許証の交付は外国人ドライバーが日本の道路を交通するリスクを高め、交通事故の増加につながりかねない問題だ。割を食うのはほかでもない、日本人である我々なのだ。
外国人観光客のインバウンドが、日本経済にとって重要であることは理解できるが、日本人の安全を脅かすような事態は、まさに本末転倒である。今すぐにでも試験の難易度を上げて、外国の方にも安全に運転してもらえるような仕組みづくりを目指すべきだろう。真の意味で、それが日本人と外国人の共存にもつながる筈だ。
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2025/05/19 00:00:39