
ウクライナがロシアにドローンを送り込んで攻撃したという報道をみて、完全に戦争は今までとは別のやり方に変わったことを実感した。
ドローンはレーダーで捕捉しきれないので、敵の目をかいくぐりながら目的地に迫ることが出来る。しかも味方の命を犠牲にせずに爆撃できるので、攻め手としてはかなり効率がいい。反面、守る側からしたら、どこから飛んでくるかわからないので、大変厄介であろう。いってみれば、常にゲリラを相手にしているようなものだ。予測不能な恐怖が、市民の日常にまで忍び寄る時代になったのである。
問題は、このドローンに搭載されたAIである。ターゲットを選定したら、そこに民間人が何人いようがお構いなく爆撃してしまう。AIにはそういった人道的な判断をすることができないので、非常に残酷な現実を引き起こしてしまうのだ。もう一つは、AIがハッキングされたり、バグを起こしたりして、まったく意図しない場所を標的にしてしまう恐れである。ハッカーの悪戯により、ドローン攻撃の標的が意図せずに東京などの大都市に向かう…なんてことが起きたら、とんでもない大惨事だ。
ウクライナ、ロシアの戦いを見ていると、アニメや映画で描かれたSFの世界が、すぐ目前に迫ってきていることを痛感させられる。AIは我々の生活を便利にしてくれるけど、使い方次第では牙を剥いて向かってくる。果たして、人間はAIを制御しきれるのだろうか。
Posted at 2025/06/07 09:46:29 | |
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