前回の記事でチーム国光のことを少しだけ触れたので、その続き。
相当昔の話になるのだが、自動車レースを頻繁に見に行っていた。今の「SUPER GT」の前身にあたる「全日本GT選手権」の1996年シーズン、チーム国光はNSXで戦っていた。
この写真は、兵庫県のセントラルサーキットで行われたGTオールスターでの一枚。
兵庫県の超田舎にオープンしたサーキットのこけら落としで行われたこのレースは観客が非常に少なく、私のレース観覧史上一番レーシングドライバーの方との距離が近かった。鈴鹿や富士で行われるレースの場合、別途ピットウォークやパドックパスを購入しても人を掻き分けてお目当てドライバーに近づく感じだったのだが、こんな一枚をコンパクトカメラで撮影できる距離感だった。
当時はF-1ドライバーで、TOMSスープラでスポット参戦していた片山右京さんには「みんなに頼まれた分」ということで、サイン9枚書いてもらったような・・・。
我ながら、誠に失礼な話である。
チーム国光を率いていた「国さん」こと高橋国光さんは、昨年お亡くなりになられた。
国さんは本当に気さくな方だった。
1995年シーズンのGT選手権では、レース前のお昼の時間にピットウォークがあり、別途料金でピットロードを歩くことができた。そこで交通遺児のために募金を1,000円以上すればドライバーと一緒に写真撮影してもらえる、という企画があった。
国さんの掛け声とともに一番に手を挙げた私は、国さんと土屋さんと私という夢のようなスリーショットで写真をとってもらえた。
そこで国さんが、
「ポルシェ(当時の参戦マシン)のボンネットに乗って撮影するか?」
いやいやアカンでしょ、流石に。
「君は幸せものだよ、長嶋監督の息子に写真を撮ってもらえるんだから」
なんと、撮影していたのは長島正興さん。
今から30年近く前の話だが、鮮烈に覚えている。
昨年4月に横浜市にある日産グローバル本社ギャラリーを訪れた。ちょうど国さんの追悼で、全日本ツーリングカー選手権で使用していたR32GT-Rが展示してあった。
このSTPのステッカーも貰ったなあ、なんて回顧しつつ、合掌。
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Posted at
2023/07/21 20:59:47